「家の設備が古くなってきたから、そろそろリフォームを考えたい」と思い立ったものの、何から手をつければよいのか迷う方は珍しくありません。
リフォームは要望の整理から引き渡しまで複数の工程を経るため、全体像を理解しておくことで予算オーバーや工期遅延等のトラブルを防ぎやすくなります。
本記事では、リフォームの流れを7ステップに分けて、各段階でやるべきことと注意点を解説します。2026年最新の補助金情報やマンション特有の注意点もまとめていますので、計画段階から完成までの進め方を体系的に把握する参考にしてください。
※2026年5月現在、中東情勢の影響により住宅資材の価格高騰や納期遅延が発生しています。本記事に記載している工期・費用の目安は、資材の供給状況により変動する可能性があります。最新の状況はリフォーム会社に必ずご確認ください。
リフォームの流れ7ステップと全体スケジュールの目安

本章では、以下の内容を解説します。
- 計画から引き渡しまでの全体像
- 計画開始から引き渡しまでの期間目安(3〜6か月)
計画から引き渡しまでの全体像
リフォームの流れは、以下の7ステップで進行します。
- 要望整理
- 情報収集
- 会社相談・現地調査
- プラン提案・見積
- 契約・仕様決定
- 工事
- 竣工検査・引き渡し
各ステップは独立しているわけではなく、前段階の準備が次段階の精度を左右します。
たとえば要望整理が曖昧なまま情報収集に入ると、施工事例を見ても判断軸が定まらず、会社選びでも迷う原因となります。逆に、ステップ1で家族の希望を書き出して優先順位をつけておけば、見積比較や仕様決定の場面で判断がスムーズに進むでしょう。
計画開始から引き渡しまでの期間目安(3〜6か月)
リフォームにかかる期間は規模により幅があり、準備期間と工事期間を合わせて、おおよそ3〜6か月を目安と考えるとよいでしょう。
| 段階 | 期間目安 | 主な内容 |
| 準備期間 | 1〜3か月程度 | 要望整理・情報収集・会社相談・プラン確定・契約 |
| 工事期間 | 2週間〜3か月程度 | 着工〜竣工検査・引き渡し |
入居や引っ越しの予定がある場合は、工期に1か月程度の余裕を見ておくと安心です。建材の在庫状況や追加工事の発生で工期が延びることもあるため、スケジュールにはゆとりを持った計画を立てましょう。
【ステップ1】要望・優先順位・予算を整理する

ステップ1では、家族でリフォームの目的と希望を共有し、優先順位と予算の上限を明確にします。本章では、以下の内容を解説します。
- 現在の不満と理想の暮らしを書き出す
- 優先順位と大まかな予算を決める
現在の不満と理想の暮らしを書き出す
リフォーム計画の出発点は、現在の住まいに対する不満と、リフォーム後に実現したい暮らしを具体的に書き出すことです。「キッチンが狭くて作業しづらい」「浴室の寒さが気になる」等、日常で感じている不便を文字にすることで、解決すべき課題が明確になります。
書き出す際は、家族全員で意見を出し合うことが大切です。家事動線や収納量、断熱性能等、家族それぞれの視点で気になる点が異なるためです。
写真やSNSの施工事例画像を保存しておくと、後で会社に要望を伝える際に役立ちます。ご自宅の図面(平面図・建築図書)が手元にあれば併せて準備しておくと、相談がスムーズに進みます。
優先順位と大まかな予算を決める
要望をすべて反映するとリフォーム費用が膨らむため、優先順位を以下の3段階に分けて整理することが有効です。
- 絶対に実現したい項目
- できれば実現したい項目
- 今回は見送る項目
予算は、自己資金とリフォームローンの利用可能額を合算して決めましょう。リフォームローンの借入可能額の目安は、年収や他の借入状況により異なるため、金融機関等に必ずご相談ください。
【ステップ2】イメージと資金計画を固める

ステップ2では、施工事例やショールームを活用して具体的なイメージを膨らませ、同時にリフォームローンや補助金の活用方針を確認します。本章では、以下の内容を解説します。
- 施工事例やショールームでイメージを固める
- リフォームローンと補助金の活用方針を確認する
施工事例やショールームでイメージを固める
具体的なイメージづくりには、リフォーム会社の施工事例集やメーカーのショールームを活用するのが効果的です。施工事例ではビフォー・アフターの写真と費用感が同時に把握でき、ご自身の予算で実現可能な仕上がりイメージが掴めます。
ショールームでは、キッチン・浴室・洗面台等の住宅設備を実物で確認することができます。カタログでは分からない質感やサイズ感を体感できるため、仕様決定後の「思っていたものと違った」というトラブルを防ぎやすくなります。
ショールーム見学は事前予約制のところが多いため、訪問前にWebサイトで確認しましょう。
リフォームローンと補助金の活用方針を確認する
資金計画では、リフォームローンの種類と国や自治体の補助金制度を事前に確認しておくことが大切です。
リフォーム費用については、専用のリフォームローン(無担保型・有担保型)が金融機関等で取り扱われています。住宅購入と同時にリフォームを行う場合は、リフォーム費用を住宅ローンに組み込めるケースも多くあります。
無担保型と有担保型の主な違いは以下のとおりです。
- 無担保型:手続きが簡便で借入期間が短め(10〜15年程度)
- 有担保型:金利が低めで借入期間を長く設定できる傾向(20〜35年程度)
※借入れ可能額や適用金利は、各金融機関の審査状況により異なります。最新の条件は各金融機関に必ずご確認ください。
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リフォームと建て替えの選択肢の違いや、ローンの活用方法についてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。 >> リフォームと建て替えどっちがお得?5つの判断基準と費用・工期を徹底比較 |
【ステップ3】リフォーム会社への相談・現地調査

ステップ3では、相談するリフォーム会社を選定し、現地調査を依頼してリフォーム可能な範囲を確認します。本章では、以下の内容を解説します。
- 信頼できるリフォーム会社を選ぶポイント
- 現地調査で確認される内容
信頼できるリフォーム会社を選ぶポイント
リフォーム会社を選ぶ際は、実績・専門分野・アフターサービスの3点を確認することがポイントです。会社によって「戸建が得意」「マンションが得意」「水回り中心」「全面リフォーム中心」といった専門性が異なるため、希望する工事内容との適合度を見極めましょう。
確認したい主な項目は以下のとおりです。
- 過去の施工事例:希望に近い工事の実績があるか
- 保有資格:建設業許可・建築士・施工管理技士等
- 保証制度:内容と期間
- アフターサービス体制:定期点検やトラブル時対応
- コミュニケーション:担当者との話しやすさ
初回相談時は、要望リストや図面、ご自宅の写真等を持参すると話がスムーズに進みます。担当者の説明が分かりやすいか、要望に対して具体的な提案ができるかも判断材料となります。
現地調査で確認される内容
現地調査では、業者が実際に現場を確認し、リフォーム可能な範囲や追加工事が必要となる箇所を把握します。机上の図面だけでは分からない劣化状況や構造上の制約を、専門家の目でチェックする工程です。
現地調査で確認される主な項目は以下のとおりです。
- 既存の構造:柱・梁の位置、耐力壁の有無
- 配管・配線:状態と位置
- 劣化状況:床・壁・天井の状態確認
- 採寸:設備機器の搬入経路含む
- マンションの場合:共用部分との取り合い
調査時間は1〜2時間程度が一般的です。立ち会いが必要となるため、家族の予定を調整しておきましょう。質問したい点をメモしておくと、その場で確認することができます。
【ステップ4】プラン提案と見積書の確認

ステップ4では、現地調査の結果をもとにプラン図面と見積書が提示されます。内容を細部まで確認し、不明点を解消したうえで次のステップに進みます。本章では、以下の内容を解説します。
- プランの提案内容をチェックする
- 見積書で確認すべき項目
プランの提案内容をチェックする
プラン提案では、間取り図・パース(完成イメージ図)・仕様書をもとに、要望が反映されているかを丁寧に確認することが重要です。図面上の数値と実際の使い勝手が一致しているか、家事動線や収納量が要望どおりかをチェックしましょう。
確認の際は、家族が日常で使う場面を想定しながら見ることがポイントです。たとえばキッチンであれば調理から配膳までの動線、洗面所であれば朝の混雑時の使い勝手等を具体的に思い浮かべます。
要望と異なる点があれば、その場で質問して理由を確認しましょう。構造、法令上や管理規約の制約で実現できないケースもあるため、代替案を提示してもらうことで、より理想のプランに近づけることが可能です。
見積書で確認すべき項目
見積書は、工事項目・単価・数量・諸経費の内訳が明細として記載されているかを確認することが大切です。「一式」表記が多い見積書は、後から追加費用が発生するリスクがあるため、できるだけ詳細な内訳を求めましょう。
確認すべき主な項目は以下のとおりです。
- 工事範囲:どこからどこまでが工事対象か
- 単価と数量:部屋ごと・設備ごとの内訳
- 諸経費の内容:廃材処分費・運搬費・養生費等
- 追加工事:発生条件と単価
- 支払い条件:着手金・中間金・引き渡し時等の配分
- 工期と工程表:完了予定日と各工程のスケジュール
見積書に不明な記載があれば、必ず説明を求めて書面で回答してもらいましょう。
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水回りを中心にリフォームを検討している方は、部位別の費用相場を以下の記事で確認することができます。 >> 水回りリフォームの費用相場は?パック料金や補助金、後悔しないためのポイントを解説 |
【ステップ5】契約・仕様決定と着工前の準備

ステップ5では、工事請負契約を締結し、設備や建材の最終仕様を確定させます。あわせて、着工前の準備として荷物整理や近隣挨拶も行います。
- 契約書で確認すべきポイント
- 仕様・設備の最終決定で後悔しないコツ
- 着工前の荷物整理・養生確認と近隣挨拶
契約書で確認すべきポイント
工事請負契約書は、工事内容・工期・金額・支払い条件・保証内容が明記されているかを確認したうえで署名・押印しましょう。契約書と一緒に、設計図書・仕様書・見積書・工程表が添付されているのが一般的です。
特に確認したい項目は以下のとおりです。
- 工事期間:着工日と完了予定日
- 工事金額と支払い:支払い時期・方法
- 変更工事:追加・変更工事が生じた場合の手続き
- 工事遅延:遅延時の取り扱い
- 瑕疵担保責任:範囲と保証期間
- クーリング・オフ:適用条件
契約内容に疑問があれば、署名前に必ず確認しましょう。クーリング・オフ制度は、訪問販売等で契約した場合、法律で定められた書面を受け取った日から8日以内であれば、書面または電磁的記録により無条件で契約を解除できる制度です(特定商取引法)。自ら事業者の事務所や営業所に出向いて契約した場合等は、原則として対象になりません。
※具体的な契約内容については、弁護士または消費生活センター等に必ずご相談ください。
仕様・設備の最終決定で後悔しないコツ
仕様決定では、契約後できるだけ早い段階で設備機器・建材の品番まで確定させることが、追加工事や工期遅延を防ぐコツです。着工後の仕様変更は、発注済み建材のキャンセル料や工程の組み直しにつながりやすくなります。
仕様決定時のチェックポイントは以下のとおりです。
- 色・素材・サイズ:実物サンプルで確認
- 設備のオプション機能:食洗機・浴室乾燥機等
- コンセント・スイッチ:位置と数
- 照明:種類と配置
- 収納の内部仕切り:使いやすさを確認
迷った際は、ショールームで再度実物を確認するのも有効です。決定事項は書面で残し、双方で内容を確認しておきましょう。
着工前の荷物整理・養生確認と近隣挨拶
着工前は、工事範囲の荷物整理・養生確認・近隣挨拶の3点を、着工日の1週間前までに完了させておくのが安全です。準備不足のまま工事が始まると、工程に遅れが生じたり、近隣との関係に影響したりする可能性があります。
着工前に準備すべき項目は以下のとおりです。
- 荷物整理:工事範囲の家具・荷物を移動させる
- 近隣挨拶:工事の1週間前までに実施
- 緊急連絡先:住居確保など生活上の準備
家具の移動を業者に依頼する場合は、見積に含まれているかを事前に確認しましょう。
近隣挨拶で伝えるべき項目は以下のとおりです。
- 工事期間:いつからいつまでか
- 工事時間:朝何時から夜何時までか
- 工事内容:騒音や振動の程度
- 工事車両:駐車場所
- 緊急連絡先:問題発生時の連絡先
戸建では両隣・向かい3軒・裏3軒が目安、マンションでは両隣・上下階・管理員等への挨拶が一般的です。手土産を持参するケースもあります。リフォーム会社の担当者が同行するケースもあるため、事前に相談してみましょう。
※マンションで専有部分のリフォーム工事を行おうとする際は、あらかじめ、管理会社を通して管理組合に設計書、仕様書および工程表等を添付した指定の様式にて届け出を行い、承認を受けなければなりません。
【ステップ6】リフォーム工事中の流れと過ごし方

工事中の生活は、水回り・キッチン・玄関等が使用できなくなるかどうかで、仮住まいが必要かを判断します。部分リフォームで他の居室が使える場合は住みながら工事を進められますが、全面リフォームや構造変更を伴う工事では仮住まいの検討が必要となります。
仮住まいを検討する目安は以下のとおりです。
| 工事内容 | 住みながら可否 | 仮住まいの目安 |
| 1室のみのリフォーム | 可能 | 不要 |
| キッチン・浴室の交換 | 数日間使用不可 | 短期滞在で対応可 |
| 全面リフォーム | 困難 | 必要 |
| 間取り変更を伴う工事 | 困難 | 必要 |
仮住まい先は、ウィークリーマンション・マンスリーマンション・短期賃貸物件等が選択肢となります。家賃に加え、二重の引っ越し費用がかかる点も予算に含めましょう。
工事中は週1回程度、現場を見学して進捗を確認することをおすすめします。気になる点はその場で担当者に伝え、書面で記録を残すことで認識のズレを防ぐことが可能です。
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フルリノベーションを検討する場合の工期や仮住まいの考え方については、以下の記事もあわせてご覧ください。 >> リノベーションとは?リフォームとの違いから費用、流れまで解説 |
【ステップ7】竣工検査・引き渡しから完了まで

ステップ7では、工事が完了した段階で竣工検査を行い、問題がなければ引き渡しとなります。引き渡し後の保証やアフターサービスも併せて確認します。本章では、以下の内容を解説します。
- 竣工検査で確認すべき箇所
- 引き渡し後の保証とアフターサービス
竣工検査で確認すべき箇所
竣工検査では、施主と業者が立ち会いのもと、契約書・図面どおりに仕上がっているかを細部まで確認します。検査で発見した不具合は、引き渡し前に修正を依頼するのが原則です。
確認すべき主な箇所は以下のとおりです。
- 仕様書との一致:指定の設備・建材が使われているか
- 仕上がり:壁紙・床材の傷や汚れの有無
- 建具の動作:ドア・窓・引き戸の開閉動作
- 設備機器:水栓・コンロ・換気扇等の動作確認
- 電気設備:コンセント・スイッチの動作と位置
- 隠蔽部分:床下・天井点検口からの目視確認
- 清掃状況:養生跡や清掃の仕上がり
検査時間は1〜2時間程度を見ておきましょう。気になる箇所はスマートフォンで写真を撮り、修正依頼リストを作成すると後の確認がスムーズです。
引き渡し後の保証とアフターサービス
引き渡し後は、保証書・取扱説明書・各種設備の保証書を受け取り、保証期間と対象範囲を確認しておくことが大切です。リフォーム工事の保証は、施工部位や設備機器ごとに期間が異なります。
保証期間は施工会社や工事内容により異なりますが、一般的な目安は以下のとおりです。
- 構造躯体に関わる工事:5〜10年程度
- 内装・設備工事:1〜2年程度
- 設備機器(メーカー保証):1〜10年程度(機種による)
詳細はリフォーム会社・メーカーごとに異なるため、契約前に必ずご確認ください。定期点検のスケジュール(3か月後・1年後・2年後等)も併せて確認しましょう。引き渡し後に不具合が発生した場合の連絡先と対応フローを把握しておくと、いざというときに安心です。
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リフォーム後の保証制度や万が一の不具合対応について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。 >> リフォーム後に不具合が起きたらどうする?リフォームの保証期間 |
【部位別】リフォームの流れと工期の目安一覧

部位別の工期目安を把握しておくと、全体のスケジュールが立てやすくなり、仮住まいの要否判断にも役立ちます。下表は部位別の標準的な工期の目安です(建物の状態・追加工事の有無・現場条件等により変動します)。
| 部位 | 工期目安 | 主な工事内容 |
| キッチン | 4日〜2週間程度 | 設備交換・配管移設・内装更新 |
| 浴室(ユニットバス) | 4日〜1週間程度 | 既存解体・ユニット組立・配管接続 |
| トイレ | 半日〜2日程度 | 便器交換・内装更新 |
| 洗面所 | 1〜3日程度 | 洗面台交換・床壁仕上げ |
| 内装(クロス・床) | 1〜2週間程度 | 既存撤去・下地調整・仕上げ |
| 外壁塗装 | 2〜3週間程度 | 足場設置・洗浄・下塗り・上塗り |
| 屋根塗装・葺き替え | 1〜4週間程度 | 既存撤去・防水・仕上げ |
| 全面リフォーム(戸建・マンション) | 2〜3か月程度 | 解体・配管配線・内装・設備設置 |
※上記の工期は平常時における標準的な目安です。2026年5月現在、中東情勢の影響による建材の供給不安・納期遅延が発生しており、特に断熱材・ユニットバス・塗料・樹脂サッシ等を使用する工事では、通常より数週間〜1か月程度の工期延長が見込まれるケースがあります。工期は建物の状態や追加工事の有無によっても変動し、マンションの場合は養生・搬入経路の確保等でさらに日数がかかるケースもあります。最新の納期状況は施工会社にご確認ください。
※ただし、建築基準法やその他法令による制限の内容を遵守してください。マンションの場合は管理規約による制限の内容を遵守してください。
リフォームの流れをスムーズに進めるための5つのポイント

ここまでのステップを踏まえ、リフォーム全体をスムーズに進めるための実践的なポイントを5つ整理します。
- 要望は文字と写真で具体的に伝える
- 追加工事を防ぐために仕様を早めに確定させる
- スケジュールは余裕を持たせる
- 【2026年最新】補助金を活用して費用負担を抑える
- マンションは管理規約を事前に確認する
要望は文字と写真で具体的に伝える
要望は、口頭ではなく文字と写真で具体的に伝えることで、認識のズレを防ぐことが可能です。「明るい雰囲気」「使いやすいキッチン」といった抽象的な表現では、担当者が思い描くイメージと食い違うことがあります。
要望シートに優先順位を書き出し、参考にしたい施工事例の写真を添付して共有しましょう。色味や質感は実物サンプルで確認し、指定する品番まで決めておくと確実です。
追加工事を防ぐために仕様を早めに確定させる
追加工事の多くは、着工後の仕様変更や、解体時に発覚した既存の劣化が原因で発生します。前者は契約段階までに仕様を品番レベルで確定させることで防げます。
後者については、現地調査の精度を高めることに加え、見積段階で「想定外の劣化が発覚した場合の対応」を取り決めておくと安心です。予備費として総予算の1割程度を確保しておきましょう。
スケジュールは余裕を持たせる
リフォームのスケジュールは、工期の遅れや仕様変更による調整を見込んで、希望完成日から逆算して1か月程度の余裕を持たせるのが安全です。建材の在庫切れや天候不良、追加工事の発生等で工期が延びることは珍しくありません。
入居日や引っ越し日を先に決めてしまうと、スケジュールが厳しくなった際に妥協を強いられる場面が出ます。仮住まい契約の更新可否も含めて、柔軟に対応できる計画にしておきましょう。
補助金を活用して費用負担を抑える
2026年4月時点で利用可能な国の主な補助金制度は、「住宅省エネ2026キャンペーン」として国土交通省・経済産業省・環境省の3省連携で実施されている4つの事業です。住宅省エネ2026キャンペーンは、対象の省エネリフォームに対して補助金を活用することができる国の支援制度で、下記4つの事業で構成され、補助金額や対象工事は制度ごとに異なります。
| 事業名 | 所管省庁 | 対象工事 | 補助上限額(目安) |
| みらいエコ住宅2026事業 | 国土交通省・環境省 | 開口部断熱改修・躯体断熱改修・エコ住宅設備の設置等 | 40万〜100万円/戸(リフォーム前後の省エネ性能に応じて変動) |
| 先進的窓リノベ2026事業 | 環境省 | 窓の断熱改修(内窓設置・外窓交換・ガラス交換)・窓工事と同時の玄関ドア交換 | 最大100万円/戸 |
| 給湯省エネ2026事業 | 経済産業省 | 高効率給湯器の設置 | 機種により設定 |
| 賃貸集合給湯省エネ2026事業 | 経済産業省 | 賃貸集合住宅の給湯器交換 | 機種により設定 |
先進的窓リノベ2026事業では1申請あたりの補助額合計が5万円以上である必要があり(みらいエコ住宅2026事業と分けて申請する場合でも、先進的窓リノベ2026事業単独の補助額が5万円以上必要で、両事業の補助額は合算できません)、みらいエコ住宅2026事業との併用も可能です。
補助対象となるには、住宅省エネ支援事業者として登録された施工業者が対象工事に着手する日が、2025年11月28日から遅くとも2026年12月31日までである必要があります。なお、補助金の申請は施主が直接行うことはできず、登録事業者が代行します。予算上限に達し次第受付終了となるため、早めの計画が大切です。
参考:国土交通省「みらいエコ住宅2026事業【公式】」
参考:環境省「先進的窓リノベ2026事業【公式】」
マンションは管理規約を事前に確認する
マンションのリフォームでは、管理規約と細則を事前に確認し、工事可能な範囲を把握しておくことが必須となります。専有部分であってもフローリングの遮音等級や水回りの移設範囲等が規約で制限されているケースが一般的です。
マンションでリフォームを実施しようとする際は、あらかじめ設計図・仕様書および工程表等を添付した申請書により、管理組合に申請し、書面による承認を得なければなりません。
申請から承認までに数週間かかる場合もあるため、スケジュールには余裕を持たせましょう。
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マンションのリフォームで「できること・できないこと」の詳細については、以下の記事を参考にしてください。 >> マンションリフォーム「コレできる?できない?」 |
リフォームの流れに関するよくある質問

リフォームの流れに関して、お客様からよくいただくご質問とその回答をまとめました。計画段階での疑問解消にお役立てください。本章では、代表的な11問について順に解説します。
リフォームは何から始めればよいですか?
最初のステップは、現在の住まいへの不満と理想の暮らしを家族で話し合い、要望を文字と写真で書き出すことです。
優先順位と大まかな予算を決めてから情報収集に移ると、判断軸がぶれずに進められます。図面が手元にあれば併せて準備しておくと、後の相談がスムーズになります。
リフォーム全体でどのくらいの期間がかかりますか?
平常時の目安として、準備期間1〜3か月、工事期間2週間〜3か月で、合計3〜6か月が一般的な目安となります。部分リフォームなら1〜2か月、全面リフォームでは半年以上かかるケースもあります。
※建材の供給状況(2026年5月現在、中東情勢の影響による納期遅延が発生中)によっては、さらに期間がかかる場合があります。
リフォーム中は家に住み続けることができますか?
工事範囲によります。1室のみのリフォームや内装更新であれば住みながら可能ですが、水回りや玄関等が使えなくなる工事や全面リフォームでは仮住まいが必要となるケースが多いです。
住みながらの工事は埃や騒音への配慮も求められるため、家族の生活スタイルに応じて判断しましょう。
リフォームとリノベーションの違いは何ですか?
明確な定義はありませんが、一般的にリフォームは老朽化した部分を元の状態に戻す原状回復的な工事、リノベーションは間取り変更や性能向上を伴う大規模な改修を指します。
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リフォームとリノベーションの違いをより詳しく知りたい方は、以下の記事をあわせてご覧ください。 >> リフォームとリノベーションの違いとは?費用や期間、メリットを徹底比較解説 |
マンションのリフォームで管理組合の許可は必要ですか?
専有部分の工事であっても、管理規約に基づき管理組合への申請と書面による承認が必要です。フローリングの遮音等級や配管の移設範囲等に制限が設けられているのが一般的です。
申請から承認まで相当の期間を要することもあるため、スケジュールに組み込んで計画しましょう。
リフォームの契約前に確認すべきことは何ですか?
工事内容・工期・金額・支払い条件・保証内容・追加工事の取り扱いを契約書で確認しましょう。設計図書・仕様書・見積書・工程表が添付されているかも併せてチェックします。
不明点は署名前にすべて解消し、書面で回答を残してもらうことが大切です。
※具体的な契約内容については、弁護士または消費生活センター等に必ずご相談ください。
リフォームローンはどのような種類がありますか?
リフォームローンには、担保不要で手続きが簡便な「無担保型」と、自宅を担保にして金利が低めの「有担保型」の2種類が一般的です。
無担保型は借入期間が10〜15年程度、有担保型は20〜35年程度と長めに設定できる傾向があります。住宅購入と同時にリフォームを行う場合は、住宅ローンに組み込めるケースも多くあります。
※借入れ可能額や適用金利は、各金融機関の審査状況により異なります。最新の条件は各金融機関に必ずご確認ください。
竣工検査ではどこをチェックすればよいですか?
仕様書どおりの設備・建材が使われているか、壁紙や床の傷・汚れ、建具の開閉動作、設備機器の動作確認、コンセント・スイッチの位置等を細部まで確認します。
気になる箇所は写真に撮って修正依頼リストを作成すると、引き渡し前の対応がスムーズです。検査時間は1〜2時間程度を見ておきましょう。
リフォーム完了後のアフターサービスはどのようなものですか?
定期点検(3か月後・1年後・2年後等)、不具合発生時の対応、設備機器の保証対応等が一般的です。
構造躯体は5〜10年程度、内装・設備は1〜2年程度の保証が目安となります。引き渡し時に保証書・取扱説明書を受け取り、保証期間と連絡先を確認しておきましょう。
まとめ
リフォームは、要望整理から引き渡しまでの7ステップを順を追って進めることで、追加工事や工期遅延等のリスクを抑えながら理想の住まいに近づけることが可能です。計画開始から完成までの期間は3〜6か月が目安となり、部位や工事規模により変動します。
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