ぐるり街めぐり〈大阪・中津編〉
La Granda Familio
店名の意味は"大家族"。「家族が安心して食べられるもの」をテーマに
大阪メトロ谷町線「中崎町」駅周辺を歩いていると、古い2階建ての木造長屋が。ここは旧印刷工場をリノベーションした築100年以上の建物で、1階が『La Granda Familio』です。創業者の澤田千晶さんが、「娘に安全なお菓子を食べさせたい」と市販ではないおやつを探し求めた際、出合ったのがグラノーラでした。素材選びから徹底的にこだわり、試作を重ねるうち、理想のおやつが完成。地域の子どもやその家族にも食べてほしいと、2013年に専門店をオープンしました。原材料の多くにオーガニック認証品を使用した自信作で、「グラノーラは常温で長期保存でき、栄養価も高いので、災害時の非常食にもなるんですよ」と澤田さん。フェアトレード商品を取り入れるなど、貧困地域の支援にも力を入れています。

「素材そのものの味が感じられておいしい」と評判のグラノーラは、常時15種類ほどが店内に並びます。人気ベスト3は、イチジクやクランベリー、レーズンなどのドライフルーツがたっぷりの『フルーツグラノーラ』、熟成したバナナを一緒に焼き込んだ『バナナグラノーラ』、ココナッツとクランベリーの甘みがほどよい『ココナッツグラノーラ』。他にも、黒ゴマや黒糖を使ったもの、塩こしょうやオリーブオイルをまぶした甘くないグラノーラなども。試食ができるので、気になるお味はチェックしてみては?

イートインの主役。おいしさの秘密は地球にも人にも優しいバナナ
窓辺に吊るされ、店のインテリアにもなっているのが、バランゴンバナナ。主にフィリピンに自生する品種で、現地の人々の手によって農薬等を使わずに栽培されています。ねっとりとした食感と強い甘味が特徴で、窓辺にぶら下げている理由は、「しっかりと熟成させるため」だそう。イートインメニューには、このバナナが大活躍。おいしさを存分に堪能できる『濃厚バナナジュース』650円は、バナナをたっぷり1本半使い、有機豆乳を混ぜ合わせてつくります。とろ~り濃厚でありながら、バナナだけの優しい甘味だから、後味はすっきり。

グラノーラの楽しみ方といえば、冷たい牛乳や豆乳と合わせたり、ヨーグルトなどにトッピングするのが一般的ですが、澤田さんのオススメは温かい豆乳や牛乳とのマッチング。こうすることで、より素材の香りが引き立つのだそうです。「『ソルトアンドペッパー』などの甘くないグラノーラはお餅に絡めてもいいし、食パンやクリームチーズにも合うんですよ。お好みでハチミツもかけてみてください」。朝ごはんやおやつ、小腹がすいた時の軽食にもなるグラノーラ。製造日から賞味期限が2か月間と日持ちもするので、手土産やプレゼントとして購入するお客さんも多いのだとか。自分用に、あるいはちょっとしたギフトにと、重宝しそうですね。

【この街が好き/STAFF VOICE】

外国人も多く暮らす街。多様な人や店との出会いもあり、刺激的です
私も6年前までこの周辺に住んでいました。都会でありながら、下町っぽいオープンハートな人たちがいっぱいで、"子育てもしやすい街" ですね。個性豊かな人やお店が多く、いろいろな出会いにもわくわくしたものです。最近は、店の近くにマンションが新たに建設され、この街を気に入って住まわれる外国の方なども増えています。お店も増え、街がこれまで以上に賑わってきているのを感じています。
La Granda Familio 創業者・スタッフ 澤田千晶さん

●La Granda Familio(ラ・グランダ・ファミリオ)
営業時間/10:30~18:00
定休日/月曜
電話/06-6136-7811
大阪市北区中崎西1-1-18
https://www.grandafamilio.com/
https://www.instagram.com/gra_fami/?hl=en
※休業日等については、インスタグラムをご確認、もしくはお問い合わせください。
◇記載しています営業データ・商品・価格等は2025年5月29日時点の情報です。
◇時期によってはメニュー内容や商品・価格が変更になっている場合があります。
◇表示価格はすべて税込です。