マイホームは多くの人にとって一生に一度の大きな買い物です。だからこそ、買ったら終わりではなく、その後のことまできちんと考えておきたいもの。ようやく手に入れた憧れのマイホームも、残念ながらいつまでも新品のままというわけではありません。何年か暮らしていくうちに少しずつ経年による汚れや劣化が生じてしまうため、定期的なメンテナンスが必要になります。
では、実際に一戸建てを購入した場合、どのような修繕が発生し、どのくらいのコストがかかるのでしょうか。今回は、これからマイホームの購入を考えている方が押さえておくべき、一戸建ての修繕内容について詳しく解説していきます。
一戸建てで修繕が必要になる箇所とは
一戸建てに長くお住まいいただくためにも、修繕計画を立ててしっかり維持・管理したいですよね。では、将来的にどのような部分に修繕が必要となるのでしょうか。経年による汚れや劣化が生じやすい代表的な箇所について詳しく見ていきましょう。
・外壁の修繕
常に雨風や紫外線にさらされている外壁というのは、経年による劣化が最も現れやすい箇所のひとつです。特に近年人気の高いデザイン住宅などは、軒がない家も多いため雨の影響を受けやすく、窓枠などの出っ張った場所の下に雨だれの黒い筋がついてしまうケースも少なくありません。塗装の剥がれやひび割れなどをはじめとする劣化を放置しておくと、見た目が悪くなるだけでなく、雨漏りなどの原因となってしまうこともあるため注意しましょう。外壁工事には大きく分けて、外壁塗装、外壁の張替え、外壁の重ね張り、補修工事の4種類があります。家の広さや使用する塗料や外壁材、劣化の度合いによって必要な工事が変わります。
・内壁のクロス張替え
室内のクロスは経年による汚れや、剥がれ、割れなどが起こる場合があります。特に内装材というのは湿度や温度によって収縮しやすいため、こまめに確認をしておくことも大切です。普段の生活のなかでこまめに拭き掃除などをするだけでも汚れを軽減することは可能ですが、年数がある程度経過した場合には、クロス張替えなどのメンテナンスが必要になるでしょう。
賢いメンテナンスのコツ
マイホームは「買ったら終わり」ではなく、そこに住み続けている以上は適切な維持・管理が必要になります。マンションを購入したのであれば、管理組合が毎月「修繕積立費」を積み立て、修繕計画を立てて建物の維持管理を行います。一戸建ての場合は、修繕計画や予算も自分たちで管理することになりますが、自分たちの判断で、必要な箇所を適切にメンテナンスすることができます。
・先延ばしせず適切な時期に修繕を行う
では、実際に一戸建てに住み始めた場合、どのようにしてメンテナンスを行っていけば良いのでしょうか。
大切なのは「適切な時期にまとめて修繕を行う」ということ。このタイミングを無視して、先延ばしにし続けてしまうと、思った以上に劣化や腐食が進んでしまって、かえって修繕費が高くなってしまうことがあるのです。
・一度にまとめて施工することでトータル費用を節約する
また、外壁の塗り替え、屋根の防水工事や葺き替えなどは、別々のタイミングで修繕を行うのではなく、一度にまとめて施工をしてもらうのがおすすめです。もちろん、一度にかかるコストは増えてしまいますが、足場を何度も設置する必要がないためトータルの費用は割安になります。
最適なタイミングで適切な修繕を行うことで、マイホームを良い状態で維持し続けることができるため、将来その家を売ろうと思った時にも売却額が高くなる可能性もあるのです。
売主や施工会社によっては、サポートしてくれる会社もあるかもしれません。
・おおよその修繕計画をもとに積み立てを行う
10年に1度などのタイミングでまとめて修繕を行うとなると、それなりの金額が必要になります。10年後の修繕費用を正確に把握することはできませんが、修繕内容と時期をもとにおおよその予算を算出することはできます。予算計画に従い、少しずつ積み立てをしていくのがよいでしょう。
水回りや外壁などは家のなかでも特に経年による劣化が現れやすい部分です。どのような修繕方法が最適かを確認しておき、こまめなメンテナンスを行いましょう。
また、修繕だけで対応できない場合には、リフォームやリノベーションを選択肢に入れてみるのもおすすめです。
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※2019年8月19日時点の情報になり、今後内容が変更となる可能性がございます。