本格茶室のあるマンションリノベーション
自宅に茶室をつくりたい!
★炉を埋め込んだ本格茶室
リノベーションのテーマとなったのは「和室」です。
自宅に茶室をつくりたい!
★炉を埋め込んだ本格茶室
リノベーションのテーマとなったのは「和室」です。
奥様が趣味で茶道なされるので、「いつでもお茶が立てられるよう、自宅に茶室をつくりたい」と思ったのがきっかけです。
聞けばお母様も茶の湯を嗜まれるとのことで、なるべく実際のものに近い部屋づくりをしたいと茶室づくりが始まりました。
釜を温める炉は畳に埋め込んでありますが、開口部に畳の蓋をすることで普段は通常の和室として利用できるよう工夫しました。
前のお住まいでは、お持ちの茶道具一式をきちんと収納できるスペースがなくお困りだったこともあり、
茶道具一式の収納なども考慮した空間となっております。
★小上がりの畳
和室の高さはリビングから約15cmほど上げた小上がり畳の仕様になっております。
マンションなので炉を埋め込むスペースがなかった経緯がありますが、
通常のリビング併設の和室として使用する際も、リビング空間と一体として横になったり、腰かけたりできるよう、
多様な使い方を想定したスペースとして設計されております。
★縁側づくり
実際の茶道の作法や動線も考慮して、内障子を隔てた窓面に縁側をつくりました。
和室の雰囲気は一層深まるとともに、日向ぼっこしてくつろげるスペースとしても活用できそうです。
縁側の天井部分には、取り外し可能な室内物干しを完備。
敢えての独立型キッチン
初回のプラン打ち合わせから一貫して独立キッチンをご希望されました。
オープンキッチンは調理の際に匂いがリビングに充満してしまうので、
完全に壁とドアで締め切ってしまえるようにしたいとのご要望でプランニングしました。
また、掃除や手入れの際にキッチンから出る油汚れをシャットアウトできるのも独立型ならではのメリットです。
ご家族の想いが詰まったリノベーション
プラン打ち合わせの際に、ご実家で使っていた和室の敷居や建具の部材を今回のリノベーション計画で使用したいとのご相談がありました。
今回はマンション、ご実家は戸建ということもあり、規格が違うためご要望を実現するのが難しい状況でしたが、
なんとか思い出の品を活用する方法はないかと設計士と打ち合わせを重ね、ご実家の敷居を茶室の鴨居や玄関ホールの飾り棚に利用するプランをご提案。
ご家族の想いが反映したリノベーション工事となりました。
プロ顔負けのDIY
リノベーションのテーマでもある和室づくりは、基本奥様のご要望が中心でしたが、
「妻の希望をなるべく叶えてあげたい」と毎回打ち合わせに同行して、時には妻の想いを代弁する旦那さまの姿も印象的でした!
そんなやさしく思い遣りのある旦那様ですが・・
実は手先が器用で工具の扱いにも慣れており、なんと新居のベッドをご自分で作られたそうです。
手作りの組立式のベッドは、アイアンフレームの骨組に外側に木のパネルを張り上に蓋をかぶせた単純な造りではありますが、
耐久性もしっかりしており手作りとは思えない出来栄えでした。
少し高さがありますが、中に収納ケースを格納できる仕様になっており、プロ顔負けの出来映えでした!