ぐるり街めぐり〈兵庫・宝塚編〉
炊き鍋 たじ牛
但馬牛と野菜をたっぷり味わえる、特別感のある鍋料理
阪急宝塚南口駅周辺の住宅街には、個性豊かな飲食店が点在しています。そのひとつが、炊き肉鍋の専門店『炊き鍋 たじ牛』です。九州にルーツをもつ炊き肉鍋は、近年では新しい鍋料理として注目を集め、提供する店も増えてきました。しかし永田さん夫妻が炊き肉鍋の専門店を始めたのは2000年、関西ではまだほとんど知られていなかった時代のことです。きっかけは、ご主人が鹿児島でこの料理を味わったこと。「肉と野菜を同時に楽しめる、この食べ方を関西にも広めたい」と思いたち、専用の鍋を特注し、関西の味覚に合うように何度も試作を重ねました。

炊き肉鍋で使うのは、中央がくぼんだ鉄板鍋。周囲に一口の大きさに切り揃えた肉と野菜を盛り付け、くぼみに注いだ出汁の中に食べる分の具材を落とし、よく火を通してタレにつけて味わいます。「炊き肉鍋の専門店を開いて30年近くになりますが、今でも口コミなどで"ユニークな鍋がある"と知って来店いただき、初めて味わう方も多いですね」と店主の永田久美子さん。最初は物珍しさから来店するも、その味の魅力にはまり、足繁く通うようになったという常連客も少なくないそう。

〆の定番"おじや"まで、旨みを余すことなくいただく
炊き肉鍋は、お店によって具材も、食べ方もさまざまです。この店が大事にしているのは、肉と野菜それぞれの旨みをしっかりと生かすこと。出汁の風味を主役にする寄せ鍋とは異なり、具材そのものの旨みを楽しみます。肉は兵庫県産の但馬牛を使用。塊肉で仕入れ、店内で一口大にスライスします。合わせる野菜は、淡路島産の玉ねぎをはじめ、もやしやキャベツ、ニラといったシンプルな組み合わせ。そして何と言っても、自慢は自家製タレです。あっさりとした出汁に重ねることで、甘辛でコクがありながら、後味はすっきりと軽やか。具材の旨みを最大限に際立たせています。残った出汁はおじやにして、最後までたっぷりと味わい尽くしましょう。

肉と野菜をバランスよく楽しめるヘルシーな炊き肉鍋は、年齢を問わず、子どもから大人まで一緒に楽しめる料理です。野菜をたっぷり摂れることから、日常の食事として気軽に足を運ぶ人も多いそう。一方で、見た目の特別感もあり、誕生日や記念日といった節目の席にもよく合います。多世代での利用を見据え、店内にはテーブル席や掘りごたつ席、個室も用意。家族や親しい人たちとも、ゆったりと過ごすことができます。一度訪れたらきっと、「とてもおいしくて、個性的な鍋のお店がある」と誰かに自慢したくなることでしょう。

【この街が好き/STAFF VOICE】

自然が身近なのに、生活便利で、暮らし心地のよい街
宝塚にはもともと親戚が暮らしていて、引っ越してくる前から縁のある街でした。「暮らすにもお店を営むにも、環境がいいよ」と聞いていたんです。実際に暮らしてみると、まさにその通り。街並みも落ち着いており、近くに山や川が見え、日常の中で鳥のさえずりが当たり前に聞こえる...。そんなふうに心穏やかに過ごせる環境でありながら、スーパーやカフェ、病院なども揃っていて生活面で不便さを感じることがない、とてもよい街です。
店主 永田久美子さん

●炊き鍋 たじ牛
営業時間/【ランチ】11:30~14:30(L.O.14:00)※ランチは前日までに大人6名以上の予約のみ、【ディナー】17:30~22:00(L.O.21:30)
定休日/月曜・火曜
電話/0797-51-2007
兵庫県宝塚市南口1-16-21
https://k296802.gorp.jp/
◇記載しています営業データ・商品・価格等は2026年5月11日時点の情報です。
◇時期によってはメニュー内容や商品・価格が変更になっている場合があります。
◇表示価格はすべて税込です。



