すまいのスタディ

2018.12.21

マンション購入で気になる間取りプラン。人気パターンから知る選び方のポイント

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マンション購入では、利便性、築年数、物件の価格など気になるポイントは多いですよね。それと同じくらい重要なのが「間取り」です。間取りは、毎日暮らす家の住み心地に直結することなので、しっかり選びたいものです。

今回は、マンションで人気の間取りパターンと特徴を解説していきます。

マンションでよく見られる間取り

マンションでよくある間取りの種類について説明していきます。

◎オーソドックスで人気!廊下がセンターにある「田の字」型

ファミリー層向けの間取りに多いのが「田の字」型の間取りです。

■"田"の文字をイメージさせるような配置

玄関を入って廊下がまっすぐ伸び、両サイドに部屋が配置されているスタイルです。
住戸内の中央部には水回りが集中し、縦に伸びた廊下と水回りが十字を切るようなスタイルになっています。その回りを取り囲むように部屋が配置されて、上から見ると「田」の字のようになっているのが特徴です。中央に廊下が伸びているため、風が通り抜けるメリットがあります。
オーソドックスな田の字型の間取りは、レイアウトの参考になる写真やインターネットの記事なども見つかりやすいでしょう。

■「横型リビング」と「縦型リビング」の違いは?

(左)横型リビング、(右)縦型リビング

リビングの向きによって、「横型リビング」と「縦型リビング」に分けることができます。
リビングが横に広がる横型リビングは、バルコニーに面した間口全体にリビングがついているので、明るい空間が期待できるでしょう。
一方の縦型リビングは、リビングを縦にすることで、バルコニーに面した部屋を隣にもうひとつ配置できる間取りです。リビングも明るいですが、隣り合ったほかの居室にも窓からの採光が期待でき、バルコニーへの出入りも可能な事が多いです。
リビング横の居室を引き戸にし、すべて開放するとリビングと一体になるプランもあるので、リビングを広くしたり、居室として使いたいなど可変的に使用することが可能です。

◎家族みんなの部屋にバルコニーも可能「ワイドスパン」型

間口を広めにとったスタイルがワイドスパン型の間取りです。
一般的な間口よりも幅が広いので、バルコニーが広くなることが多いです。窓の数も多くなり、日当たりや風通しが良く、快適に過ごせるでしょう。

◎リビングに面した部屋がある「リビングイン」型

「リビングイン」型は、各部屋の真ん中にリビングが配置されている間取りです。
各部屋の行き来の間に必ずリビングを通るので、家族が顔を合わせる回数も増えるでしょう。リビングに面した部屋を子供部屋にすれば親の目が行き届きやすくなりますね。

◎玄関が間取り中央にある「センターイン」型

他にも、玄関が住戸内の中央部にあるセンターイン型の間取りもあります。片側にプライベートスペース、もう片側に共有スペースというイメージで空間を分けることができます。

キッチンと洗面洗濯室を繋げて動線をスムーズに!「水回り回遊」型とは?

キッチンと洗面洗濯室を繋げて回れるようにした間取りを水回り回遊(2way)と言います。
ぐるぐると回る感じで、キッチンからスムーズに洗面洗濯室に行くことができます。「キッチン⇒廊下、廊下⇒洗面洗濯室」と一度部屋を出なくても、「キッチン⇒洗面洗濯室」とショートカットできるスタイルです。
動線が短くなり、家事の時間を短縮できます。キッチンで料理中でも、子供の歯磨きやお風呂の様子を見守ることも可能で、子育て中の親御さんも安心ですね。
キッチンと洗面洗濯室が隣接していた場合に採用できるスタイルなので、家事効率をあげたい人は注目してみてはいかがでしょうか。

世帯別の間取り選びのポイント

「若い夫婦の世帯」「小さい子供がいる世帯」「思春期の子供を持つ世帯」「高齢者だけの世帯」と、家族にはさまざまな形があります。
世代やライフスタイルがそれぞれ違うので、間取り選びは家族構成に合わせて考えるのが良いでしょう。間取り図面を見たとき、「この間取りだったら誰がどの部屋になるか...?」「部屋数は間に合うか?」「広さは十分か?」など生活をイメージしながら具体的に考えてみた方がいいかもしれません。

また、ライフステージによって家族の人数の増減、必要な部屋数なども少しずつ変わってきます。今の家族の形をベースに間取りを考えるだけでなく、10年後、20年後も想像しながら間取りを選ぶようにしましょう。

まとめ

今回はマンションでよく見られる間取りパターンを紹介しました。
様々な間取りを見ているとワクワクした気持ちになる反面、「結局暮らしやすいのはどんな間取り?」と迷うこともあるかもしれません。
そんなときに間取りのパターンや特徴をあらかじめ知識として持っていれば、違った視点で選ぶことができます。
家族みんなの意見も交えながら、みんなが暮らしやすくなるような間取りを選んでくださいね。

※2018年12月21日時点の情報になり、今後内容が変更となる可能性がございます。