すまいのスタディ

2018.03.28

中古住宅・マンション購入から、リノベーションする流れと段取り

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住宅探し編

新築住宅と違って、年数が経っている中古住宅。マイホームを選ぶときには「中古だと不安」と感じる人も多いのではないでしょうか?

しかし、実は中古住宅には新築とは違った魅力的なメリットもたくさん!近頃は中古住宅を購入してリノベーションをする住み方がかなり注目されています。自分の理想に近付けるリノベーションは「住まい選び」の新たな選択肢と考えられるようになってきています。

そこでリノベーションを前提に中古住宅を選ぶときのポイントを紹介。中古だからこそ得られるメリットを知っておけば、お気に入りの住宅に巡り合える確率が高まるかもしれません。

住まい探しを始める前に知っておきたい情報満載です。

リノブルームコーディネーターが教える住宅探しのコツ

中古住宅の魅力は、新築住宅と比較して、幅広い選択肢のなかから選べるということです。たとえば、立地や広さ、間取り、デザイン、費用などを自由にカスタマイズすることで、古い建物に新たな付加価値を生み出し、自分らしい住まいを実現できること。
新築住宅だけにこだわって探していると、どうしても数が限られますが、中古住宅はどの街のどのエリアにもありますので、より多くの住宅の中から探すことが出来ます。

ただ、どんな中古物件でもリノベーションに適しているかといえばそうとは限りません。

そこで、リノベーション前提で中古住宅探しをするときの要チェックポイントについて紹介していきます。

リノベーションを前提に中古住宅を選ぶときのチェックポイント

◎リフォームされていない住宅かどうか

ひとくちに中古住宅と言っても築年数の浅いものからかなり年数が経過したものまでさまざま。築年数が経過した中古住宅の場合、売却しやすくするために売主側でリフォームをするケースも見られます。実はこのケース、売却時の物件価格にリフォーム費用が上乗せされている場合もあるため、場合によっては、割高な価格となっていることも...。

もちろん「すぐに住みたい」「リフォーム後の住まいが気に入った」などの場合、購入後に改めてリフォームしなくてもいいうえ、すぐに入居できるというメリットもあります。

しかし、「中古住宅を購入して自分の好みにリノベしたい!」と考えている人にとっては、売主側がしたリフォームは基本的に不要なもの。さらに、費用が上乗せされているとなるとリフォーム済の住宅を購入して新たにリノベーションをすることで無駄な費用が発生します。「中古×リノベ」を前提に中古住宅を購入するなら、リフォーム履歴のある物件は不向きと言えます。

◎角部屋・ワイドスパンの住宅に注目

中古マンションをリノベーションしたい人には、角部屋やワイドスパンの物件がおすすめです。ワイドスパンとは、部屋の間口が広め、つまり横に長いタイプのことで、厳密な定義はないものの、6m程度の一般的な間口に対し、7m以上のものはワイドスパンの住宅と言えるでしょう。

角部屋やワイドスパンの住宅は、窓に面する部屋が増えることから、日当たりや通風というメリットがあります。部屋配置の自由度が高くなるので、リノベーションするときにも、バルコニー側にリビングや居室をレイアウトしやすく魅力的なプランができやすくなります。

◎ラーメン構造?壁式構造?構造の違いに注目

リノベーションの醍醐味は、自分の好みの間取りへと変更出来ることでしょう。型にとらわれず自由な間取りを実現したいものですよね。壁を取り払って複数の部屋をまとめることで、ひとつの広いリビングを作って家族のお気に入りの場所にしたいと考える人も多いでしょう。しかし、実はマンションでは思い通りの間取り変更ができないケースもあります。

鉄筋コンクリートのマンションの構造には、柱と梁で建物を支えている「ラーメン構造」と、構造壁がメインとなって建物を支えている「壁式構造」の二つに分けられます。
ラーメン構造の場合、柱や梁が中心となっているので、一部の構造壁を除き、その間にある壁を撤去することが可能です。ただし壁式構造の場合は、耐力壁と言われる壁で建物を支えているため、撤去することができません。

そのため、大がかりな間取り変更を考えている人には壁式構造はプランの制約が大きくなり不向きと言えます。間取り変更など自由なリノベーションを考えている人は、構造にも注目することが大事です。

◎方位にあまりこだわらない

住まい探しをするときに「南向き」という希望条件を考える人が多いかもしれません。南向きの一番のメリットというと、一日中日当たりがよく気持ちよく過ごせるということでしょう。
ただ、多くの人が南向きの住宅を希望するため、人気が集中しがちです。人気住宅だからこそ売却価格が高くなる傾向にあります。同じ様な面積や間取り、立地であっても南向きという人気住宅は購入価格が高くなる可能性が大きいでしょう。

そこで、南向きにこだわらずに中古住宅探しをしてみてはいかがでしょうか。
朝の清々しい陽射しが感じられる東向き、午後からも照明なしで生活できる西向き、直接的な日差しがなくとも涼しく快適にすごせる北向き...と、他の方位にもメリットがあります。
理想の住宅を見つけるためには、選択肢を広げることも大事です。南向きという希望を外してみれば、思いがけず理想にぴったりなリノベ向きの中古住宅に出会えるかもしれません。

まとめ

いかがでしたか。中古住宅は自分の予算に合わせながら、自分のライフスタイルにこだわった住まいをオーダーメイドすることが可能です。中古住宅を選ぶときのコツを押えておけば、理想に近い住宅がきっと見つかるでしょう。

「中古×リノベ」のことを知って・理解し、あなただけの「理想の住まい」づくりをはじめませんか。

※2018年3月28日時点の情報になり、今後内容が変更となる可能性がございます。