
家族の時間を豊かにする回遊動線
使いづらさを解消し、子供に個室をつくりたい
阪急阪神不動産さんのジオブランドのマンションを新築時に購入し約10年。入居当初は「これから子育て」という時だったので、設計の段階で個室を一つ減らしてもらい、広い寝室にしていました。暮らすうちにモノが増え、壁で囲われたキッチンは手狭に感じるように。一方で、収納スペースは奥行が深すぎたり、自分たちの暮らしに合わせた使いたい場所になかったりうまく使いこなせず、また、リビングダイニングの広さもうまく活用できていませんでした。ゆったりとした玄関は出入りしやすいのですが、ドアの施錠や靴箱からの出し入れ時にわざわざ靴を履く必要がある不便さも。お風呂も子供と一緒に入浴するのには余裕があってよいものの、掃除が大変でした。 子供の成長と共に個室を増やしたい、使いづらく感じていた部分をあわせて解消したいと、リノベーションを考えるようになりました。SNSで情報収集をしていると夢が広がっていきました。
センスや知識、経験を信頼し、スケルトンリフォームを決意

阪急阪神不動産さんが入居者向けに配布している広報誌にリノベーション事例が掲載されていました。それを見て「センスがいいな」と連絡を取ったのが担当のKonishiさんとの出会い。知識や経験が豊富で、私たちの好みをよくわかってくださって。マンション自体を建てた会社だから工事の面でも間違いないだろうと依頼を決めました。
ちょうど阪急西宮北口駅前にリノベーションショールームが完成した頃で、近くで打合せができたのも助かりました。 子供の通学がしやすく、猫OKの仮住まいを探すのには苦労しましたが、よいところが見つかったことで全面的なリノベーションに踏み切ることができました。築年数がまだ浅かったため、スケルトンリフォームにするかどうかは迷いましたが、この先数年で設備類の調子が悪くなったりすることを考えると、先回りして一新できたのは正解だったと思います。何より、自分たちの暮らしにフィットした住まいで日々を過ごせることは、何ものにも代えがたい喜びがあります。
ステージのようなアイランドキッチン、収納豊富なリビング

メモにまとめた希望をもとに、Konishiさんと打合せを重ねていきました。一番長く時間を過ごすLDKは特にこだわった場所。まず、狭さを感じていたキッチンは壁を取り払い、向きを変えてオープンな空間に。キッチンの床を上げ、その中に配管を収めることで、憧れのアイランドキッチンを実現することができました。シンクとコンロが分かれたII型を選び、アイランドのシンク側はダイニングテーブルと隣り合い、行き来をスムーズに。食事の準備や片付けがしやすく、ダイニングの椅子に座ったまま食洗機に手が届きます。コンロ側のキッチンと壁側に並ぶ位置には、SNSの事例を見ていいなと思っていた田中工藝さんのオーダーメイドのキッチン収納を選びました。
リビングは壁面収納とアクセントウォールを組み合わせ、実用性とインテリアを両立。これまでは単に広い空間だったのが、ソファでゆっくりくつろげるようになりました。壁面収納には掃除道具やマンガ、アルバム、季節の飾り、ペット用品など、リビングに置いておきたいけど生活感のあるものをすっきりとしまっておけます。
リビングの窓には猫のためのカウンターを付けました。毎朝、そこに座って外を眺めています。壁面収納の一部は猫のトイレ専用スペースに。壁にキャットウォークを付けるか迷いましたが、棚から棚へ飛び移り、十分楽しんでいるようなのでよかったです。

無駄な移動ゼロの家事動線



ダイニングからキッチンを経て、パントリー兼ランドリー、洗面へとつながる一直線の動線が便利です。もとの間取りの良さを活かしつつ、キッチンの向きを変えたことでさらに動きやすくなりました。パントリーの冷蔵庫や食品類はリビング側から見えないので、キッチン周りはすっきり。洗濯機の前には室内干し用のバーを付け、カウンターで衣類を畳んだら、すぐ隣の洗面室収納へ。無駄な移動がないので、家事がしやすいです。
洗面化粧台は、キッチン収納と同じ田中工藝さんでオーダーしました。座ったまま身支度ができるドレッサー、コンセントを付けたまま収納できるドライヤー、ミラーキャビネットの下から引き出せるティッシュなど、工夫したので本当に使いやすいです。浴室は1620サイズから1616サイズへサイズダウン。同じメーカーでも浴槽の形に違いがあるので、大柄な夫がゆったり入ることのできるものを求めて、メーカーショールームで何度も試して選びました。結果、大満足です。グレーの壁や床は汚れが目立たず、お手入れもラク。親子で入浴しても十分な広さです。
玄関も広さを持て余していた場所です。土間を小さくして、廊下からも荷物を出し入れできる便利なシューズクロークにしてもらいました。靴や傘、鞄も置いています。普段はオープンな状態で、来客時はロールスクリーンで目隠しもできます。機能性だけではなく、玄関を入って正面には、演出空間として絵を飾るニッチをつくりました。
家族一人ひとりの個室が完成

2つの個室+ウォークインクローゼットを3室につくり変えて、家族3人それぞれの個室ができました。個室のクローゼットには扉を付けず、使いやすくコストダウンにもなりました。
今回のリノベーションの目的の一つでもあった新設した子供部屋は、娘が自分で壁紙を選び、取り入れたかったアーチ型の開口も作ってもらいました。机の前の壁はマグネット仕様で、学校のプリントや賞状・作品などのお気に入りを自由に貼ることができます。収納を兼ねたヌックは、西宮北口のショールームを参考にしました。まだ家族で一緒に過ごす時間の方が多いですが、友達を呼ぶなど、自分の部屋ができて嬉しそうです。閉塞感が出ないようにリビングとの間には室内窓も設けました。
夫の部屋には本棚とデスクを造作し、長年飼育している亀の水槽を置いています。配管の取り回しを工夫してもらい、外と接していない部屋にもそれぞれ埋め込み型のエアコンを設置することができました。
インテリアは色数を絞り、濃淡や質感で立体感を

インテリアはグレーとブラック、木目を組み合わせました。壁紙や巾木をはじめ、建具やタイル、キッチンなど、濃淡や質感の異なる多彩なグレーを用いています。また、「いろいろな木目があるのも素敵」というKonishiさんのアドバイスで、リビングの壁面収納はダークな木目、キッチン側には明るい木目やリブの入った木目を取り入れました。家族それぞれに少しずつ好みが違うのですが、ドアの外と内の色を変えることを提案してくださったので、リビングに面した娘の部屋のドアは、外はマットブラックで内は白にして、それぞれの空間との調和が図れました。座った時に眩しく感じるので、ダウンライトは最小限にしてリビングの天井には間接照明を入れてもらいました。 打合せが進む中で、近隣のリノベーション事例を見学できたことも参考になりました。窓枠や巾木など細部までこだわり完成イメージが具体的になりました。
動線、収納、インテリア。納得の暮らし心地
暮らし始めて、動線のよさを実感しています。帰宅時、鞄をシューズクロークに置き、洗面で手を洗ってからダイニングへまっすぐに移動できます。アイランドキッチンは、子供の様子が見えますし、おしゃべりしながら料理や片付けができてありがたいです。子供自身も、自分の部屋ができたことで持ち物を自分で片付けるようになりました。壁面収納は扉を開けると見渡せて使いやすいですし、リビングが散らかりにくくなりました。
バルコニー側のブラインドはKonishiさんに教えてもらった縦型シェード。見た目がきれいなのはもちろん、汚れたら一枚だけ洗うことができますし、どこからでも出入りできます。バルコニーでメダカやサボテンを育てているので、出入りしやすいのは助かります。 動線や収納、インテリアまで、納得のいく仕上がりになりました。










