山並みを一望。障子窓でゆるやかに繋がるバリアフリーの家
ご家族の独立をきっかけに、戸建てからマンションへお引っ越しされたKさん夫妻。
新居となるこちらの住まいには、お二人が末長く快適に暮らすための工夫が随所に盛り込まれています。
美しい山並みが見渡せるよう、オープンなカウンター対面式のキッチンを採用。各部屋は十分な広さを確保しながら生活シーンに合わせて区分され、引き込み戸や障子窓などで緩やかに繋がることで、ご夫妻それぞれの時間を尊重しながらお互いの気配を感じることができます。
将来に備え車イスでも楽に入れるバリアフリー仕様の玄関、視線を遮らないよう窓枠の位置をサッシに合わせて製作された結露防止の内窓など、ご経験を重ねられ、確かな審美眼をお持ちのご夫妻ならではの隅々まで考え抜かれた住まいです。
キッチンは吊戸棚をなくし、窓からの眺望が楽しめるようになりました。手もとを隠すキッチンカウンターの前には、オリジナルの収納家具を造作。重厚感と落ち着きのある空間が完成しました。
ウォークインクロゼットは和テイストの縦格子デザインの建具を採用。
リビングとダイニングは引込み戸で区分可能。調度品のコレクションが映えるよう、天然木オークのフローリング材や吹き寄せの障子など素材づかいやしつらえにもこだわりました。
フリールームは完全に仕切らず、外に向かって腰高の内障子を設置。気配をお互いに感じられる空間設計に。
将来の車イス対応を想定し、踏込を広く取った玄関スペース。
タンクが見えない器具を採用し、お掃除しやすいスッキリとしたお手洗いに。
年月を重ねた空間の改修にあたり、各所に和のテイストを取り入れることで、調和のとれた新しくも趣のある空間が出来たと思います。