【ヴィンテージ×アンティーク×自然素材】好きなものに囲まれる暮らし
大都会で働き続けてきた毎日、ずっと憧れていたヴィンテージマンション
東京のオフィス街に娘と二人で暮らしています。家はオフィス街にある賃貸マンションで、窓を開けるとオフィスビル、まさにコンクリートジャングルでの生活です。忙しく働く身としてはとても合理性・利便性の高い住まいなのですが、かねてから自分らしくゆっくりオフを楽しめる家を持ちたいと考えていました。全国のレトロ物件やヴィンテージ物件など個性的な物件を扱われている不動産会社さんにこの物件を案内いただいたのが数年前。神戸山の手の風景に馴染むその佇まいに一目惚れでした。あいにくその時に売りに出されていたお部屋は私には広すぎて購入には至りませんでしたが、今回は理想的な広さだったので購入を即決させてもらいました。
ノンケミカルで、新建材はできる限り使いたくない
特に健康やエコを意識はしているわけではありません。ただ、自分が寛ぎ楽しむための家にするなら、できるだけ自然素材だけで、新建材は使わずにリフォームしたいと思っていました。実現したのは天井・壁の漆喰塗り、床は無垢材フローリング、古材の梁(リビング)、古材の扉(洗面脱衣室)、古材の欄間(和室)、古材の棚(キッチン)、ベルギーの中古レンガ(キッチン)など。古材は西宮市内に素晴らしい専門店を見つけたので使えそうなものを選んで購入しました。阪急阪神不動産のご担当や施工スタッフのみなさんもそのお店に足を運んでくれたりで、難しいリクエストにご苦労いただきながらも『とても楽しめた」とおっしゃってもらえて嬉しくなりました。
漆喰の白と古材やアンティーク家具の深い色味のコントラスト
漆喰はたいへんな御苦労だったと思いますが、お願いして本当に良かったと思います。コテ仕上げの風合いも残したまま仕上げてもらいましたので、照明あるいは自然光の具合で豊かな表情が楽しめます。このマンションの共用部を印象的な表情にしているアールデザインの開口を室内に設けたこともさらに漆喰壁を引き立ててくれていると思います。また古材の建具や梁、古いレンガ材などの深い色合いが良いコントラストになって空間を強すぎない程度に引き締めてくれます。ここでの暮らしが長くなれば無垢の床材もきっと飴色となってさらに深みを増してくれると期待しています。
予算を考える時「ここは自分でDIYすればいいのかも」の発想
あれもしたい、これもしたいが重なり、リフォームの見積り金額は当初の予算額を超えていました。予算を守るためには工事のいくつかをあきらめなければなりません。そしてその時「部分的に自分でDIYすればいい。」と思ったのです。和室のクロスや洗面脱衣室の壁塗装は娘にも協力してもらいながらDIYしました。当然プロの技には及びませんが、素人なりに一所懸命に作業したことでとても思い入れのある空間に仕上がりました。そんなわがままを理解の上応援してくださった阪急阪神不動産のスタッフ皆様にはたいへん感謝しています。
優先順位をもってのリフォーム依頼でバランスキープ
中古商品の無いキッチンやトイレ、バス、洗面化粧台などの水廻り設備は先進機能の高額なものではなく、「基本機能がしっかりしていればむしろ一番安価なものを」とリクエストさせていただきました。見つけていただいたものはカラーも選べ、デザイン的にもシンプルで望ましいものと感じました。とても満足しています。ここで見栄を張らず自分に必要な物、かけるべき費用をしっかりとお伝えできたことが限られた予算を守りながら注力すべきところに注力できたことに繋がりました。このリフォーム全体のバランスを保つ大きなポイントでもあったと感じています。
理想へのこだわりはわがまま?要望?
古材の使用やノンケミカル仕様の細かい指定など、私のこだわりは当初何社かに相談した時に明らかに「わがままなお客さん」「ちょっと面倒な人」と思われているのではないかと感じたことがありました。そんな中で阪急阪神のリフォーム担当さんだけはまったくそういうところがなく、私が望んでいるものを理解しようと真っ直ぐ向き合ってもらえました。複数社から選ばせていただいた理由はまさにそこで、リフォームのパートナーとして最も信頼できると感じられたからです。工事が始まってから多大なご努力をいただいた施工スタッフの皆さんも優しい方ばかり。難しい要望にも嫌な顔ひとつせずに取り組んでくれているのがわかり、東京にいてお任せしている期間もとても安心できました。
既成概念にとらわれず、出会った好きなモノを採り入れる
自身が週末を暮らす家です。「一般的に」や「普通は」は不要だと思いました。ユニットバスは好みでなかったのでハーフユニットにして壁にはタイルを貼っていただきました。浴室とリビングの境壁には内窓を設置。通気もできて、開放感も生まれました。誰かのためなら非常識でも私のためのリフォームならまったく有りだと思ったのです。家具や調度品もまとめてコーディネートしたわけでなく、出かけた時に偶然に出会って一目惚れしたものやネットを見ていて「この空間に置きたいな」と感じたものを直感で一つ一つ集めていきました。時には県外遠方のアンティークショップにまで出かけて購入した家具もありました。日本の物、イギリスの物、ベルギーの物、と和洋折衷セレクトですが、他の誰でもない私の好きな物ばかリです。囲まれていて嬉しくないわけがありません。
理想を叶えるリフォームは思った以上に大変、リフォーム会社との相性は重要
自分の家を持つことも初めてで、リフォームに関してもまったく経験はなし。失敗しないようにとまずはリフォーム雑誌に学んで「数社見積もりをとっての業者選定」から実行しました。しかし「ああ、4社にお声掛けしたということは最低でも3社お断りしなければならないのか…」ととても気が重くなりました。ただたくさん比較すればよい訳でもないのだなとスタート以前にすこし後悔もありました。そしてすべてを終えて「理想を叶えるリフォームというのはとてもエネルギーが必要」とも感じました。頼りにするパートナーでありアドバイザーであるリフォーム会社との相性ってとても重要だと思います。阪急阪神のリフォームに出会えたことは私にとって本当に幸運なことだったと思います。