こんにちは、阪急阪神不動産のリノベーション担当・SOBAです。
今回は前回に続き、ちょっと変わった物件に関するお話を。
ちなみに、トップの写真は実際にあるメキシコの集合住宅の写真です。
テーマパークにしか見えないですよね・・。
本日は、実際に建っている日本のちょっとかわった集合住宅に関するお話です。
①日本のおもしろいリノベ向け物件
日本にも海外ほどではないですが、特徴的で素敵な物件はたくさんあります。
ただ、海外のほど前衛的なのは確かに少ないですけど、魅力的な物件はたくさんあります。
建築の賞も受賞した空中廊下のある北摂のヴィンテージマンション。
他にも空中廊下だけでなくプールも付けました、というマンションも。
(ちなみに、同じ著名な建築家さんの作品です)
日本の建物とは思えないようなレトロな海外っぽいデザイン窓・窓・窓。
コーポラティブハウスはもう見た瞬間から『なんか違う!』感があります。
他にも老舗リノベーション会社さんの事例で一躍有名になった特徴的なカタチの物件。
外壁をはじめとした内部の玄関や階段まで共用部まで宮殿ぽい作りの有名なマンションも。
山の斜面がもう全部マンション。
『え?これハワイじゃないの?』『いえ、吹田です』というマンション。
やりだすと尽きないけど、まだまだあります。
(記事の内容的に特定の物件を評価しているように見えることを避けるため、マンション名は控えさせていただきますが、気になった物件があれば、お問合せくださいませ)
こんな感じで、日本にも面白いマンションや変わった物件、特徴のある物件はたくさんあります!
②おもしろいマンションってどうなの?
上記のように、おもしろい個性輝く物件は日本にもいろいろありますが、大事なのは『それらのマンションをリノベーションするのって実際にどうなのか』ということですよね。
これは結論から言ってしまうと、
『良い物件とそうじゃない物件があるので、物件によります』
となります。
そのマンションの価値が外観と関係する部分は大いにあります。
やっぱり、かっこいいと人気も出るので。
でも『外観がかっこいい=良いマンション』という図式にはなりません。
有名なヴィンテージマンションでも、外観や内装・共用設備が凄すぎて、管理費や修繕積立金だけで5万円を軽く超えるようなマンションもありますが、『このマンションに住めるなら~』と、その額を楽々払える人からすると良いマンションです。
でも、コスパを考える人からすると、『いや、かっこいいとは思うけど毎月ローンと別に7,8万円はきついです・・・』となるので、『ニーズじゃない』ということになります。
それ以外にも、かっこいいだけで今後が心配な管理状態な物件もあるわけです。
他には外観は個性的で前衛的だけど、中身は『大胆な間取り変更は禁止』という保守的なルールのマンションもあります(汗)。
リノベーションを考えて買う場合は、賃貸ではなく、自分の資産になる物件。
一生に何回も家は買いません。
だから、いろいろと覚悟して攻めるのもひとつ。
資産として考えて『中身は面白く作るから、建物自体はスタンダードで普遍的なものを』という保守的に選ぶのもひとつ。
ポイントは『一番大事なところは管理面や、自分のライフスタイルに合う立地や予算』ということ。
Reno-Bloomでは、数多くのリノベーションや仲介の実績から、そのマンションの実態がどうか、管理が大丈夫かまで、ちゃんと目利きして購入のサポートをするので、この辺りが気になる方は、是非お気軽にご相談ください。
③TOP OF THE 変わったマンション
ちなみに、、『個性的な物件ってどこかなー』という話をお客様としたときにも、よく名前があがるマンションがあります。
『日本 不思議 マンション』でGoogleで検索すると1位に来たりもするので、知っている人もいるかもしれませんが、高知県の『沢田マンション』というマンションです。
このマンションは何が凄いかというと、一般の方(沢田嘉農さんという方)がほぼ一人で『マンション建てます』という申請も出さずに独学で立てちゃったのです。
書籍や動画で『違法建築』と表記されたりしていますが、然るべき申請をだしていないので、正しい説明としては『違反建築物』になるらしいです。それでも多くの人に愛されてますし、今後日本で一般の人が一人でマンション建てちゃうということは考えられにくいので、オンリーワンな存在です。
シンプルに凄すぎます。
日本の九龍城と言われたりもしますが、これが本当に凄い。本にもなっています。
写真だけ見たらあまり凄さがわからないかもしれませんが、とにかく自由。
各部屋ごとのデザインや仕様もバラバラですし、3階まではマンションのスロープで、車で自分の階まで行けたりします。
上の方の階にはもともと釣り堀する為に作られた池(もともとはプールを作ろうとしたが、お子様が釣りがしたいということで池になったそう)があったり、資材を荷揚げする為のクレーンがシンボルマークのように残されていたり、屋上は緑化と断熱を考えて、農園になっていたり、部屋番号も順番通りじゃなかったり、入り口付近にはマルシェ的なものがあったり、とにかく自由で個性的。
著名なYoutuberの動画でも紹介されたり、書籍にもなっていたり、イベントが開かれたり、観光で訪れる方もいるほどで、ブログを読んでいただいてる方の中にもご存じの方がいらっしゃるのはないでしょうか。
なお、賃貸でお部屋を借りられるので、建築好きの学生さんが短期ステイで泊まったりもしているようです。なお、クリエイティブな若者が集まるようになって、ここからいろいろな情報が発信もされているとかで、完全に文化的価値を創出しているマンションなのです。
私も昔、建築好きのお客様に薦められて関連書籍を読んだことがあるのですが、沢田さんの人生のストーリーや哲学も自由で素敵でした。
ちなみにこのマンションはWikipediaもあるレベルなので、興味のある方はそちらをご参照ください。
少し長くなりましたが、日本にもおもしろい物件がたくさんあるよー、ということ。
また、おもしろいかどうかも大事だけど、大事な資産なので、ちゃんと見るべきポイントは見てえらびましょうね、ということ。
ご参考になれば幸いです。
あと、最後に大事なことをひとつ。
物価がいろいろと上がってきているので、工事費も上がってきております。
リノベーションや物件購入をご検討中の方は、お早めに動くことをオススメいたします!
次回は、建築的に有名な世界のちょっと変わった集合住宅をご紹介します。