すまいのスタディ

2018.07.31

いい家に買い替える基礎知識

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購入したときは住み心地が良かったマイホームも、家族のライフスタイルの変化に伴い、「家族が増えて部屋が足りない」「子どもが独立して部屋が余っている」など、不満点が出てくることも。
そんなタイミングで、家の買い替えを検討する人も多いかと思います。

「家の買い替え」は、人生のなかでも大きなイベントなので成功させたいものです。
しかしそのためには、まずは必要な知識をしっかりと学んで、失敗のない買い替えを行いましょう。
今回の記事では、買い替えをスムーズに進められるような基礎知識について紹介していきます。
家の買い替えは大きな決断ですが、思い切って行動していくことで「より良い住まい」に出会えるかもしれませんよ。

人それぞれ違う「いい家」の基準

買い替えでは、「いい家に住みたい」という漠然としたイメージを誰もが持つものですが、住む人によって「いい家」の基準は異なります。

例1)ファミリー層の場合

子育て中なら、生活の中心が"子ども"であることが多いでしょう。
共働き夫婦は、「仕事前に保育園に預け、仕事終わりに迎えに行く」というパターンがお決まりの日課となっていることが多いかと思います。
しかし、「保育園~駅~自宅」の距離が離れすぎていることで、時間のロスにも...。
そこで、子どもの送迎と通勤の時間を削減するため、「駅に近い住まい」を、買い替え物件の候補に入れる方が多いです。

また、駅に近い都会的なマンション住まいを堪能していた夫婦が、子どもの誕生をきっかけに閑静なエリアの一戸建てに買い替えるというパターンも多いです。
一戸建てなら、子どもの部屋数が確保できることが多く、増築やリフォームがしやすいのも魅力です。
充分な広さのある一戸建てであれば、家族が増えても対応できるため、長期的な視野に立って、マンションから一戸建てへの買い替えをするのもよいでしょう。

例2)年配夫婦の場合

ご年配夫婦の場合は「広すぎる家を持て余してしまう」という思いで買い替えをするパターンが多いです。
子どもが巣立った後には、広々とした一戸建てでは落ち着かないことも多いですよね。お掃除の手間が多く掛かることもネックです。
そんな方々は、間取りがコンパクトなマンション住まいを視野にいれて買い替えするのがおすすめです。

このように家族構成によって「いい家」の基準は違うものです。
それぞれのライフスタイルに合わせたベストな家を見つけるようにしましょう。

買い替えを上手に進めるには計画が大事

新しくマイホームを購入するときと違い、買い替えでは「今住んでいる家の売却」「新しい家の購入」という、二つを同時に進めなければなりません。

「売却」と「購入」が同時に完了することが、理想的な買い替えの流れとなりますが、現実的にはどちらかが先行することも珍しくありません。

「売却先行」「購入先行」のそれぞれにメリット・デメリットが存在するため、それらを理解した上で、自分のケースに合わせて進めていきましょう。

これらのメリット・デメリットについては、当サイト内の
家を売るとき、買うとき。知っておきたい買い替えの手順」という記事で、詳しく説明しています。こちらも合わせてご覧ください。

◎まずは「売却査定依頼」から

はじめに、「現在の住まいがいくらで売れるか?」を知ることからスタートしていきましょう。
査定で売却価格の目安を把握していれば、新しい家の予算が立てやすくなります。

査定金額が提示されたら、それをもとに予算を計画。それに合った範囲内で新しい住まいを探すようにしましょう。
無理なローン設定とならないように、売却金額と購入金額について、返済計画も含めながら、じっくり考えていきましょう。

◎理想的な買い替えの流れ

■売却

◎査定依頼
資金計画を立てるため売却金額の見当をつけましょう。

◎媒介契約
査定金額に満足したら媒介契約を結び、現在の家を売り出していきましょう。
この際に、売り出し価格に合うような購入物件探しも同時に進めておくとスムーズです。

◎売買契約
購入物件を絞った状態で、引き渡し日に注意しつつ、売買契約を結ぶようにしましょう。

◎引き渡し
売却資金を購入資金に充てるため、購入物件の引き渡しと日数を合わせるようにするのが理想的です。

■購入

◎物件探し
査定依頼で分かった金額をもとに予算を立て、物件探しをしていきましょう。

◎売買契約
ある程度、候補を絞っておき、売却が決まった頃に購入の申込みを合わせるのが理想的です。
売却と購入のそれぞれの引き渡し日を調整し、条件に納得したら購入の売買契約を結ぶといいでしょう。
合わせて住宅ローンの手続きをしていきます。

◎引き渡し
売却金額を受けとり、購入物件の支払いをする...というように、スムーズに流れるように確認しておくことが重要です。

失敗したくないからこそ不動産会社選びは重要

今住んでいる家をできるだけ高く売りたいのは、当然のことですよね。
そのため、「高く査定してくれた不動産会社にお願いしよう」と安易に査定価格だけで決めがちです。しかし「高い査定金額を出す=売り出し方が上手い」というわけではありません。

売れるまでに時間がかかれば新しい家の購入タイミングもずれてしまいます。それに、「なかなか売れないから」という理由で、最終的に値下げを打診されることも...。
結果的に満足した売却ができないケースもあります。

不動産会社を選ぶ際は、家を購入するお客様の気持ちになることも大切です。以下のポイントを重点的にチェックしてみましょう。

地域に精通した営業担当者がいる

家の売却には、不動産会社の地域理解が必要不可欠です。
地域性を深く理解した営業担当者は、あなたにとっても、家を購入するお客様にとっても、頼りになる存在です。
地域に精通し、確かなサービスを届けることができる不動産会社を選びたいものです。

お客様が見つけやすい立地にある店舗を選ぶ

人通りが多く、賑わっている場所にある不動産店舗には、お客様が多く訪れます。
当然、多くのお客様が訪れる店舗の方が、家を売却できる確率は高まります。
不動産会社の店舗所在地を確認し、駅前や人通りの多い道に面した店舗を多くもつ不動産会社を選びましょう。

Web広告などの宣伝活動に力を入れている

最近では、ネットで家選びをされる方が増えているため、Web広告を積極的に活用している不動産会社には多くのお客様が訪れます。
チラシなどの紙媒体も含めた、宣伝活動に力を入れている不動産会社に注目するのもよいでしょう。

「買い替え」が気になったときがベストタイミング!まずは気軽に相談からスタートしよう

住まいに不満が見え始めてくると、「買い替え」への思いが高まってくるものです。

ただ、初めての経験で「疑問や不安が多い」「どうしたらいいか分からない」という理由から積極的に動けない人もいるでしょう。するとせっかくの「買い替え」タイミングを逃してしまうかもしれません。

自分で考えていても分かりにくかった「買い替え」について、プロの目線でアドバイスをもらうことで、ぼんやりとしていた買い替えのイメージが具体的になっていくことも多いです。
信頼できるパートナーが見つかれば、「いい家」にも一歩ずつ近づいていくことでしょう。

まずは、行動に移してみることが大事。
気軽に相談することからスタートしてみませんか?

※2018年7月31日時点の情報になり、今後内容が変更となる可能性がございます。