2つのアールがゆるやかに家族をつなぐ家
お子様の成長を考えリフォームを決意されたY様。
空間を広く使えるよう、廊下を短くしLDKが一体として使える間取りをご提案しました。
【お客様の声】
家族の気配が感じられる家になり嬉しく思っています。これからこの家で子供たちが成長していくのが楽しみです。
ダイニングキッチンとリビングの間には構造上撤去できない壁があったため、開口をアールにすることで敢えて空間のアクセントとし、ダイニングキッチンとリビングをゆるやかに区切る役割を持たせました。
元々お部屋全体の風通しが良く、その良さはできるだけ残したいというご要望があったため、構造壁を残しつつ、開口を2ヶ所設けたこともアールの雰囲気がさらに際立つ形となりました。ご主人様の背が高いことから、アールにすることで狭く感じるのではないか、と心配されていましたが、仕上がってみるとそんなことはないと仰っていただけました。
これまではキッチンで作業をしていると、リビングダイニングで遊んでいるお子様に背を向ける形になっていました。また、キッチンの作業スペースとダイニングが同じ空間であるためベビーゲートも設置できず、キッチンの作業性があまり良くない状況でした。
キッチンの向きを変えたことで、リビングやダイニングでお子様が遊んでいる様子を見ながら作業ができるようになり、キッチンとしての独立した空間も確保することができました。
リビング横の洋室は、3枚扉で仕切ることで、個室としてもリビング一体の空間としても利用することが可能です。当初は壁で間仕切ることも検討されていましたが、お子様の成長に合わせて可変性を持たせたいというご要望から扉で間仕切ること。扉は上吊りで床にレールがなく、壁に収まるように設計しているので以前より広く感じられます。
建具・床の色味は、ある程度イメージは持っていたものの、いざ決めるとなるとなかなか一つに絞ることが難しかったようですが、悩んだ末にドアにネイビーを選ばれました。レトロなデザインにしたことで床の木目がより際立つ空間になっています。アクセントクロスはブルー系統でまとめていますが、リビングには優しい色合いの水色、子供部屋には明るいブルーなど、お部屋毎に変化を持たせています。
構造壁があるという制限がある中でお客様のご要望をプランに反映していくのは、難しさもありましたが楽しかったです。主に奥様とお打合せを進めましたが、ご主人やお子様のことをいつも考えていらっしゃるのが伝わってきて奥様の思いを形にしたいという気持ちが強くなりました。まだ小さいお子様の成長と共に住まい方を工夫されると思うと5年後10年後が私も楽しみです。