ぐるり街めぐり〈兵庫・西宮北口編〉
お茶の間 ぷちだがしやさん
困った時も、うれしい時も、あたたかく迎えてくれる"居場所"
店内の様子がよく見える全面ガラス張りの外観。商品棚に並ぶカラフルな駄菓子たちに興味を引かれ、思わず店の中へ。昭和レトロなキャラクターが描かれたスナック菓子や、一粒ずつ取り出しながら占いを楽しめるチョコレート菓子、くせになる珍味など、「あぁ、子どもの頃によく食べたな」「これ、好きだったなぁ」と懐かしさがこみ上げてきます。この店は、そんな楽しいお菓子がいっぱいの"まちの駄菓子屋さん"。そして、親しみやすい駄菓子をきっかけとした、幅広い世代の交流拠点でもあるのです。「地域で暮らす多様な人たちが立ち寄り、安心して過ごせる"お茶の間"的な場所をつくりたい」との思いから開設されました。

この店を運営しているのは、NPO法人の『にしのみや次世代育成支援協会(NO BARS)』。障がいのあるなしに関わらず、誰もが参加できる体験活動の場をつくろうと、2012年から活動してきた団体です。スタッフはNPOメンバーを中心に、地域住民の方々がボランティアとして関わっています。長年この街で取り組んできた実績のある団体だから、専門職に携わる人や支援団体・機関とのつながりも豊富。「学校に行きづらいなぁ」「子育てに悩んでいて...」といった、人には言いにくい悩みにも寄り添ってもらえます。


「行ってみようかな...」と、一歩踏み出せるきっかけがたくさん
赤ちゃんから小学生、中学・高校生、大人、高齢の方まで、幅広い世代の方々が訪れやすい工夫も行っています。たとえば、『ぷれままぷれぱぱ体験会&交流会』。産前からママパパとのつながりができることで、産後も息抜きのほか、悩んだり困ったりした時に立ち寄ってもらえるように。そうすれば、子どもも来やすい場所になります。また、地域交流を目的に月2回開催している『のうばーず食堂』は、近隣にある『にしきた商店街』の飲食店の協力を得て、お弁当を提供。昼ごはんや夕ごはんを食べる時間を一緒に過ごすうちに顔見知りになり、街なかで会うと「元気にしてる?」といったやりとりが生まれているそうです。

地域で暮らす人が"センセイ"になるユニークなワークショップも随時開催。『手話のべんきょう』『英語でえほん』『ネイル』『多肉植物の寄せ植え』など、多彩な内容で展開されています。中には、小学生が企画した『ポケモンカード大会』といった楽しい催しも。この店は、誰もが自分の好きや得意を生かして、学びや楽しみを見出せる場所。日常の中でほっとひと息をついたり、イベントを楽しんだりすることはもちろん、「あそこに行けば大丈夫」と思える場所が近所にあるのは心強いですね。

【この街が好き/STAFF VOICE】

見守り・見守られる関係性が息づいている街です
私もこの街のあたたかな雰囲気に惹かれて引っ越してきました。地域や子どもたちのために活動している団体やサークルも多く、心強い存在です。自分自身、周りの方たちに見守られながら子育てをしてきた経験があり、街の中に助け合える関係が根付いているなと実感しています。
NPO法人 にしのみや次世代育成支援協会(NO BARS) 代表 泉明子さん

●お茶の間ぷちだがしやさん
営業時間/10:00~17:00
定休日/オープン日は公式Instagramで要確認
電話/070-8363-6171
西宮市南昭和町4-9
https://www.instagram.com/nishinomiya.nobars/
◇記載しています営業データ・商品・価格等は2024年12月1日時点の情報です。
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