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2025.09.26

不動産査定だけしたい!強引な営業なしで相場を知る方法を紹介

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不動産の査定だけをしたいけれど、強引な営業は避けたいと考えていませんか?
この記事では、不動産会社に迷惑がられることなく、安心して査定だけを依頼する方法を解説します。
匿名で利用できるサービスや、査定後の上手な断り方も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

不動産査定だけは迷惑?結論、全く問題ありません
•査定は不動産会社の重要な業務の一つです
•売却意思が曖昧でも査定依頼は可能です
•査定だけを歓迎する不動産会社もいます
不動産査定だけをしたいと考える人の主な理由
•まずは資産価値を客観的に把握したい
•将来の売却タイミングを検討している
•相続や離婚で売却の準備を始めたい
•営業担当者とのやり取りが不安
営業なしで不動産査定だけをする3つの方法
•匿名で利用できるシミュレーションサイトを活用する
•個人情報の入力が少ない査定サイトを選ぶ
•備考欄で「査定のみ希望」と明確に伝える
不動産査定の種類とそれぞれの特徴
•AI査定(机上査定)のメリットとデメリット
•訪問査定のメリットとデメリット
不動産査定だけを依頼する際の注意点
•査定額はあくまでも目安だと理解しましょう
•複数の会社に依頼して比較検討しましょう
•査定依頼時の個人情報の取り扱いを確認しましょう
査定後に営業された場合の上手な断り方
•検討段階であることを正直に伝えましょう
•連絡はメールのみを希望すると伝えましょう
•不要な場合ははっきりと断る勇気も必要です
まとめ

「自宅が今いくらで売れるのか、とりあえず知りたい」「でも、査定を頼んだらしつこい営業をされそうで不安」このように考えて、不動産査定の一歩を踏み出せずにいる方は少なくありません。
売却の意思が固まっていなくても、資産価値を把握しておくことは、将来のライフプランを考える上で非常に重要です。
この記事では、不動産会社に迷惑をかけることなく「査定だけ」を安心して依頼する方法から、しつこい営業を避けるための具体的なコツ、査定の種類や注意点まで詳しく解説します。

不動産査定だけは迷惑?結論、全く問題ありません

「売る気もないのに査定だけ依頼したら、不動産会社に迷惑がられるのではないか」と心配される方がいらっしゃいますが、結論から言うと、査定だけの依頼は全く問題ありません。
むしろ、不動産会社にとっては将来の顧客と接点を持つ良い機と捉えられています。

 査定は不動産会社の重要な業務の一つです

不動産会社にとって、物件の査定は売買仲介の第一歩となる非常に重要な業務です。
査定を通じて地域の不動産相場を把握し、潜在的な顧客のニーズを理解することは、ビジネスの根幹に関わります。
そのため、多くの不動産会社は査定の依頼を歓迎しています。

売却意思が曖昧でも査定依頼は可能です

現時点で売却の意思が100%固まっていなくても、査定を依頼することに何ら問題はありません。
「将来的な住み替えの参考にしたい」「今の資産価値を知っておきたい」といった理由でも、不動産会社は快く対応してくれます。
査定を受けたからといって、売却義務が生じることは一切ありません。

査定だけを歓迎する不動産会社もいます

不動産会社からすれば、査定を依頼してくれる方は「将来的に売却を検討する可能性のある見込み客」です。
すぐに売却に繋がらなくても、将来的な顧客になる可能性があります。
そのため、丁寧に対応することで良い関係を築き、将来の売却時に選んでもらいたいと考えているのです。

不動産査定だけをしたいと考える人の主な理由

不動産の売却を具体的に決めていなくても、「査定だけ」を希望する背景には様々な理由があります。
多くの方が抱える共通の動機や心情について解説します。

まずは資産価値を客観的に把握したい

最も多い理由が、「現在の自宅の資産価値を知りたい」という純粋な興味です。
住宅ローンの残債と比較して、現在の資産状況を確認したい、あるいは今後の資産計画の参考にしたいと考えるのは自然なことです。
客観的な査定額を知ることで、漠然とした将来設計がより具体的になります。

将来の売却タイミングを検討している

子どもの進学や独立、あるいは自身の定年など、ライフステージの変化を見越して、将来的な売却のタイミングを探っている方も多くいます。
不動産市場は常に変動しているため、定期的に資産価値を把握しておくことで、最適な売却タイミングを逃さないための判断材料になります。

相続や離婚で売却の準備を始めたい

親から不動産を相続した場合や、離婚に伴う財産分与で、不動産の価値を正確に知る必要があります。
すぐに売却するわけではなくても、関係者間で公平に資産を分けるための準備として、専門家による査定額が必要となるケースです。

【関連記事】実家の相続、何から始める? まずは知っておきたい相続のこと

「査定を依頼すると、不動産会社からしつこい営業電話がかかってくるのではないか」という不安も、査定だけを希望する大きな理由の一つです。
特に、まだ売却を決心していない段階では、積極的な営業を受けることに抵抗を感じる方が多く、まずは情報収集に徹したいと考えています。

営業なしで不動産査定だけをする3つの方法

しつこい営業を避けつつ、不動産の査定だけを依頼するにはいくつかのコツがあります。
ここでは、安心して査定額を知るための具体的な方法を3つ紹介します。

匿名で利用できるシミュレーションサイトを活用する

最も手軽な方法が、個人情報を入力せずに利用できるAI査定や不動産シミュレーションサイトです。
物件の所在地や面積、築年数などの基本的な情報を入力するだけで、AIが過去の取引事例などからおおよその査定額を自動で算出してくれます。
電話番号などの登録が不要なため、営業の電話がかかってくる心配は一切ありません。

個人情報の入力が少ない査定サイトを選ぶ

複数の不動産会社に一括で査定を依頼できるサイトの中には、詳細な個人情報の入力を後回しにできるサービスもあります。
まずは物件情報だけで簡易的な査定結果を知り、その中から興味のある会社にだけ連絡先を開示するといった使い方が可能です。
サービスを選ぶ際は、個人情報の取り扱いについて事前に確認することが大切です。

 備考欄で「査定のみ希望」と明確に伝える

不動産会社のウェブサイトから直接査定を依頼する場合、多くは要望を書き込める「備考欄」や「連絡事項」の欄が設けられています。
ここに「今回は売却の検討ではなく、資産価値の把握が目的です。
そのため、まずは査定額のみご教示ください」「連絡はメールでお願いします」といったように、こちらの意図を明確に記載しておくことで、不要な営業活動を抑制する効果が期待できます。

不動産査定の種類とそれぞれの特徴

不動産査定には、大きく分けて「AI査定(机上査定)」と「訪問査定」の2種類があります。
それぞれの査定方法にはメリットとデメリットがあり、目的によって使い分けることが重要です。

AI査定(机上査定)のメリットとデメリット

AI査定は、住所や築年数、面積などの物件データと、周辺の類似物件の取引事例などを基に、AIが自動で価格を算出する方法です。
最大のメリットは、個人情報を入力することなく、スピーディーに結果を知ることができる点です。しかし、算出されるのはあくまで統計データに基づいた概算価格であり、お部屋の向きや日当たり、リフォーム状況といった個別の要素は考慮されないため、実際の売却価格とは差が生じる可能性があります。

 訪問査定のメリットとデメリット

訪問査定は、不動産会社の担当者が実際に物件を訪れ、室内の状況や日当たり、眺望、周辺環境などを細かく確認した上で査定額を算出する方法です。
物件の個別の特徴が価格に反映されるため、AI査定よりもはるかに精度の高い、実勢価格に近い金額を知ることができます。
ただし、担当者との日程調整が必要で、直接会ってやり取りをするため、その後の営業につながりやすいという側面もあります。

【関連記事】不動産売却~引き渡しまでの流れ~

不動産査定だけを依頼する際の注意点

不動産の査定だけを依頼する場合でも、いくつか知っておくべき注意点があります。
これらを理解しておくことで、よりスムーズに、そして有益に査定サービスを活用することができます。

査定額はあくまでも目安だと理解しましょう

不動産会社が提示する査定額は、「この価格であれば3ヶ月程度で売却できる可能性が高い」という予想価格であり、売却価格を保証するものではありません。 
実際の売却価格は、市場の動向や買主との交渉によって変動します。
査定額は、あくまで売出価格を決めるための重要な参考情報として捉えましょう。

複数の会社に依頼して比較検討しましょう

査定額の算出基準は不動産会社によって異なり、同じ物件でも提示される金額に差が出ることが少なくありません。
1社だけの査定額を鵜呑みにせず、必ず複数の会社に査定を依頼しましょう。
複数の査定額を比較することで、より客観的な相場観を把握することができます。

査定依頼時の個人情報の取り扱いを確認しましょう

特にインターネット経由で査定を依頼する場合、そのサイトが個人情報をどのように取り扱っているかを事前に確認することが重要です。
信頼できる運営会社か、プライバシーポリシーは明確かなどをチェックし、安心して情報を預けられるサービスを選びましょう。

査定後に営業された場合の上手な断り方

「査定のみ希望」と伝えても、不動産会社によっては状況確認の連絡が入ることがあります。
そのような場合に備えて、スマートな断り方を知っておくと安心です。

検討段階であることを正直に伝えましょう

営業の連絡があった際は、無理に嘘をつく必要はありません。
「ありがとうございます。いただいた査定額を参考に、現在家族と相談している段階です」「まだ具体的な売却時期は決めておりませんので、また進展があればこちらから連絡します」というように、正直に現在の状況を伝えましょう。

連絡はメールのみを希望すると伝えましょう

電話でのやり取りが負担に感じる場合は、「お電話をいただく時間帯が不規則なため、今後のご連絡はメールでいただけますでしょうか」と伝え、連絡手段を限定してもらうのも有効な方法です。
記録が残るメールでのやり取りは、冷静に内容を判断できるというメリットもあります。

不要な場合ははっきりと断る勇気も必要です

もし、度重なる連絡が続くようであれば、「今回は売却を見送ることに決めましたので、今後のご連絡は不要です」と、はっきりと意思表示をすることが大切です。不動産会社の担当者も断られることには慣れています。
曖昧な態度を取るよりも、明確に伝える方がお互いにとって時間を無駄にせずに済みます。

まとめ

不動産の査定だけを依頼することは、決して迷惑な行為ではなく、ご自身の資産価値を把握するための有効な手段です。AI査定や匿名査定など、営業の心配なく手軽に試せる方法も増えています。
重要なのは、ご自身の目的に合わせて査定方法を選び、必要であれば「査定のみが目的である」という意思を明確に伝えることです。
この記事で紹介したポイントを活用し、安心して不動産査定の一歩を踏み出してみてください。

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