ぐるり街めぐり〈兵庫・川西編〉
川西名産ケーキのおおたに
"川西"の手土産の定番。地元愛あふれる洋菓子店
「"地元のお土産"として自慢してもらいたい」と、店名には"川西名産"の文字。国内有数のイチジクの産地・川西市で、この街発祥とされる品種『桝井ドーフィン』のイチジクをたっぷり使用した洋菓子を製造・販売しているのが、『川西名産ケーキのおおたに』です。パウンドケーキにパイ、生キャラメル、マカロン、生チョコレート、フルーツチョコ、ゼリー、生ケーキなど、「こんなに種類が?」と驚くほどのバリエーションです。
イチジクの最盛期は、8月上旬から9月中旬頃まで。その時期にシェフパティシエの大谷さんが自ら市内の農家に出向いて仕入れているのだそう。旬のおいしさを長く楽しんでもらうために、採れたてを加工し、ピューレにして保存。おかげで年間を通して、風味や食感を活かしたさまざまなイチジクを楽しむことができるのです。
なかでも『いちじくパウンドケーキ』は、リピーターの多いロングセラー商品。通販サイトなどでは"おすすめ"にピックアップされるほどの売れ筋です。しっとりとなめらかな生地に、完熟イチジクの果肉がたっぷり。プチプチとした食感と、口いっぱいに広がる香りと甘み。思わず手が伸びて、何切れでも食べたくなるおいしさです。手土産はもちろん、自宅で楽しむために購入されるお客さんも多いのだとか。
一方、「ちょっとしたお礼の贈り物にも最適」と地元の方にも重宝されているのが『いちじくパイ』。兵庫の"地域らしさ"と"新しさ"を備えた商品として、「五つ星ひょうご」に選定された一品です。イチジクの葉をかたどった形をしていて、サクサクとした食感とイチジクのやさしい甘味に癒やされます。
自然の恵みを大切にした"毎日のお菓子"で、身体への気遣いも
もちろんイチジクを使った商品だけでなく、ショートケーキやチョコレートケーキ、モンブラン、ホールケーキなど生菓子も種類豊富に揃っています。ホールケーキは、卵・小麦粉・乳製品抜きなどのアレルギー対応も可能なので、気になる方は相談しましょう。
どのケーキも「毎日食べてもらいたいから、身体に優しいものを」と大谷さん。風味や味わいを大事にするため、使うのは缶詰ではなくできるだけフレッシュなフルーツです。生ケーキにはフランス産のバニラビーンズや、北海道産の生クリームとバターを使用。素材一つひとつにこだわるのは、大谷さん自身が農家で生まれ、自然の恵みのなかで育ってきたからかも知れません。洋菓子の本場・フランスでの修業経験もある大谷さんがつくるケーキは、甘さ控えめだけれどどこか優しい味。子どもから大人まで幅広い年齢の家族が一緒に楽しめるスイーツです。
そしてもう一つ注目したいのが、フランス産のミルクチョコレートとフルーツでつくる『フルーツチョコレート』。通常『チョコレート(油分)』『フルーツ(水分)』は添加物なしでは混ぜ合わせられませんが、この2つを練り合わせる製法を独自開発。日本とフランスで特許を取得した、この店でしか味わえないチョコレートです。イチジク、ユズ、マンゴー、プラムなど全12種類があり、フルーツをそのままかじったようなジューシーさが口いっぱいに広がります。
イチジクの洋菓子に生ケーキ、チョコレートと、気になるスイーツが盛りだくさんの同店。「今日のおやつは何にしようかな?」と、目移りしながら選ぶのも楽しいひとときです。
【この街が好き/STAFF VOICE】
暮らせば、地元愛が深まる街。離れても、また懐かしく思い出す街です
当店でイチジクギフトを購入されるお客さまは、「地元ならではのお土産を贈りたい」という思いがあるのでしょうね。自分が暮らす街に愛着があるからこそなのだと感じます。進学や就職などで川西市を離れても、地元に戻った時には当店に立ち寄ってくださって、「ほっとします」とおっしゃるお客さまもいます。故郷を思い出す味になっているのかなぁと思うと、嬉しいですね。
川西名産ケーキのおおたに 店長 大谷さん
●川西名産ケーキのおおたに
営業時間/14:00~19:00、イベント(バレンタイン・ひな祭り・ホワイトデー・こどもの日・母の日・父の日)期間は11:00~19:00、クリスマス(12月24・25日)は11:00~20:00
定休日/不定休
電話/072-758-1858
川西市栄町3-2
https://www.cake-otani.jp/
※休業等についてはお問い合わせください。
◇記載しています営業データ・商品・価格等は2024年12月1日時点の情報です。
◇時期によってはメニュー内容や商品が変更になっている場合があります。
◇表示価格はすべて税込です。