すまいのスタディ

記事を探す

2025.07.19

暑い夏を、ラク家事の習慣化で乗り越えよう!

[画像]

暑い夏は、何をするのも面倒になりがち。
少し動いただけでも汗が出てくるのに、
キッチンでは火を使って料理したり、眩しい太陽を浴びながら洗濯物を干したり、
家中の掃除機がけに、冷房の効かないトイレやお風呂場のお掃除...と。
「家事って重労働~」なんて気分になりますよね。

近年では、5月を過ぎると真夏日と呼ばれる30℃以上となる日もあり、
家事をこなすのに、その暑さは大敵です。
そこで今回は、ムリをし過ぎない、夏のラク家事のコツをご紹介します。

"食"--買い物から調理まで

家事の中では、 "食"に関わる時間の占める割合が大きい、というご家庭は多いでしょう。
お子さんが夏休みになると、朝・昼・夜の献立に悩み、キッチンに立つ回数や火を使う調理時間が増加します。さらには買い物の回数も増えて、猛暑の中、重い荷物を持ち帰るだけでも大変です。

献立は、マイルールを決めて迷わない

食事は、「今日は何を作ろうか」と迷うことから始まります。
マイルール作りは、毎回の献立に迷わないことで、買い物の回数を減らし、調理効率もアップできる方法です。

例えば、3日間の夕食のメインは"魚、鶏肉、豚肉"の組み合わせで回すことをマイルールとします。スーパーでは、それぞれの特売をチェック。「スズキが安いからこれはムニエルに、鶏はお買い得な胸肉でよだれ鶏を作りましょう。豚はひき肉にして肉団子かシュウマイで決まり!」。
メイン食材を3つで回すと決めておくだけで、献立が考えやすく、副菜に必要な食材選びもスムーズになります。3日分の食材の買い物をまとめてできるうえ、迷いが減る分、スピードもアップします。

"下ごしらえ"でひと手間を減らす

買い物から戻ったらすぐに、できる"下ごしらえ"を。
魚や肉は、鮮度を保つ下処理をしておきます。魚を一尾丸ごとなら、内臓などを取り除き、ドリップを抑制するキッチンペーパーなどで包んでおくこと。魚の切り身や肉類は、トレーのままで冷蔵せず、ラップで包むこと。それぞれに合った保存のためのひと手間を加えれば、買い物の回数を減らしても、美味しくいただくことができます。

次に、"洗う、煮る、切る"がまとめてできる材料の"下ごしらえ"です。
例えば、ピーマン・きゅうりなどの野菜は袋から出してまとめ洗い。水気を取ってから冷蔵庫にしまえば、調理のときはすぐに使えて、ひと手間減らせます。葉付の大根や蕪(かぶ)、人参は葉を切り落としておけば、冷蔵庫内でもじゃまにならず長持ちします。
ほかにも、長ネギなら、調理用途に分けて斜め切りや小口切りなどにして。いずれ火を通す小松菜やほうれん草、ブロッコリーなどは全部ゆでて、その日使う分とストックに分けておく。油揚げは、油抜きして使いやすい大きさと量に小分けしてから冷蔵または冷凍庫にしまいましょう。
食材ごとに"下ごしらえ"を済ませてから冷蔵・冷凍などの適切な保存を行うことは、"あとでラク"ができるためのポイント。調理効率がアップして、時短にもつながるのです。

ホームフリージングを味方にする

3日分のメインの食材は、多めに買って冷凍ストックに回すこともマイルールにしましょう。
こちらも暑い夏には辛い、"煮る、焼く、蒸す"といった調理をまとめてしまい"あとでラク"する家事術です。
例えば、魚の切り身なら余分に焼いておけば、毎回グリル調理をせずに済みます。肉類は、冷凍用に一口大くらいのサイズにして一緒に調理しておけば、お弁当の一品やパスタの具材などに活躍します。
冷凍ストックしておいた焼き魚をメインに、葉物類でお浸しの副菜、油揚げはお味噌汁の具材にと、火を使わずに一食できる日があると嬉しいですよね。
ホームフリージングを味方にして、"食"の家事負担を減らしましょう。

"住"--掃除と片付けと

暑い夏のラク家事のコツは、涼しい朝か夜に済ませることだとよく聞きます。
特に、人が動き出す前の朝一番の掃除は理にかなっているのです。
舞い上がって浮遊しているホコリは、床に着地するまで2時間以上かかるといいます。効率よく、より多く取り除くなら朝がベストタイミングなのです。

ラクする掃除--"ずらし"編

掃除の時間を朝にずらすのは難しいという方は、気温が下がる夕方以降がおすすめ。外出先から帰宅した後すぐなら、ホコリが着地しています。
朝夕どちらの時間にずらしても、時間はあまりかけたくないですよね。ダンドリよく掃除するためには "片付け"ておくことがコツです。

床に障害となるモノが散らかっていると、掃除はスムーズに進まず、片付けながらでは時間がかかります。寝る前、出かける前に床に物がないように片付けておけば、すぐに掃除に取り掛かることができます。
時間をずらす、掃除と片付けを分散する。これが効率よく、短時間で、暑い夏でもラクに住まいをキレイに保つ方法です。一度トライしてはいかがでしょうか。

ラクする掃除--"ついで"編

夏場は、床の皮脂汚れも増えがち。吸い取り掃除だけでなく、小まめな拭き取り掃除も必要です。でも、一度にやろうと、ムリをし過ぎないことが大切。
吸い取りと拭き取りの掃除は、1日か2日おきの交互サイクルにすると決めておくと負担感は軽くなり、キレイな状態をキープしやすいでしょう。
汚れは、溜めないことが夏の掃除をラクにするコツ。そこで取り入れて欲しいのは、"ついで"掃除です。代表的な水回りの3か所を例に挙げておきましょう。

【洗面台】素材を傷めにくく、水垢や皮脂汚れをやさしく落とす中性タイプの洗剤を使用
朝の洗面後、洗面ボウルに洗剤をスプレーし、スポンジでサッと全体をこすって洗い流します。鏡のくもり、歯みがきの飛び散り汚れは、洗顔後のタオルでひと拭き。床に落ちているホコリや髪などを最後に拭き取ってしまうというのもありです。タオル交換まで、2~3分あれば十分でしょう。
【キッチン】ぬめりやニオイの元をしっかり分解してくれる塩素系の洗剤を使用
朝食後の食器洗いが終わったら週に1回、ゴミ受けを外して排水口にもしっかり洗剤をスプレーし、そのまま15~30分放置。この間に、お出かけ準備やお洗濯などを進めておくといいでしょう。時間が経ったら、たっぷりの水で流します。
キッチン排水口は、毎日の掃除が理想ですが、発生しやすい黒カビが熱に弱い点を利用して、一日の最後に50℃程度のお湯をポット1杯分ほど流し入れると抑止効果があります。
【バスルーム】湯アカをスルッと落とせて防汚作用のあるスプレー対応の洗剤を使用
入浴後、スプレー対応の洗剤で浴槽だけでなく、イスや床にもシュッとひと吹きして30秒~1分ほど放置。シャワーで全体を流します。できれば、壁や浴槽のフチなどにスクイジー(T字の形をしたワイパーのような掃除用具)をかけて、水分を除いておけば乾きやすくカビも発生しにくい状態がキープできます。

いずれの場所も、使った後の"ついで"のひと手間。難しくはないので、家族にも協力してもらえると、家事の負担が軽くなるのではないでしょうか。

+One Point

ご紹介したラク家事は、習慣にできると、夏に限らず家事の負担が軽くなることばかりです。
時間をずらし、分散する、溜め込まず、ついでのひと手間にするといった意識で工夫して、体力温存型の家事を心掛けてみましょう。

猛暑の夏、熱中症の発生場所は住まいが一番多いのです。
家事は、毎日のこと。がんばることも大切ですが、
便利家電や家事代行サービス、買い物はネット注文で配達を依頼など、
活用できるものは、家事のマイルールに取り入れていきましょう。

※情報提供日:2025年7月1日

記事を探す