音楽愛好家の為の贅沢なオーディオルーム
中学生のころから音に魅了され、独学とご自身の耳で音に向き合ってきたお客様。お持ちの機器の効果は最大限に、そしてリビングのソファに座る時間が贅沢な時間となるようプランしました。
【お客様の声】
昔から阪急電車ファンだったということもあり、長年阪急沿線に住みたいと思っておりましたので、今回ご縁があり、リフォームも阪急阪神不動産さんにお願いする運びとなりました。
仕事から帰宅して部屋に足を踏み入れるだけで幸せな気分になり、音楽を鳴らすと疲れを忘れられる時間を過ごせるようになったのも、Ugoさんのお力添えがあったことと、改めてお礼を申し上げます。
■プランの希望・条件
・室外からの音も遮音するとともに、室内の音響環境も整える
・デザイン・機能ともに納得出来るオーディオルームにする
・趣味の本・レコード・小説をきちんと収納できる
■こだわりポイント
□音響環境の調整
新築マンションを購入後、ご自身で吸音材を貼り付けるなど工夫をし、リビングをオーディオルームとして使用していたM様。
きっかけは、凝り始めるうちにグッズが増え、音は良くなっても継ぎ接ぎ感が増すばかりになったこと。
住み始めてからずっと気になっていた、幹線道路に面した住まいの外の音が解消できなければいくら室内の音響環境を整えても不十分ということに気づいたこと。
音響機能と見た目の美しさが乖離していくにつれ、いっそのことリフォームを、と考えるようになったそうです。
そこで、外部からの音を遮音するためにサイレンサー付きの給気口やレンジフードを設置し、更に室内の音響環境向上を目指し、インナーサッシで三重窓を作った上で、吸音建材も天井・壁に施工しました。
外部音を遮音するための三重窓には、”一番室内寄りの窓と中間の窓にカーテンを仕込む”という珍しい施工も行い遮音効果をアップさせました。
□音を楽しむ時間を贅沢にする空間デザイン
大きなスピーカー下には階下への遮音を考慮するため、防振ゴムのついた支持脚を利用し部分的に床を上げ、視覚的にはスピーカーの設置箇所がステージのように見えるようスピーカーを正面に左側の扉と右側壁面を同じ木目で仕上げシンメトリーなデザインにしました。
また、スピーカーの背面部分の仕上げ材には表面が布材で出来ている吸音・遮音建材を選んでいます。この施工には、表面の布面のみを残しながらカットし、小口に巻き込むことでカット面まで美しく見えるよう職人さんに丁寧に仕上げてもらっています。
他にも音楽を聴く時には壁掛けテレビを隠せるようウッドブラインドを設置し、テレビ下のデッキ収納も色・サイズが合うように造作しています。
□収納・機能も充実
広い納戸の内部にも、本やレコードがきれいに収納出来るよう本棚を造作しました。
納戸左側の扉は出入り用とし、右側扉はLDKに設置したオーディオラックの背面からケーブルの調整ができるようにしています。
元々使われていたディスプレイキャビネットもリフォーム後の住まいに合わせてレイアウトを変更しました。
□全体でのバランスを調整
キッチンはオーディオルームとしてのリビングを広げるために、あえて狭くしています。まだ築浅だったため、新しいコンロや今のテイストに合うもの等は残し、全体のコストパフォーマンスも考慮しました。
■リフォーム後の暮らし
リフォーム後の暮らしについてお伺いしました。
部屋の居心地が良すぎて休日ももっぱらオーディオルームで音楽鑑賞三昧な時間をお過ごしだそうです。
さらなる音響グッズも増え、最高の時間を過ごしております、とのお言葉もいただきました。
スピーカーやオーディオデッキがとても素敵な色調でしたので、お互いが不響和音とならないような音響建材をご提案させていただきました。
卓越した音響の知識をお持ちのM様と、私のプラン提案を融合させた、唯一無二のオーディオルームが完成しました。