皆様、こんにちは。
Reno-Bloom(リノブルーム)担当の夏男な方ことKです。
今日は8月最後の日ですね。例年にも増して暑かったsummer of 2013も、これで終わりかと思うと寂しくなります。まあまだまだ十分暑いんで実感ないというか、そもそも暦の上ではディセンバーとっくに処暑なんですけどね。
この時期の僕のヘビーローテーション、晩夏を告げるmy private anthemはこの曲なんですが、皆さんにもありますよねー、季節感とセットになった音楽。
オッサンになると長年のあれやこれやとゴッチャになって、ホロリときたりするから要注意です。
ちなみに冬になると広瀬香美ばっかり聴いてますよ、もちろんウソですが。
(これまでのあらすじ)
リノベーションの素材となるマンションを選んだK。
その物件は築44年、まさかの年上物件!
少し時間を戻して、どうやってこの物件に至ったのか?
攻めの物件選びってことで、我々夫婦はまずエリアから絞りました。
候補に挙がったのは、甲子園口周辺以外には阪急夙川~苦楽園・甲陽園、逆瀬川~宝塚南口辺り。我ながらかなり身の程知らずな感じですが、新築戸建てなら高嶺の花なエリアでも「中古×リノベーション」ならなんとかなるんですよ奥さん!
エリアを決めたら今度はぶらっと歩いて、感じの良さそうなマンションをチェックして売りに出てないか調べてました。なんか面倒くさそうかつ変質者に間違われそうな行動ですが、元々住みたいくらい気に入ってるエリアなんで普通に楽しかったです。
そして最終的に決めた物件については、実は全くの初対面…というか初見ではなく、たまたま知り合いが以前住んでいた関係で、訪問したことがありました。
その時も
「古いけど、雰囲気があってカッコいい建物やな~」
と思った記憶があります。
今回、いろんなマンションを見て回る中で再訪したんですがその印象は変わらず、むしろ「ほとんど森みたいになってる中庭」とか「どっかの迎賓館みたいな回廊」とか、ますます魅力的な要素を発見する始末。
さらにポイントが高いのは、ちょうど設備配管を中心に大規模な修繕工事を実施していて、「しっかり補修する」=「まだまだ住み続ける意識の住人さんが多い」=「これからも良好なコンディションに保たれる可能性が高い」という理論(案外、当たってるような気がします)で、一躍有力候補になりました。
売りに出されてる部屋も複数あって、これは決めるしかない!
…でも、
さりとて、
despite、
駄菓子菓子、
築44年、がっちがちの旧耐震なんだよなあ~
さて、ここで一旦「素」に戻りまして。
日頃から阿呆な駄文ばかり書き散らかしてる当体験記ですが、本稿のこのパートはちょっと真面目に書こうかと思います。
理由はいくつかありまして、
・「物件選び」はリノベーションにおいてかなり重要なパートを占めること
・他の方が参考にされる際に、なるべくバイアスの少ない情報として提供したいこと
なんかが主なんですが、一番大きいのは
・「旧耐震」について、技術者としての判断と実際の行動に矛盾が生じていて、自分の中でも結局整理できていない
ってことです。
もちろん、建物の性能というのは単純に新築時の設計条件だけで決まるものではなく、施工品質やその後の管理状態なんかによって総合的に判断すべきものです。
なので一概に「旧耐震だからダメ」「新耐震ならOK」といった切り分けにはならず、旧耐震であっても現在要求される水準の性能をもつ建物も存在しています。
とはいうものの、やはりマクロでみた場合の旧耐震物件は相対的に危険性が高く、自然な選択の結果として淘汰・更新(=建て替え)されていくべき存在のはず。建築に関する専門教育を受け、その知識と経験を社会に還元していくべき立場の自分が、本来すべきではない選択をしてもよいのだろうか。
柄にもなく、かなり真剣に考えました。
それでも結局この物件を選んだのは、デメリットを補って余りある魅力を感じたことと、この建物であれば想定されるレベルの災害にもなんとか耐えるんじゃないだろうか、という勘ですね。最終的に自己責任であるのはどの物件においても同じなんですが、より一層判断に迷うことになりました。
ちなみに友人や知り合いに意見を求められた場合、まずお勧めしません。
話を戻そう(司馬遼太郎ばりに)
ということで物件が決定しました。
運よく良い条件で商談もまとまり、いよいよ購入手続きにすすむことに。
K「いよいよ物件購入やで」
K嫁「せやな」
K「コツコツ貯めてきた、オレの頭金口座が火を噴くぜ!」
K嫁「おうおう。なあ、ところで」
K「なんすか」
K嫁「自分、不動産取引とかしたことあるん?」
K「ないけど桃鉄やってたから大丈夫!」
K嫁「…やれやれだぜ」
TO BE CONTINUED(続く)