
静と賑わい、風と人が憩う家
リタイア後の夫婦に寄り添う住まいを求めて
子供たちが独立し、夫も定年間近。これからの夫婦二人の暮らしに合わせた住まいに一新したいとリノベーションを検討していました。依頼先はこのマンションを建てた阪急阪神不動産さん。この建物の構造や管理、間取りについて、どこよりも熟知しているだろうということと、今後も長く見守ってくれるだろうというブランドへの安心感があったからです。 梅田にあるリフォーム&リノベーションサロンを訪ね、担当のHondaさんと出会いました。
今の暮らしの悩みを相談
リノベーションといってもどんなことができるのかわからず、Hondaさんにお伝えしたのは、現状の不満や「こうできればいいな」という漠然とした希望です。
以前の間取りはキッチン前が狭く、ダイニングテーブルセットやソファを置くとリビング・ダイニング間の移動がしづらかったんです。 3つの個室を減らせばLDKを広げられると思いましたが、夫婦それぞれの個室のほかに、遊びに来た孫たちが泊まれるスペースも欲しくて、どうすれば解決できるのか見当がつきませんでした。

間取りをゼロからつくり上げるスケルトンプラン

Hondaさんから提案されたのは、2つの異なるプラン。
A案は費用を抑え、間取りは現状のままで快適性を高めるプランで、B案がキッチンの配置を大きく変更するスケルトンリフォームのプランです。私も夫もB案には驚きました。キッチンを移動させることで、リビング・ダイニングの動線がスムーズになるうえ、今より広いスペースが確保できます。「こんなことまでできるなんて!」と気に入り、こちらをベースに進めようと二人の意見が一致しました。 全体の間取りをゼロから新しい空間へつくるスケルトンリフォーム。これにより、LDK以外の部屋も使いやすく考え直すことができました。
LDKを広げ、孫たちの宿泊スペースも確保

困っていたキッチン前の狭さを払拭した一番のポイントは、キッチンを2mほど下げ、LDKの奥行きを広げたこと。そのために、玄関からLDKまでの間に2つ並んでいた個室を1つなくしました。代わりに、広くなったリビングの一部を引き込み式のスライドドアで区切ることができるように。普段は開放しておいて広々としたLDKで過ごし、娘が孫を連れて遊びに来た夜は、区切って小さな個室で気がねなく泊まっていってもらえます。
ダイニングテーブルはキッチンの前にゆとりを持って置き、リビングは窓際の一番くつろげる場所に移動。念願の大きなソファをコーナー窓に沿わせてL字に配置しています。家具を置いてもスムーズに動き回ることができる空間になりました。
実際以上にLDKを広く見せているのは、天井の高さ。10cmほど上げてもらい、2.6mの高さでとても開放的です。過ごし方に応じて、間接照明とダウンライトの組み合わせで色や明るさをいろいろなパターンにでき、雰囲気をガラリと変えられるようになりました。
食器を美しく収納するオーダー棚を製作

たくさん持っている食器の収納場所の確保は打合せ当初から相談していました。キッチン前面はすべて食器収納に充てたほか、ガラス食器はリビング側に専用スペースをオーダーメイドで製作してもらいました。上段にはワイングラスを吊り下げられるホルダー、下段の収納棚は中が見えるようガラス扉にして、内部の背面を鏡にすることでショーケースのようにしました。朝日を浴びて、グラスがキラキラと輝く様子はとてもきれいです。
大切に使ってきたウォールナットのキュリオケースと合うように、インテリアは落ち着いた木目で揃えました。LDK内の開閉可能なスライドドアや収納の扉は白を選択。壁と一体化するので、閉めていても圧迫感がありません。リビングドアは格子の引き戸にしたので、玄関側からでも視線や光をほどよく通します。
ゆとりのある玄関と、家事を助ける水廻り
広すぎた浴室をサイズダウンし、その分、玄関の幅を20cm広げ、折り上げ天井の面積も拡大しました。家族もゲストも必ず通る場所ですし、幅も高さも空間が広がり、ゆったりとした気持ちになるのがよかったです。特に折り上げ天井の間接照明が更に空間の広がりを感じさせてくれます。
肩湯ができる浴槽やタンクレストイレ、タイルをあしらった洗面化粧台、フラットな天板のキッチン。設備類はこだわりのものにしたので、満足度が高いです。メーカーショールームをHondaさんや娘と一緒に回って選びました。機能性だけでなく、浴室は木目の壁、トイレは私の好きな落ち着いた緑色の壁にして、インテリアもお気に入りの水廻りです。
また、以前と比べると、洗濯が格段にしやすくなりました。洗濯機の上に仮干し用のハンガーパイプを設置。そこからバルコニーへ干しに出ていますが、以前はキッチン内にあった勝手口がキッチンの位置変更でダイニングから出入りできるようになり、移動もスムーズです。

生活動線上に設けたウォークスルークローゼットが活躍

洗面室を抜けた先にはウォークスルークローゼットを設け、そのまま私の部屋へとつながります。以前も同じ場所にクローゼットはあったのですが、通路幅があり広さのわりには収納力がなくて。今回のリノベーションでLDK側への出入り口を追加したことと、広さを4帖サイズに拡大したことで、使い勝手が倍増しました。布団や掃除機などの大きなものから孫のおもちゃ、衣類まで、生活用品をたっぷりと収納できて取り出しがしやすいです。
部屋には収納家具を置かず、すっきりした空間が好きな私には本当に役立っています。
人も風も動きやすく、家族が集まる住まいに

とにかく動線がよく動きやすいことはもちろん、使うものを使う場所にしまえる収納面も抜群です。毎朝、寝室から出てきた時にLDKを見渡し、「リノベーションしてよかった」と感慨深いです。間取りを変えたらこんなに住み心地が変わるのかと驚いています。子供たちの家族が集まると大人数にもなりますが、広いLDKで食卓を囲んだり、孫と遊んだり、ゆったりと楽しめるのがいいですね。風もよく通るようになりました。回遊できる動線の間取りになっているので、全ての扉を開けていれば部屋の隅々まで風が通り、気持ちよく過ごせます。
大工さんや職人さんの仕事ぶりにも納得
間取りやインテリアの提案で最後まで付き添ってくださったHondaさんをはじめ、工事の担当者さんや大工さん、職人さんたちの仕事ぶりもとても丁寧で信頼が置けました。壁の中まできれいに施工された途中経過も見せていただき、今も皆さんの名前を覚えています。
引っ越しや不用品の処分は、Hondaさんに業者さんを紹介してもらいました。自分たちで一から手配するのは大変なので大変助かりました。最初の見立て通り、安心して任せられるリノベーションだったと思います。











