すまいのスタディ

2018.10.20

今住んでる家を売りたい!相場はどうやって調べる?

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家族の思い出がつまった家を売るのは寂しい気持ちがともなうものですが、愛着があった大切な住まいだからこそ「なるべく高く売りたい」と思いますよね。

そのためには、相場が分からなければ高いかどうかが判断できないため、「どのくらいの価格で売れるのか」を客観的な目線から冷静に知っておくことが大事です。相場を頭に入れたうえで、売却計画を練っていきましょう。

売却相場の調べ方

相場を知るための方法で代表的なものが次の方法です。

1.インターネットで調べる

インターネットを利用した調べ方なら、パソコンやスマホを使ってすぐに検索することができてとても簡単です。次のようなサイトから相場をリサーチしてみましょう。

◆レインズマーケットインフォメーション

https://bit.ly/2P5hsVt

不動産会社が売り出し中の物件を登録し、情報を共有できるシステムが「レインズ」です。このシステムの売り出し中の物件情報は、不動産会社しか取り扱いできません。

ただ、成約後の情報に関しては「レインズマーケットインフォメーション」へのアクセスで一般の人も知ることが可能です。地域を指定して、間取りや面積、築年数の情報から、自分の住んでいる住まいに近い物件を探し、おおよその相場感を掴むことができます。

◆土地総合情報システム

https://bit.ly/2OrjXlv

不動産に取引価格・地価公示・都道府県地価調査の価格を検索してご覧になることができる国土交通省のWebサイトです。このシステムの中に「不動産取引価格情報検索」があります。

・不動産取引価格情報検索
https://bit.ly/2yjVWTq

国土交通省が「過去に不動産の取引をした人」を対象に行ったアンケート結果をもとに取引価格の情報がまとめられています。全国で行われた実際の取引情報のなかから、価格を参考にできるサイトです。

・地価公示、都道府県地価調査
https://bit.ly/1CihGtG

地価公示や地価調査の価格は、客観的な土地価格の目安になります。ただ、「売主」と「買主」といった個別の当事者による売買が実際の取引価格になるため、あくまでも相場の傾向を把握できるものと言えるでしょう。

◆国税庁サイト

https://bit.ly/2Eqghf9

「路線価」の数字は、公示地価の約80%くらいが目安とされており、主に、相続税や固定資産税などの課税のために参考にする価格です。路線価の価格は、公示地価よりも低めに出ていることを踏まえながら、参考程度に考えましょう。

◆不動産情報サイト

一般的な不動産サイトは、所有不動産の周辺で売り出されている価格を知るうえでのヒントになります。
ただ、これらの不動産サイトに掲載されているのは、成約前の物件です。掲載されている価格は、売主が売りたいと希望している価格のため、実際に「その価格で売れるか?」「値下げされるのか?」は現段階では分からないものです。
「なかなか売れない」「買主さんから価格交渉される」というケースが多いので、実際の成約価格は掲載時よりも下げられてしまうことが多いかもしれません。相場を掴むための目安と考えましょう。

2.査定に出す

インターネットでは、過去の取引事例や公的な参考価格を知ることができます。ただ、実際に売却するときには「物件の個別の特性」が反映されるため、より具体的に売却価格を知りたいのであれば、査定するのが一番です。

査定と言っても、算出するそれぞれの物件情報(住所や面積、築年数、間取りなど)だけでおおよその価格が簡単に分かる「机上査定」と、不動産会社のスタッフが実際に物件を調査して価格を算出する「訪問査定」があります。

机上査定では不動産会社のスタッフと会わなくていい簡単な方法なので、「まずは机上査定をしてもらいたい」という人も多いでしょう。インターネットや電話などで、情報を伝えれば査定価格を教えてもらえます。

ただ、この価格はあくまでも概算的なものであることには留意しておきましょう。
また、複数の不動産会社に机上査定を依頼した場合、査定価格はそれぞれ異なります。査定価格を高く評価する会社だから、実際に高く売れるということではないので、予めご注意ください。

実際に売却するときには、建物内外の傷や汚れ、設備の状況、壁紙の汚れ、日当たり、風通し、眺望などによって価格は異なります。駅や商業施設に近いかなど、利便性が良い立地なら価格にプラスに反映されやすいでしょう。しかし、立地や建物が良くても「目の前の道路が狭い」「賑やかな施設に近すぎてうるさい」など周辺環境が悪いと、価格が低めになることもあります。

このような細かい情報は、訪問査定でなければ分からないもの。机上査定よりもより詳しい訪問査定の方が、具体的な売却価格の参考になるでしょう。

まとめ

おおよその相場を知ることが売却のスタート地点。インターネットを利用して、過去の取引価格や現在売り出し中の物件価格から、相場感を掴むことはできるでしょう。しかし、周辺環境や建物の状況など、個々の物件の特性はそれぞれ違うため、参考程度にと考えるのが妥当です。

具体的な売却価格を知りたいのであれば、不動産業者に訪問査定を依頼して直接相談してみるのがもっとも確実です。
当社営業所では、いつでも査定のご相談を受け付けておりますので、ぜひお気軽にお越しください。

※2018年10月20日時点の情報になり、今後内容が変更となる可能性がございます。