すまいのスタディ

2019.05.07

ペットが喜ぶ快適な家づくり。ペット目線でさまざまな工夫を紹介

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愛犬や愛猫は、家族同然と言えるほどの大事な存在です。そんなペットと暮らすなら、人間目線ではなく、ペット目線の工夫も考えてみてはいかがでしょうか。
今回は、ペットが喜ぶ家づくりで知っておきたいポイントについてご紹介していきます。

ペットとの暮らしで重要視したい床

まずは、ペットが家族と過ごす時間が楽しめるよう、リビングの「床材」に気を配ってみませんか?

◎ペットの足に優しいペット用床材

犬や猫の肉球には滑り止めの身体機能もありますが、「指の間の毛や爪が伸びすぎている」「乾燥で肉球がカサカサしている」などの場合は、フローリングで滑りやすくなってしまうことも。
フローリングの部屋でペットと暮らす人は、つるつると滑っている姿を目にしたことがあるのではないでしょうか。
普通の歩行では滑らなくても、「走る」「ジャンプする」とアクティブな動きになると滑って、運が悪ければ怪我に繋がるリスクもあります。
そんなときは、ペット対応の床材がおすすめです。

ペット対応の床材は傷がつきにくいため、猫の引っ掻き癖への対策にもなります。
また、汚れにも強いという特徴もあります。一般的なフローリング材は水分が染みるので、犬や猫が粗相をすると汚れてしまいますが、ペット対応の床材なら、汚れがつきにくく、消臭効果もあるので衛生的です。

ペットの足の汚れ対策にも気を配る

散歩帰りの犬や、外を出歩いてきた猫の汚れが気になる場合は、各種設備で対処可能です。

◎"第二の玄関"サービスヤード

勝手口からの出入りがしやすいサービスヤードは、家の第二の玄関のような使い方もできます。散歩帰りの汚れも、ここでキレイに落とせます。

◎シンクや水栓設置

小型犬の足洗場所にもできる「マルチシンク」は、勝手口付近に設置しておくと日常的に汚れ落としに利用できます。大型犬の場合には、庭付近に水栓を設置するのもいいですね。

愛猫も喜ぶキャットタワー

猫は高いところが大好きなので、室内で上下運動ができると運動不足やストレスの解消になります。壁を利用してオリジナルキャットタワーを作るのもおすすめです。
吹き抜け部分を利用すれば、空間の有効活用にもなります。窓から光が差し込むので、猫のリラックススペースになりそうですね。

出窓を利用して猫のスペース

外に行くと事故や迷子、感染症などのリスクがあり、「家のなかで安全に過ごさせたい」という気持ちから完全室内飼いで猫と暮らす飼い主が増えています。
外出しない猫たちの居場所として活用したいのが出窓。明るい窓から外を見ながらの日向ぼっこができ、お気に入りの場所になりそうですね。

プライベートなドッグラン!?愛犬も嬉しい庭づくり

ペットの居場所として、「庭」を整備するのもいいでしょう。

◎ペットのいる庭づくりのポイント

一戸建てなら庭をプライベートドッグランにすることもできます。散歩以外の遊び場所として、愛犬の満足度も一気に高まりそうです。犬の肉球に負担のない芝生やウッドチップなどを敷いてあげるのもいいでしょう。事故防止のため、フェンスを設けて安全対策をしっかり行いましょう。

◎庭に通じるウッドデッキ

リビングから出ていけるウッドデッキは、室内と庭の中間的存在。太陽の光や風を感じられるスペースで、愛犬も愛猫も心地よく過ごせそうです。

土間のある暮らしも犬や猫が喜ぶ

土間を取り入れると、ペットたちにとって居心地のいい空間となります。

◎玄関脇の土間スペース

土間といえばシューズクロークとして玄関スペースに作る場合も多いですが、「ペット専用スペース」にするパターンも考えられます。土間を寝床として利用することも可能です。
ヒンヤリした感触のタイルにすれば、夏にはペットたちが涼むスペースとしても活用できそうです。空気がこもらないように、小窓を取り付けて換気できるような工夫もいいかもしれません。

◎外を見渡せる土間スペース

リビングから庭の間に土間スペースを作るのもおすすめです。天気を問わずペットたちの遊び場所になるでしょう。
窓を多めに作って庭を見渡せるようにすれば、愛犬や愛猫の日向ぼっこにぴったりです。

人気のペット共生型マンション

ペット飼育を前提とし、設備が充実しているペット共生型マンションに住まいを変えると快適度は一気に上がります。

◎共用部分

ペット共生型マンションの多くには、共用部分に犬の足洗場所が設置されています。
また、専用ドッグラン、グルーミングルームなどがあるマンションなら、ペットを通じて居住者同士の交流も期待できます。

◎専有部分

犬のリードを引っ掛けられるリードフックがあるマンションも多く、飼い主が外出の準備をする際にとても役立ちます。室内には、猫が自由に行き来できる猫用ドア、猫が楽しめるキャットウォークなど、猫目線で快適な工夫がされていることもあります。
また、空気清浄機が標準装備されていることもあり、犬や猫を室内飼いしていると悩みがちなニオイ対策にもなります。

まとめ

ペットと一緒に暮らす家づくりでは、犬や猫の性質を理解することが大切です。人間にとって快適な家づくりが、そのままペットに当てはまるわけではなく、時にはペットに寄り添った家づくりを考えることも必要です。
これまで当たり前だと思っていた今の家を、ペット目線で見直してみませんか?

※2019年5月7日時点の情報になり、今後内容が変更となる可能性がございます。