
素材を愉しむ×繋がる空間
きっかけは子供たちの個室をつくりたい

今回リノベーションをしたのは12年前に購入した新築マンション。
購入当時は子供たちが幼かったため、「家族の息づかいが感じられるように」と、4LDKから2LDKに間取りを変更しました。広くなったリビングの一角に机を並べて共用のワークスペースとして使い、広い洋室をみんなの寝室として使っていました。
上の子が高校生になり、受験や兄妹の年齢差などを考えると、それぞれに個室をつくってあげたいと思うように。住み替えも視野に新築一戸建てや中古マンションなど、いろいろと見学をしましたが、今の家の立地の良さに改めて気づき、予算面でも無駄がないとフルリノベーションすることに決めました。
担当者の柔軟な対応と大手の安心感

阪急阪神不動産さんとの最初の出会いは10年ほど前。整理収納アドバイザーのEmiさんがプロデュースしたリノベ物件の施工を手掛けられていて、見学の際に名刺をいただいたことがありました。そのことを思い出し、今回、西宮北口にある阪急阪神すまいのギャラリーへ相談に行きました。
担当のTakedaさんは優しい人柄で話しやすく、柔軟な対応をしてくださるところが決め手に。築年数がまだ浅いので、スケルトンにするのではなく既存のものを活かしながら、でも間取りやインテリアは一新したいという希望に寄り添ってくれました。 管理会社との手続きやマンションリノベーションならではの制約もあるため、対応を一から任せられる大手の会社であることも安心できました。最初に相談した時から工事中、入居後まで、ずっと同じ担当者さんが付いてくださるのも良かった点です。
夫婦の寝室と夫のワークスペースが誕生


リビングに隣接していた和室は、家で仕事をすることも多い夫専用のワークスペースにつくり変え、ワークスペースからリビングにかけての壁一面に本棚を設置。夫婦の仕事柄、所有しているたくさんの本をすっきりと収められるようになり助かっています。
ダイニングの隣にあった家族共用のワークスペースは、夫婦の寝室に変更。以前から使っていた衣類の収納家具がぴったり収まる、ウォークインクローゼットのような空間をつくってもらいました。できるだけ広さを感じられるように、寝室に扉は設けず、カーテンで仕切るようになっています。
壁面の凹凸をなくし、広がりをもたせる


キッチンを広げられないかと配置を何度か提案してもらいましたが、結局は一番落ち着く元の場所に。ステンレスの吊戸棚やオープン棚を設け、使いやすさを向上させることにしました。夫が希望したミーレの大型食洗機はフロント部分が全開し、一日分の食器から調理道具まで一気に洗えます。ブルーグレーのタイルや全面ゴトクのガスコンロはおしゃれで気に入っています。
10年ほど使っている食器棚の置き場所を確保するため、浴室をサイズダウンし、リビングダイニング側にできたスペースに置くことに。可動棚も設置し、便利なパントリーになりました。 リビング側に突き出ていたトイレの壁は、便器の向きを変えることでリビングダイニングの壁面が一直線に揃い、広がりを感じられます。
光や風を共有する子供部屋

子供たちの念願の個室は、家族全員の寝室だった約12帖の部屋を2つに分けました。どちらの部屋にも娘が選んだダークグレーの壁紙をアクセントに仕上げています。完全な個室とはせず、間に引き違い扉を設け、上部には室内窓を。南側のバルコニーから入る光や風を奥の部屋にも共有し、互いに行き来することもできます。友達を呼んだり、好きなフィギュアを飾ったり、子供たちが喜んでいることが何より嬉しいです。
素材が生きるインテリア



インテリアも全面的に一新し、天然木・コンクリート・タイル・アイアンなど、様々な素材が生きる空間になりました。
例えばリビングの本棚側の壁一面は、コンクリートの躯体を剥き出しにしてラフな質感に。寝室側にはウッドパネルを貼った壁を設け、クリスマスツリーを飾る指定席になりました。水まわり以外の床は浮造りの無垢フローリングにしたので足触りが心地よいです。
大好きなセレクト品を取り扱うtoolboxの扉やタイル・スイッチ・ハンガーパイプなどをたくさん取り入れることができ、とても満足しています。デザインが気に入りどうしても採用したかったリビングドアは、扉枠をドアに合わせてつくってもらい無事に取り付けられました。このドアを見るたびに嬉しくなります。
断熱性・静音性が向上し、年中快適に

すべての窓を内窓にした効果は大きく、季節を問わず快適に過ごしています。オープンな間取りは、夏はエアコン1台で室内全体が涼しくなり、窓を開ければ風通しも良好。床暖房を撤去したことを心配していましたが、冬はファンヒーターだけでも十分快適。近所の小学校のチャイムの音もほとんど聞こえなくなり、在宅での仕事がしやすくなりました。
Takedaさんとは細かな点までどんなことも相談しながら一緒につくっていけた感覚があります。北欧・フレンチカジュアル・ヴィンテージなど、一つのジャンルに収まりきらない私たちの好みをしっかり把握してくれました。今後の子供の成長を考えた使い勝手なども先回りしてイメージし、提案していただきました。自分たちのことをわかってくれている、という安心感は大きかったです。この空間に似合うソファに買い替えようかとか、これからの暮らしも楽しめる住まいになりました。










