2018年は台風の被害が各地で起こり、防災についての関心が高まりました。
直接被害に合われた方はもとより、テレビなどで被害の状況を目にした方も、事前の備えの必要性を改めて感じたのではないでしょうか。
事前対策のためには、普段から台風に関しての知識を持っておくことが大切です。台風で起こる被害を想定し、住まいと家族を守るための知識を身につけておきましょう。
台風が来るとどんな被害が起こる?
台風がもたらす風は、強風を通り越して暴風と呼ばれるほどの勢いになることがほとんどです。人が立っているのも大変なくらいの風が吹くため、飛んできた物でガラスが割れ、家屋を傷つけることもあります。周囲の家の屋根や道路の看板などが飛ぶこともあり、実際に大きな台風を経験された方は暴風の勢いに驚かれたでしょう。
また、暴風だけではなく、豪雨も同時に起こることが多いです。急激に雨量が増え、川の氾濫による洪水、地盤が緩むことで土砂災害などのリスクも高まります。
同時に停電が起こることも珍しくなく、復旧するまでは通常の暮らしが難しくなることも...。家を守るための対策だけではなく、台風が去ってからのことを考えておくことも大切です。
台風情報に目を向ける
浸水被害を受けた場合など、家からの避難が必要になることも考えられます。あらかじめ想定される被害を理解しておきましょう。
◎ハザードマップで被害想定をチェック
自治体によるハザードマップで自宅付近の浸水被害のレベルをチェックしておきます。浸水被害が起こるのは家族みんなが自宅にいるときだけとは限りません。豪雨が急に起きたときのため、通勤や通学で使う道、自宅周辺広域の被害予想を確認しておくといいですね。
◎気象庁の予報でこまめに情報収集
規模の大きな台風は発生した時点で天気予報などによってアナウンスされます。他の自然災害に比べると、事前の対策や心構えがしやすいため、気象庁の予報はこまめにチェックしておきましょう。
◎避難場所の確認
避難が必要なほどの大規模な被害を受けた時でも、パニックにならず、落ち着いて行動することが大切です。指定の避難場所をあらかじめ把握しておき、スムーズに避難できるようにしておきましょう。
家を守るための事前対策
台風の被害を最小限に抑えるためにも、家を守るための事前対策を頭にいれておきましょう。
◎家の周辺を安全にする
まずは、家の外の備えについてです。
ベランダや庭の植木、プランター、物干しなどは、台風ほどの強い風で飛ぶ恐れがあります。何も対策をしなければ、飛んでいったものが他人の家を壊してしまうことも...。
移動できるものは建物内へ移しておきましょう。また、移動が難しい物に関しても、ロープなどで飛ばないように固定しておきます。
雨戸があればしっかりと閉めておきましょう。万が一、強風で物が飛んできた場合には窓を守ってくれます。
また、急激に雨が強まるため、雨どいのチェックも大切です。ゴミや落ち葉が詰まっていると水が流れづらくなってしまいます。マンションの場合は、バルコニーの排水口も大雨で水が溢れることがあるので、詰まりの元になるゴミがないか確認し、スムーズに水が流れるように掃除をしておきましょう。
一戸建ての場合には、家の外の側溝を掃除し、詰まって水が溢れないように注意しておくことも大切です。
◎家の中で備えておくこと
雨戸のない家は、飛散物でガラスが割れる危険があります。「外からベニヤ板を打ち付ける」という方法は、昔から有名な台風前の対策ですが、現実的には2階などに取り付けるのは危険ですし、後から外すのも大変です。内側から飛散防止フィルムを貼ることで、対策となります。
また、暴風雨になるとサッシに隙間ができていて、水が室内に侵入することもあります。台風前には、窓の周りに隙間がないかもチェックしてくださいね。
まとめ
台風の事前対策は、家、家族、周囲への被害をそれぞれ防ぐための重要な行動です。台風時期が近付くまでに、対策を進めておけば安心ですね。
※2019年3月19日時点の情報になり、今後内容が変更となる可能性がございます。