壁付けキッチンのかっこよさ追求
当初は新築戸建を中心に考えていたS様ご夫妻。共働きだったS様ご夫妻は新婚の時に、大阪市内の利便性も良い場所にいろいろ思案された結果、『新築だとコスパや予算に見合わないし、かといって理想を追求したらお金が掛かりそう』と判断。そんな時に中古物件の購入+リノベーションのセミナーに参加して、コスパが良くて注文住宅性も高い【中古を買ってリノベーションする】という選択肢にいきつきました。
【お客様の声】
リフォームにあたり何の知識もなく臨んだのですが、廊下の幅・棚位置・クローゼットの幅など細かい部分までアドバイスしていただきました。今まで既成の棚位置など届かなくてストレスだったのが解消され、快適に過ごしています。
■中古リノベを選んだ理由やきっかけ「家賃がもったいない」
S様ご夫婦は新婚の時に大阪市内の便利な新築の賃貸に住み始めましたが、家賃12万円+駐車場という月々の支払に『もったいないなー、自分の物になるわけじゃないし』と思い始め新居探しを開始されました。
■物件探しの条件やエピソード「買い逃しをバネに」
実際に住みたい場所はいくつかあったものの、共働きであることや奥様の仕事負担、ご主人様は自動車通勤等、いろいろな要素を差し引きして考えていくと、京阪沿線に絞られました。
そこで特急で京橋からも1駅で駅前にいろいろ揃っていて、なおかつ閑静な枚方市駅の山側にターゲットを絞りました。
いきなり良い物件が出たもののその物件は購入直前で売れてしまい、ショックを受けたS様。
スピード感を大事にしていたにも関わらず、この残念な展開に中古市場の「良い物件はすぐ売れる」ということを再確認。
次に出た今のお部屋も南東角部屋で眺望が素敵な一件。
新耐震で80㎡超え。管理も良好。一度目のショックをバネに次は無事購入にいたりました。
■リノベーションのこだわりポイント「壁付けキッチンのカッコよさ追求」
今回のお部屋は、お二人のこだわりがふんだんに盛り込まれています。
「共働き」「カトラリー類も多く、二人揃って料理好き」「ご主人は在宅ワークの時間も長い」「生活リズムが違う」「靴が多い」などなど、
事前にいただいたヒントの中から、一緒に素敵なお部屋を組み立てていきました。
全体を通して、白と濃い茶色の木の質感と黒系の色で引締めを図ったムーディなお部屋。明るくもできますが、少し照明を絞った状態やディナーの時間が絵になるような配慮もしています。
もともと二人で料理するのが好きということで、カウンターキッチンにする予定でしたが、このマンションの特性や、他の部分のゾーニングとの兼ね合いで、壁付けキッチンが収まりが良い、という結論に。話の経緯として「普通の壁付けキッチンは微妙」ということから、LIXILのリシェルSIのバイブレーション仕上げのかっこよさを活かし、かつ壁付けならではの4m超えのキッチンに。これに伴いハイグレード感の演出と大好きな収納量の確保に成功。天井にあったでっぱりを活かして逆に板張りの天井仕上げにし、かっこよく。また、バイブレーション仕上げのセラミックトップのリシェルに合わせて、作業台も造作し、キッチンを中心とLDK空間を作りました。
また、2か所にわけた大型クローゼットや、洗面回りの回遊可能な家事動線。
在宅ワークが楽しくなるような隠れ家っぽい書斎ルームなどなど、たくさんのこだわりを詰め込んだお部屋になりました。
本当はカウンターキッチンがいいな、というイメージがあったところ、ゾーニングの関係で壁付けになったので、『カウンターキッチンよりもカッコイイ壁付けキッチン』を目指して設計しました。「当初思い描いたプランとは違うけど、すごくいい」というリノベーションの面白さ・楽しさが出たお部屋になりました。