すまいのスタディ

2025.04.12

【小さなお掃除特集】見落としがち、忘れがちな場所をキレイにしよう! Vol.2

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新学期、新生活が始まる4月。
本格的な春の暖かさで、朝から窓を開けて外の空気を取り入れる日も増えたことでしょう。
でも、春先は冬物の繊維や花粉などの微細なホコリが積もっている時期なのでは?

"小さなお掃除"の2回目は、『室内&収納編』です。
隠れ汚れ、見落とし汚れのポイントをピックアップしました。
ちょっと大きい掃除もありますが、お部屋スッキリには外せない場所ばかりです。
ご自宅の"汚れ具合"をチェックして、休日にトライしてみましょう。
▶参照記事:【小さなお掃除特集】見落としがち、忘れがちな場所をキレイにしよう! Vol.1

【窓・扉回り】快適な空間づくりで見逃せない!

〈カーテン〉
窓からの冷気を遮り、暑い日差しからも守ってくれるカーテン。
つけっぱなしで、あまり手入れもしていないというお住まいも少なくないでしょう。
見た目では目立たなくとも、溜まってしまうのが汚れです。
その原因を挙げると、室外からは砂ボコリや排気ガスなどが入り込み、室内では生活する上で発生する繊維などのホコリを静電気で吸着します。さらに臭いも付きやすく、窓やサッシの水滴、結露によるカビを吸収することもあります。

まずは、日々のお掃除でカーテンにも掃除機をかける習慣づくりを。
日常的なホコリによる汚れを防止できます。
次に、しっかり汚れを取るなら洗濯機が定番です。
推奨は、ドレープ(メイン)カーテンで年1回、レースカーテンは年2回程度。
干すときは、そのままレールにかけ直すだけなので、レースカーテンは春と秋、ドレープカーテンは夏になど時期を決めておくといいですね。
洗濯の際は、衣類と同じような洗濯タグがあるので、そのカーテンに適した洗い方を忘れずに確認しましょう。
もし、カーテンにカビが発生してたら、洗濯前にひと手間を。
熱湯を含ませたタオルの先で拭き取るか、エタノールを付けた綿棒で軽く叩いてから洗濯機に入れると落ちやすくなります。
※ブラインドやロールスクリーンの場合、普段はハンディモップなどでホコリを取るお掃除をします。よりきれいにお掃除するには、素材・取り外しの方法などが製品で異なるため、メーカーのHPなどを参考にするとよいでしょう。

〈引き戸〉
室内にある引き戸のレールにホコリや髪の毛などが入り込むのはよくあることです。
放っておくと、戸の開閉が重く感じるようになったり、動きが悪くなることもあります。
レールのお掃除には、近年、キッチン掃除グッズでもよく見かける小さいメラミンスポンジが活躍します。
砂ボコリなど微細な汚れを掃除機で吸い取った後、キューブ状のメラミンスポンジを濡らして、しっかり絞ってから、角の部分で溝を拭き掃除。
最後に、雑巾で全体をひと拭きすれば完璧です。
※上吊りタイプの引き戸の場合、床にレールや敷居と呼ばれる溝はありません。
普段、引き戸を開けたまま空間利用している場合には、浮いた戸の下部分にホコリなどが溜まりやすいので、定期的にチェックをして日常のお掃除と同じように行えば十分です。

〈扉〉
室内の扉は、汚れが目立たず、掃除の優先順位も下がりがち。
でも、頻繁に触っている場所なので、雑菌などの温床になってしまうことも考えられます。特に、ドアノブや引手は手アカやホコリだけでなく、食べ物の油分や外から持ち込んだ汚れがついていることもあります。
まず、扉はハンディモップなどで上部からホコリを落とし、水拭きした後に乾拭きを。
ドアノブや引手は、普段からのこまめな水拭きで汚れは取れますが、手アカ汚れがついて落ちにくいときには、重曹を使った拭き掃除の後、水拭き→乾拭きの順に。
金属製のドアノブや引手は、アルコールスプレーや除菌シートで定期的な拭き掃除をするのもおすすめです。

【壁・天井】大きな場所のはずなのに見落としてる?

パッと見はキレイでも、実は汚れていることもある壁や天井。
キッチンや同じ空間のリビングの場合は、油汚れが付着していることもあります。

〈壁〉
壁紙に付く軽い汚れは、ホコリや手アカ。
しっかり絞った雑巾、ウェットタイプのハンディモップで拭き掃除をするだけで汚れは取れます。
油汚れ、黄ばみ、黒カビなど少し強い汚れが付いた壁紙の掃除は、洗剤を入れた水拭きがおすすめです。
1. 重曹・セスキ炭酸ソーダ・クエン酸のいずれかを使用
2. 上記の粉末小さじ1杯分と水200mlをスプレーボトルに入れて混ぜます。
3. 壁に吹きつけて雑巾で拭き取りするだけです。
黒カビの場合は、除菌スプレーも効果的だといわれています。

〈天井〉
天井も壁紙と基本は同じです。
普段、触れることがないので汚れていないと思うかもしれませんが、静電気により舞い上がっているホコリがくっついています。
天井を掃除する際には、上からホコリを落とすことになるため、家具などが汚れないよう布や新聞紙などでカバーしておくといいでしょう。

〈巾木(はばき)〉
床と壁のつなぎ目にある巾木。
壁の最下部にある細長い横板のことで、多くの住まいに取り付けられています。
巾木には、床の掃除機がけの際に壁に直接当たって傷をつけないよう守ったり、壁と床の間にあるわずかな隙間にゴミが入ることを防ぐなどの役割があります。
しかし、巾木は厚みがあるため、その上部にホコリが溜まりやすく、つい見落としてしまう場所でもあります。
まずは、ハンディモップやハケ・ブラシなどで、巾木の上のホコリを取り除きます。
巾木の汚れが目立つ場合には、住宅用洗剤をつけてメラミンスポンジでこすり、水拭きと乾拭きをしましょう。

※壁・天井・巾木の材質によっては掃除で痛める恐れがあります。掃除の際は、目立たない場所で試した上で行ってください。

【収納】お掃除ついでに、プチ断捨離を

〈キッチン収納〉
食器や食材などモノの出し入れが頻繁なキッチンの収納ですが、隠れ汚れも多い場所。収納内は、知らず知らずのうちに食材カスやホコリなどが溜まっています。
扉などの拭き掃除はしていても、引き出しやシンク下・食器棚の中のお掃除となると、ちょっと大掛かりで面倒ですよね。
収納掃除の基本は、中身を全部出して、取り外せる引き出しなどはひっくり返しゴミを落とします。取り外せなければ、掃除機でゴミを吸い取ります。
次に、消毒用程度に薄めたエタノールや薄めた中性洗剤を使用し収納箇所内を拭き取ります。
整理整頓用アイテム、使用頻度の低いグッズなどがあれば、汚れがこびりついていることもあるので洗剤で洗い、すすいだ後はしっかり乾燥します。
水を使うキッチンは、カビも発生しやすい場所です。各収納箇所を掃除し、水を使ったら、十分に乾燥させることを徹底してください。
それぞれの収納箇所にモノを戻す際は、使っていないもの、古いものを処分して、プチ断捨離もしてしまいましょう。
※包丁差し内の汚れの掃除は、必ず包丁をすべて外し、安全な場所に移動させてから行ってください。包丁差しのポケットは、安全性を考慮して、容易に取り外せないよう固めに設計されています。包丁差しの種類を確認し、メーカーのHPなどで適切な取り外し方法を参照の上で行ってください。

+One Point

お掃除は、思いがけず手を付けていない場所を見つけるとキリがないですよね。
やっぱり、基本は毎日ちょっとずつ。使う頻度の多い場所ほどこまめに。

例えば、日々、手を触れるスイッチプレートやリモコン類。
皮脂がつきやすく、ボタンの凸凹にホコリが溜まりがちです。
コンセントプラグは、ホコリが溜まると火災の原因になることも。
いずれも軽い汚れやホコリはさっと乾拭きするだけでも取れますし、固く絞った雑巾で拭いた後に乾拭きをすれば普段の汚れを溜めることもないでしょう。
細かい箇所には、爪楊枝や綿棒を使うと汚れやホコリがとりやすくなります。
※水やアルコールなどを直接スプレーで吹きかけたりすると、機器の故障の原因や事故につながることもあるので注意してください。

今回、2回に分けてご紹介した"小さなお掃除"は、習慣にしたいことばかりです。
ぜひ、日頃のお掃除に取り入れてみてくださいね。

※情報提供日:2025年3月21日