ぐるり街めぐり〈兵庫・神戸三宮編〉
Pizzeria Azzurri
地域No.1と評判の、神戸初『真のナポリピッツァ協会』認定店
「三宮周辺でピッツァを食べるなら?」と地元の人に問えば、真っ先に名前があがるのがこの『Pizzeria Azzurri』でしょう。人気もクオリティも随一と呼び声が高いこちらのお店へは、神戸の海と山を結ぶトアロードのゆるやかな坂道を上って行きます。通り沿いの『NHK神戸放送局』や複合施設『神戸北野ノスタ』を越えた交差点を西に曲がると右側すぐ。爽やかな青×白ストライプのオーニングテントと青いベンチが目印です。元気なあいさつで迎えてくれるスタッフさん、どっしりとしたイタリア製のピッツァ窯、壁面を賑やかに彩るナポリにちなんだ写真や地図など、席についてメニューを開く前から気分が盛り上がってきます。

「昔はピッツァを軽く見てたんですよ」と笑う店主の小崎哲也さん。イタリアンやフレンチの修業時代に本格的なナポリピッツァに出会い、その魅力に取りつかれました。当時、関西にナポリピッツァ専門店は少なく、広島の名店にまで赴いて腕を磨いたそうです。2006年に独立し、念願のお店をオープン。店頭に掲げられた『VERA PIZZA』の看板は、『真のナポリピッツァ協会』認定店の証です。窯や原材料、製法など、協会の定める基準をすべてクリア。苦労の末、神戸で初めて正真正銘のナポリピッツァを提供しているピッツェリア(ピザ販売店)として、世界で294番目に登録されました。

"生地が命"のピッツァ+南イタリア料理で、心は青空の港町へ
「ピッツァは生地が命です」と話す小崎さんの言葉通り、小麦粉の種類や生地づくりには徹底してこだわっています。イタリアでメジャーなナポリの製粉会社の小麦を複数使用。季節や天候ごとに配合を調整しながらこねて、生地は前日に仕込んでおき、ひと晩熟成させているそうです。高温の薪窯に入れたら、焼き上がりはあっという間。トッピングの組み合わせ次第で60種ほどにもなるピッツァメニューは、初来店ならまずは王道の『マルゲリータ』か『マリナーラ』がおすすめ。シンプルな具材と生地のおいしさが、きっと実感できるはずです。『マルゲリータ』は外カリッ、中モチモチの食感と、トマトソースやモッツァレラチーズのコクが口の中に広がります。『マリナーラ』は、チーズを使わずトマトソースにニンニクとハーブをトッピングしたシンプルでありながら奥深いピッツァです。

『前菜盛り合わせ』もこのお店の人気メニュー。この日は播州赤穂・坂越産牡蠣、ポルケッタ(豚のロースト)、ポルペッティーニ (イタリア風肉だんご)、フリッタータ、ゼッポリーネ(青海苔入り揚げピッツァ)など、豪華な料理が一皿に。多彩な味わいにお酒も進みそうです。連日大盛況で、ナポリ出身の常連客からも「本場の味だね」とお墨付き。「神戸でナポリを感じてほしい」という小崎さんの思いは、着々と浸透しているようです。「瀬戸内の魚介や味の好みも、ナポリに通じるものがあるでしょ」と小崎さん。ピッツァや前菜を頬張るたび、青い空と海が広がるナポリの港町が目に浮かんできます。

【この街が好き/STAFF VOICE】

多文化交流が豊か。トアロードの坂道を上ってでも行きたい店がいっぱい
人と人のつながりが親密で、いろんな国の人たちが暮らしているので食文化も豊か。うちは子どもがまだ小さいので、休日は『メリケンパーク』や『須磨浦公園』など海辺の公園によく遊びに出かけます。トアロードや北野周辺にはいい店が集まりにぎわっているのですが、それはこの坂道を上ってでも行きたいという人たちがいるからこそ。街を歩くと、それを実感します。
Pizzeria Azzurri 店主 小崎哲也さん

●Pizzeria Azzurri
営業時間/12:00〜14:30L.O.、17:30〜21:30L.O.
定休日/木曜定休、水・日曜不定休
電話/078-241-6036 ※予約は電話のみ
神戸市中央区山本通3-7-3 ユートピアトーア1F
https://www.instagram.com/pizzeria_azzurri/
※休業日等についてはインスタグラムをご確認、もしくはお問い合わせください。
◇記載しています営業データ・商品・価格等は2025年4月30日時点の情報です。
◇時期によってはメニュー内容や商品・価格が変更になっている場合があります。
◇表示価格はすべて税込です。