すまいのスタディ

2023.08.10

暮らしにアートを。心地よい住空間のつくり方!

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テレワークの浸透により、働き方や働く場所に大きな変化があった近年。住み替えやリノベーションで、長く過ごす"イエ時間"をもっと快適にと考えている方も多いことでしょう。住まいが変われば、インテリアにもこだわりたいものですよね。

今回は、インテリアの主役になるアートを取り入れた住空間のつくり方をご紹介します。"アート"を飾る?って、少しハードルが高いと感じる方もいることでしょう。確かに、住む人の嗜好性やセンスが表現されるとなれば、「何を、どう飾れば?」と迷いそうですね。大切なのは、自分らしく、感性にフィットするお気に入りのものを飾るということ。生活に溶け込むように、バランスの良いアートの飾り方から考えてみましょう。

フォーカルポイントでアートの置き場所を決める!

インテリアの考え方にフォーカルポイントという言葉があります。フォーカルとは英語で「焦点にある」を意味し、その部屋の中で最も視線が集まる場所がフォーカルポイントとなります。

視線が集まるということは、空間の認識にも影響します。フォーカルポイントを高い位置にすると視線が上を向き空間に高さを感じやすく、逆に、低い位置にすると視線が下がり、くつろぎやすい印象となります。

例えば、広いリビングなら、ダイナミックな絵を少し高めの位置に配置して空間の広さを強調してみてはどうでしょうか。アートのサイズの大小にはこだわらず、部屋の壁の中心に位置するよう額を設置するとバランスも整います。ロウスタイルの家具が中心のリビングなら、床置きもオススメです。視線も下がりやすく、より落ち着ける空間になるでしょう。

美術館のように、アーティスティックに!

複数のアートを飾り、美術館のような空間づくりをしたい場合、2つの方法が考えられます。ひとつは、たくさんあるアートをランダムに配置すること。

壁一面を埋めるように、大小さまざまな大きさの作品を並べるときは、アートの雰囲気や色に気をつけなくてはいけません。近い雰囲気のアートをそろえると、統一感のあるおしゃれな印象になります。ただし、似通ったタイプの作品ばかりが並んだのでは平坦な印象にもなってしまいます。タイプは統一感を持たせながら、作品の色、額装などに変化をつけると洗練されたセンスある空間にできるはずです。

ふたつ目は、パラレルな配置。同じサイズで等間隔に並列で飾ることは、シンプルですが美術館のような非日常感のあるイメージになります。もっと、「美術館のように飾りたい」というときは、飾る高さを床から140~150cmに。美術館などで鑑賞に適した「目線」に合わせ、望ましい高さとして割り出しているそうです。大きさの異なる作品を飾る場合には、額の上下どちらかの高さをそろえるとバランスがよくなります。

アートにとって、心地よい場所であることも大切!

お気に入りのアートを長く楽しむために気をつけておきたいこともあります。飾る場所は、直射日光を避けて、風通しがよく、エアコンが直接あたらないところを選ぶということ。美術館では、温度と湿度の管理を徹底していますね。それは、温度と湿度の変化と美術品の劣化や損傷が直結しているからです。特に湿度が高い場合は、カビの原因にもなります。また、湿度が急激に変化すると、ゆがみ・たわみ・変形の原因にもなるそうです。
湿度の高い日本だからこそ、注意しなくてはいけませんね。

まとめ

画商から買い入れる本物のアートから、インテリアショップやオンラインギャラリーで購入するお手軽なアートまで。あるいは、自分が撮影した写真や雑誌から切り抜いたページもアートです。近年は、アート・絵画が定期的に交換できるサブスクリプション方式のサービスも人気となっていますね。

お気に入りの1点を購入して飾り続けるのもいいですし、サブスクで季節や気分に合わせてさまざまなアートに出会えることも楽しみ方のひとつです。大人ばかりではなく、子どもにとっても日常的にアートと触れ合える環境があると感性が育まれるといわれています。

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※2023年8月10日時点の情報になり、今後内容が変更となる可能性がございます。