日本の住まいって、どのおウチも同じような照明がついていませんか?
「つまらない」と思うことがありませんか?
住まいの"明かり"って、もっと遊び心があってもいいはず!
今回は、暮らしがちょっと豊かになる"明かり"のお話です。
Scene.1 「料理上手になった?」って言われるかも
世の中で、映える料理は話題になるけど、家で作ってみたらイマイチ美味しそうに見えない。
それって、色や明かりが食欲に影響しているからかもしれません。
青や紫などの寒色系や、自然界に存在しない色は食欲を減退させるといわれています。
確かに、温かみのある茶色や、赤や黄色、オレンジ色などのビタミンカラーの方が食欲をそそりますよね。
照明にも同じような効果があります。
白色や青系の明るすぎるダイニングより、黄色やオレンジ色など暖色系の照明で食事を柔らかく照らした方が食欲をそそる、つまり、美味しそうに見えるということです。
ダイニングにペンダントライトが用いられるのは、食卓を近くから温かな色で照らすから。
ペンダントライトを設置するなら、顔に光があたる70㎝前後が望ましいとされています。食事だけでなく、オイシイ顔もキレイに照らされて、食事の時間が楽しくなりますよ。
Scene.2 寝室の天井に照明って必要ですか?
日本の住宅では、シーリングライトが広く取り入れられています。
天井に直接取り付けるタイプの照明器具で、圧迫感がなく、部屋全体を均一で明るくするのが特徴です。
LEDならば消費電力が少なくて、耐久性も高いため人気があります。
でも、寝室全体を均一で明るくする必要ってありますか?
シーリングライトが天井にあると、横になったときにまぶしい光が直接目に入り快眠の妨げになることがあります。
夜中にトイレに行くときに部屋全体が明るくなると、一緒に寝ている相手を起こしてしまうこともありますね。
入眠の妨げになるともいわれている眠りにつく前の強い光。
寝室の照明は、直接的な明かりを避けて、ベッドサイドランプや天井側を照らす間接照明の優しい明かりがおすすめです。
就寝の1~2時間前から、暖色系の明かりに切り替えて、徐々に暗くしていくのが良い睡眠のために理想的だといわれています。
Scene.3 勉強も仕事もはかどるタスクライトを
タスクライトとは、局部照明のこと。
勉強や仕事に読書、趣味のプラモデルの細かい作業などは手元を明るくした方がいいことをご存じですよね。
部屋全体を明るくする背中側からの明かりだけだと手元が暗がりになってしまい、目の疲れも感じやすくなるでしょう。
デスクスタンドに代表されるタスクライトは、手元を限定的に照らしてくれるので、集中力もアップしやすいといいます。
最近は、子どもの学習机もシンプルで長く使える大人びたデザインも増えていますが、デスクスタンドは必ず付けてあげてください!成績がアップするかも。
デスクのライトは、ちらつきの少ない蛍光灯が良いとされています。
また、太陽光の下で見る色に近い高演色性のLEDなら、紫外線も含まず目にもやさしくて安心です。
高さや明かりがあたる位置を調整しやすいアームの角度を自在に変えられるタイプがいいでしょう。
+OnePoint
照明は、上から明るく照らすものに頼りがち。
でも、場所に合わせて照明器具を変えてみたり、ひとつの部屋に複数の照明を用意してライフシーンで異なる明かりを演出することもインテリアの楽しみ方のひとつです。
リビングの天井を照らす間接照明は、部屋に広がりを感じさせます。
幾つか異なる方向から照明をあてると、濃淡による奥行き感で落ち着きのある空間が生まれます。
機能性で選ぶ照明から、空間演出の主役としての照明を考えてみませんか。
※情報提供日:2024年3月30日