春を迎えると、鮮やかな新緑が気持ちいいですよね。
勢いよく植物が育つこの季節は、
お部屋もインテリアグリーンで飾ってみたくなります。
インテリアグリーンとは、屋内での鑑賞目的の植物を意味していて、主に観葉植物全般を指す言葉です。
癒しのインテリアとして人気がありますね。
でも、いろんな種類の植物を、カッコよくインテリアに取り入れるって難しそう。
そんなお悩みを解決するインテリアグリーンのシンプルテクニックをご紹介します。
コーナーレイアウトはラインを意識して
近年は、種類も大きさもいろいろな植物を育てて、
ジャングルのようにコーディネートする人も増えているようですが、
ナチュラルに、バランス良く配置するのは上級者向きかもしれません。
一番シンプルなインテリアグリーンの取り入れ方は、
大型の観葉植物(※)を部屋のコーナーにレイアウトすること。
人の動線やお掃除のときも邪魔にならず、インパクトもある置き方です。
誰もが思いつく置き方ですが、センスアップのポイントは"直線"と"上方目線"。
床から天井まで伸びる縦の真っすぐなラインを活かした配置にすると、
スッキリした印象を与えて天井が高く感じられます。
圧迫感がありそうな大型の観葉植物でも、上方にボリュームのある樹種なら、
目線が上に向きやすくなり、空間の広がりや奥行きを感じる効果が期待できます。
視界に入る緑量を増やすなら統一感を
いつも視界に植物がある緑に囲まれた暮らしは、
目の疲れやストレスを和らげ、リラックス効果もありますね。
でも、部屋の中の緑の数をランダムに増やしてしまうと上手くまとまらなくなってしまうことも。
その解決策のひとつが、統一感です。
鉢をそろえたり、種類の異なる植物も高さをそろえるとインテリアとしての統一感が演出しやすくなるのです。
緑量を増やす目的なら、場所を取らない中~小型の観葉植物(※)を並列に飾ることでバランスがとりやすくなります。
ここで、癒され効果を高めるためにおすすめしたいのは棚や台の活用です。
座っている人の視界の中に植物がくるよう棚や台に載せると、緑に包まれているような感覚が得られるでしょう。
バルコニーやテラスにインテリアグリーンを置くときも活用できます。
まずは、部屋からよく見えて、出入り口をふさがない場所を選びましょう。鉢やプランターは、床に直置きせず棚や台に載せれば、眺めやすくなります。
注意しておきたい点として、マンションのバルコニーやテラスは共用部分にあたるため、管理規約で置き場所に問題がないかを確認しておくことが大切です。ルールも守って、インテリアグリーンを楽しみましょう。
※観葉植物のサイズは、鉢の号数が目安。1号は直径約3㎝、10号は直径約30㎝になります。植物の高さは変化するため記事内では以下としました。大型の観葉植物(高さ約1.2m~)、 中型の観葉植物(高さ約80cm前後)、小型の観葉植物(高さ約50㎝~)。
天井も壁も置き場所に
床に置くと部屋が狭くなるのが悩ましいという方なら、天井や壁に緑を。
天井にフックを取り付けて鉢を吊るしたり、窓の上部やペンダントライトにツタ系の植物を絡ませたり、壁掛け用の鉢ホルダーやワイヤーラックなどを使って壁面に植物を配したりと、人気の高まりとともにさまざまなスタイルの飾り方ができるようになっています。
設置の手間はかかりますが、小さな子どもやペットを飼っている住まいでは安心してインテリアグリーンを楽しむことができることもおすすめのポイントです。
+OnePoint
インテリアグリーンは、ペットを育てるように手をかけて育てるもの。
好きなものを選んだ方が愛着もわきます。
インテリアとしてのセンスの良さも大切ですが、植物にとって快適な環境を考えたレイアウトも大事にしてあげてください。
インテリアグリーンの種類によっては、シックハウス症候群の原因物質でもあるホルムアルデヒドや、アンモニア臭を吸着する働きがあり、クリーンな空気にしてくれます。定期的な水やりが、加湿効果となり乾燥対策にも。
心地よく癒してくれるパートナーとして、インテリアグリーンを暮らしに取り入れましょう。
※情報提供日:2024年3月30日