木×モルタルテイストの家
K様ご夫婦との出会いは、当社で開催しているリノベーション講座。お互いの職場の方面が異なるので、それぞれの職場の真ん中のエリアで物件探しを開始されました。
このお部屋は場所、広さ、価格とハコとして申し分ない物件でしたが、室内に「取り除けない壁(耐力壁)」があったことがネックでした。調査の結果、マンションの工事規約や他の部屋で同じように解体した実績などがあり、無事ご購入いただきリノベーションすることができました。
玄関開けたら2秒でLDK!
初回のプラン提案で、最も採光のある南側にLDKを持ってくるAプランと、逆に玄関横をLDKにするBプランをご提案。 ご夫婦はもとよりプランナーやコーディネーターも含めて満場一致でBプランに決まっったことで、プランニングの方向性が定まりました。
堅実でオーソドックスなAよりも、この住戸の特徴である東南角部屋を活かして、60㎡台の住戸をなるべく効率的に設計されている点が採用されたポイントでした。結果、長方形の間取り形状でよくある「長い廊下」はなくなり、効率的に床面積を使うことができました。動線の効率も良くなり、キッチン部分にも勝手口を設けることで、スーパーの買い物帰りも冷蔵庫やパントリーに直結できて便利です。
リノベーションのこだわりポイント
★明るい土間玄関
リノベーション前は、部屋の中で一番暗かったのが玄関部分でしたが、土間部分を広げて、北側の窓の採光を取り込むことで、一気に開放的で明るい玄関に生まれ変わりました。工夫したポイントはLDへつながる引戸。木とガラスの造作建具を採用し、玄関側、LD側の見た目の印象が上がったのと、窓の光が玄関を通してLD側まで差し込んで全体が明るくなりました。
★セラミックトップのキッチン
間取りの特性上、家へ帰るとまずキッチンが目に触れることもあって、使い勝手だけでなく、見栄えや意匠性も重視してセレクトされました。 いくつかの候補の中から選ばれたのは、重厚で存在感のあるセラミックトップのキッチン。ペニンシュラ型の対面式を採用され、背面収納は造作で作り込みました。
★洗濯室とウォークスルー収納
共働きで多忙なK様ご夫婦。洗濯機もフル活用で、ドラム式で乾燥まで使われることが想定されたので、洗濯室を設置。すぐ横に大型収納を配置することで家事効率もアップ!洗面室に洗濯機のスペースが不要なので、洗面脱衣室のゆとりアップにも貢献しております。
★ホームシアター
リビングスペースでホームシアターを楽しめるよう、天井にスクリーンを取付け、壁の中にプロジェクタ用の小窓をつくりました。「休日は家で趣味の映画鑑賞を満喫したい」とのご要望で、細かい部分は旦那様が主導で決めていきました。 普段はクールな旦那様が、この部分にすいては熱く打ち合わせされていたのが印象的です笑。
★木×モルタルテイスト
元々インダストリアルな雰囲気も好みだったK様。全体のテイストについては、木とモルタルの程よい組み合わせを意識してコーディネイトされました。床はナラ材の無垢フローリング。築古マンションによくあるのですが、天井が少し低めということもあり、天井高を確保するため、躯体に直接塗装する仕上げを提案いたしました。モルタル仕上げの洗面台もこだわりポイントです。
明るく行動力がある奥様と穏やかで冷静に判断される旦那様。性格が全然違うお二人ですが、内覧から打ち合わせまで必ずお二人でお越しになり、打ち合わせも順調に進めていただきました。お互いの価値観をきちんと共有された素敵なご夫婦で、お手伝いさせていただき大変光栄でした。