四季折々の景色を引き立てる、自分たちらしい住まい
季節ごとの借景が楽しみな中古マンションを購入
転勤が多く、家を買うのは実は四度目です。まずは賃貸住宅に住みながら新居の計画を立てました。
このマンションは阪急阪神不動産さんが建てられた〈ジオ〉シリーズで、四季折々の眺めがとてもよく、中古物件が出るのをずっと待っていたんです。
ようやく購入することができ、自分たちらしい住まいにリノベーションすることにしました。
「自分たちらしい住まい」をつくりたい
これまでに暮らしてきたのは、新築マンションや一戸建て、コーポラティブハウス(入居希望者が主体となり設計・建築する集合住宅)など。
それらは、すでに無難な間取りやインテリアに仕上げられていたり、勉強不足でどんな素材や設備を選べばいいのかがわからず、「自分たちらしい住まい」と呼べるような状態ではありませんでした。今回は、終の棲家にするつもりで、自分たちが好きなように仕上げてみたいと思い描きました。
信頼できる担当者と、施工への安心感
物件購入の際の仲介会社が阪急阪神不動産さんで、リフォームの部署を紹介していただき、担当のtakedaさんと出会いました。
自分たちからの希望をそのまま受け入れるのではなく、住んでからのメンテナンスや設備の耐用年数のことまで考え、常に率直な意見を言ってくださる姿勢が信頼に繋がりました。
このマンションを分譲した会社でもあり、間取りや建物のことをよくご存知なので、工事中、ご近所の方に対しても安心感がありました。
価格を抑えた見積もりを出してくださった会社さんもいらっしゃったのですが、やはり「阪急阪神不動産さんしかない」と最終的に依頼を決めました。
美しい景色が広がる、カフェのようなLDK
当初、全体のリフォームは白ベースで、色や個性は家具でプラスしようと考えていた私たち。
takedaさんの「家そのものに色を加えられるのは、リノベーションならではのメリット」という言葉に納得感があり、カフェのようなグレーのキッチンや木目の下がり天井などを取り入れる勇気が出ました。
ブラインドを全開にして過ごせて、視界が開けていることもあり、以前住んでいた家のほうが広くて天井も高かったのですが、ここのほうが広がりを感じます。
近所に暮らす父も「落ち着けるいい家だね」と言ってくれます。桜の季節はテーブルを窓の前に移動して、おうちでお花見をしました。日中、ソファに寝転んで、空を見ながらお昼寝するのも至福の時間です。
和室から生まれ変わった家族のワークスペース
LDKと隣接する元和室は、家族みんなで使えるワークスペースになりました。
キッチン側には室内窓を設け、リビングとの間はガラス戸で仕切ることで、光や視線を通す開放的なつくりに。
ネイビーのクロスを選んで落ち着いた雰囲気をだしました。
日中は私がピアノの練習をして、夕方は子供が勉強、夜は夫が仕事で、多目的に使っています。将来的には、机を並べてコワーキングスペースのようにできればと思っています。
ゲームの世界をイメージしたトイレ
引っ越しは息子の中学校入学に合わせました。
初めて自分の部屋を持ち、好きな読書やプログラミングに集中できるようになったと喜んでいます。
彼が「テンションが上がる」というほど好きなゲームをモチーフにつくり上げたのがトイレ。
テーマカラーである深緑と青を組み合わせたクロス、キャラクターが履く革のブーツをイメージした床材を選んでいます。
内装材や設備への細かなこだわり
廊下やLDKは木目がはっきりとした無垢アッシュ材の挽き板フローリング、壁は塗り壁のようなニュアンスのあるクロスをポイント使い。
「せっかくの景色を活かしたい」と、リビングドアはガラス面が大きいものにこだわりました。リビングに入る前から窓の外が見えるんです。そのほかはtakedaさんから勧めてもらった框付きの白いドアで統一しています。
また、提案してもらったグラフテクトのキッチンは、見た目も機能面も大正解。広い天板は拭き跡が残らず、傷が付きにくいので毎日のお手入れがしやすく、コンロ奥に設けたオープンなパントリーは、リビング側からは見えずすっきりとしています。
廊下に設けた手洗いカウンターは、過去の施工事例を見て「いいな」と思い、取り入れました。玄関からLDKへの動線上という配置は家族も来客も使いやすく、トイレの手洗い場を兼ねることもできました。
洗面室は以前より面積を広げたのでゆとりがあり、タオルやパジャマなどもたくさん収納できます。
玄関そばにはウォークインクローゼットを新設。普段着から非常食まで、色々なものをしまっておけます。
好きな音楽とともに過ごすひと時
音楽を聴く時間が持てるようになったのは、リノベーションをしてよかった点です。
いい音を奏でてくれるのは、24年前、婚約指輪の代わりに購入した「バング&オルフセン」のオーディオ。
壊れてしまい長らく使っていなかったのですが、この機会に海外から部品を取り寄せて修理しました。朝はキッチンで家事をしながら、夜は照明を落としてソファでゆっくりと。一日の始まりと終わりに、好きな音楽をかけて過ごすのは贅沢な時間です。
コストダウンの工夫やショールーム訪問も楽しんで
最初に提案してもらったのは、やりたいことを全部叶えたプラン。
そこからいかにコストダウンを図っていくかが課題でした。例えば、ワークスペースの室内窓やガラス戸はtakedaさんから提案してもらったもの。ガラス戸ではない扉にしたバージョンも金額やパースを見せてもらいましたが、やっぱりガラスのほうが素敵。そこで、扉の枚数を減らすなど工夫して実現してくださいました。
ウォークインクローゼットなどの床をフローリングではなくクッションフロアにしたことでも、コストを抑えられました。
これからリフォームされる方にお勧めしたいのは、各メーカーのショールームへ行くこと。
キッチンは質感や色を体感できてワクワクしましたし、床材は大きな空間で見比べることができて迷いがなくなりました。