こんにちは、阪急阪神不動産のリノベーション担当・SOBAです。
久々のブログらしいブログになります。
最近はコロナウィルスの関連でいろいろなイベントが中止になったり、先輩も結婚式を決行しようかやめようか悩んでいたり、お子様のいらっしゃるご家庭ではいろいろなことに気をつかったり、学校が止まったりと、本当にいろいろと大変な状況ですよね。
実際にリノベーションの現場でも、キッチンやトイレの部材等、流通が止まってしまっている商品があり、悪戦苦闘している次第です。
(もちろん、きちんとリノベーションが完成するまでは対応させていただきますので、ご安心ください)
本日のお題ですが、我々がお客様からいただくご質問でもトップクラスに多い質問。
『リノベーション費用ってどれくらいするんですか?』というお話についてです。
お金はすごく大事ですし、いくらかわからないと不安ですよね。
でも、この質問は結構困る質問だったりします汗。
『15万円/㎡』くらいですよ、みたいなお話を聞くけど、阪急さんはどうなの??やっぱり阪急さんの看板的に高いですよね?
というニュアンスでよくご質問をいただきます。
『いや、意外と高くないですよ』というお話もあるんですけど、それよりも困る理由は、『お客様によって全然異なるから』というのが理由です。
■ 結構差が出るよ、工事費。『要は何がしたいか』
高いキッチンか普通のキッチンかで、200万円くらい差が出たりもしますし、収納でも扉があるものと無いものでも差が出ます。
他にも、角部屋だったら断熱関係のコストが増えますし、二重サッシをしたり、高級な無垢材を使ったりすれば、やっぱり価格は変わってきます。
あと、面積によっても全然変わってきます。広くなれば工事費自体は上がるけど、割安にはなるし、狭くなると総額は下がっても㎡単価は上がることが多いです。
なので、コストに関してのご質問があると、どうしても『逆に、リノベでどんなことがしたいんですか?』というお話になります。
ただ、ここがすごく重要なのです。
①家族構成や暮らし方がわかると、必要な広さや欲しい広さがわかります。
②好きな写真や、お好きなメーカー、欲しい空間のお話を共有していけば、グレード感がわかります。
③必要な広さとしたいことがわかってくると、だいたい〇〇円~〇〇円の間ぐらいじゃないでしょうか、というお話ができる。
こういう流れがあって、はじめて、『工事費はこれぐらいじゃないでしょうかね』というお話がザックリできるようになります。
(ちなみに『この事例って工事費どれくらい?』というご質問も多くて、かなり的を射た良いご質問だと思うのですが、物件によって差が出ることもあるので余裕は見た方がいいかもです)
で、もっというと『リノベーション費用がいくらぐらいか』というよりは、
『リノベーション費用がいくらぐらい出せそうか』というのをセットで考えるのがポイントになります。
資金計画は総額の予算建てが大事なんです。
■ 大事なのは総額ですよね。『3つの予算』
『よーし、家を買うぞ!中古を買ってリノベーションするぞ』となった時は、だいたい『〇〇円に抑えたいなー』という予算がありますよね。
何となく『これぐらいだったらいいなー』と決めることが多い希望、これが理想の予算です。
で、『自分の年収だったら最悪これぐらいは借りれるかなー、妻と収入合算したら、一応これぐらいの新築も買えるんだけどなー』という予算もありますよね。
多分、これが上限(ガチ)の予算です。
これらは結構お持ちの方が多いのです。
あとは実際に『自分が住みたいエリアで』『自分が欲しいような物件を買って』『自分がしたいようなリノベーションをしたら』どうなるのか、というリアルな予算があります。
これが目標達成に必要な予算、になります。
正直なところ、したいことを全部テーブルに乗せてみて、『全然理想の予算で足りている!!』という人は、あまりいません。
多いのは、『上限まではいかないけど、理想の金額からはやっぱり足が出ちゃうよねー』というパターンです。
『余裕で上限予算すら凌駕してしまっております汗』ということも、ついついあると思うのですが、そこは一度資金計画を見つめなおした方がいいです。
『新築なら6,000万円だけど、中古を買ってリノベなら2,500万くらいで行けるんじゃないかな?』というイメージをお持ちの方もいらっしゃいますが、さすがにほぼ同一エリアで新築の半額以下に!、ということはちょっとレアなケースだと思います。
ただ、リノベーションの良さは、『解体だったり基礎だったり絶対に避けられない工事はあるもののの、間取りの作り方次第で、希望よりも少し狭い部屋でもうまく住めたり、建具が少ないプランにアレンジしたりして工事費をコントロールすることができること』にもあります。
他にも物件の選び方のハードルを少しだけアレンジして、駅から余分に3分歩くだけで、意外と素敵なビンテージマンションに出会えたりするのも魅力です。
と考えると、物件も大事ですよね。
■ 物件価格とリノベーション費用、どっちも大事ですよね。
『物件には相場がある』ので、立地・広さ・築年数・方位・ブランド等で、ある程度金額がわかります。
この辺りでこれくらいの広さの築30年の物件だったら、だいたいこれぐらいかなー、というのも予想ができます。
戸数が多いマンションとかなら、一年以内に成約もあるかもしれません。
3階のお部屋でこの金額なら、8階角部屋ならプラス100万くらいかなー、とか。
『総額で考える』ということがちゃんとできていれば、ちゃんと資金計画の大枠が守られますので安心感があります。
『この物件がすごい良い』というなら、『工事費はこれぐらいまでにしましょう』ですし、
『絶対にこういう部屋にしたい』というのであれば、『物件はこの予算で決めましょう』となります。
『どっちも譲れない』というのであれば、『ちょっとだけ予算上げるしかないですね』となるわけです。
■ まとめ
物件にも相場があるし、リノベーションもモノづくりなのでコストは掛かります。
自分がしたいことがどれくらいするのか、ということをロジカルに探っていくことで、
安心してリノベーション前提で物件を買うことができるし、素敵な暮らしに近づけますよ。
一番良くないのは、『1000円で美味しいフレンチのコースを食べれる店を探しています』とか、
『1,500万円で買える梅田近辺の70㎡以上の南向き高層階の物件を探しています』みたいに、
『裏技探し』に熱中してしまうことです。
というわけで、結論。
『したいことの予算は、話さないとわからない。でもそれを把握すれば、総予算に納得感が出ます』
→『総予算に納得感が出れば、資金計画が立つので、安心ですよ』というお話です。
あまり面白くない話ですが、まじめにリノベーションを検討している方の参考になれば幸いです。
あと阪急阪神不動産のリノベーションは意外と高くないので、そちらも覚えておいていただければ!
理由はまた次の機会にーー。ありがとうございましたーーー。