すまいのスタディ

2018.11.27

空家の有効的な活用方法って?

[画像]

相続や親の病気などの事情から、誰も住んでいない実家を所有や管理しているケースは珍しくありません。今後誰かが住む予定はないものの、どうしたらいいのか困っていらっしゃる方もいらっしゃるかもしれませんね。

また、自然災害も多発している昨今の状況では、目の行き届かない空家の様子が心配ごとになっている人もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、そんな空家を有効活用できる方法についてご紹介します。

特別措置法の施行について

「建物が建っている」という状態の不動産は、更地よりも固定資産税等の額が軽減されています。
そのため、「更地にすることで税額がアップすることを避けたい」という理由から、老朽化が進んでいる家を解体せずにそのまま放置しているケースが少なくありません。いわゆる「空家問題」と言われるものです。
そんな背景から生まれたのが、2015年に施行された「空家等対策の推進に関する特別措置法」です。
この特別措置法により、倒壊の危険度が高い「特定空家等」と認められた空家は、市町村からの調査や指導、撤去の勧告などの対象となります。それと同時に、危険と認められるまでに軽減されていた、住宅用地に係る固定資産税及び都市計画税の課税標準の特例措置の対象から除外されます。

空家を所有し続けるリスク

◎建物が老朽化する

誰も住んでいない家は、常に密閉された状態です。湿気がこもることで、壁や木材の劣化スピードが早まってしまうこともあります。
こまめに窓を開けて換気をしていればよいのですが、放置すればするほど老朽化が進んでいきます。
人の目が行き届かないため、荒れ放題になってしまう恐れがあります。

◎景観の悪化に繋がる

庭の手入れが滞り、草木や雑草が伸びて景観が悪くなることもあります。
景観が悪くなれば、ご近所によくない印象を与えてしまうだけでなく、伸び放題の枝などが折れるなどし、近隣に迷惑をかけてしまうことも考えられます。

◎衛生上の問題が起こる

老朽化が進んだ家は、カビやゴミによる異臭の発生をともなうことがあります。また、庭が管理されずに樹木や雑草が育ちすぎると、害獣のすみかになったり害虫の発生にも繋がります。

◎維持費の増大

誰も住んでいない家でも不動産を所有している以上、固定資産税及び都市計画税はかかります。それに、建物が傷んだり、庭の草木が伸びたりすれば、それに応じた補修や点検費用がかかります。

空家の活用方法

空家をそのままにしているより、なんらかの使い道を考えて収入面でプラスにできれば嬉しいですよね。具体的に、どんな活用法があるかをご紹介していきます。

◎駐車場として貸し出す方法

空家を駐車場に転用するのは、比較的始めやすい活用法と言われています。

なかでもお手軽な方法としておすすめしたいのが駐車場シェアリングサービス。「空家に駐車場がある」という条件を満たすだけで活用が可能。空きスペースが駐車場に早変わりし、お手軽に始められる活用方法です。

また、空家を解体し、敷地全体を駐車場にする活用法もあります。詳しくは以下の記事でも解説していますのでご参照ください。

>>空家を駐車場にして有効活用!

◎民泊

民家を宿泊施設として利用する「民泊」。近年、観光客の増加によって宿泊施設が不足していることから、ニュースなどで取り上げられている場面を見た方も多いのではないでしょうか。但し、民泊運営に関しては様々な規制があるため、専門家のサポートを受けるのが得策です。

◎賃貸に出す

「ちょっとした劣化はあるけれど、まだまだ建物として使いたい」ということなら、リフォームやリノベーションしたうえで賃貸物件として貸し出す方法もあります。「誰も住んでいないのに税金がかかる...」と、悩んでいた空家が、家賃収入によって価値ある資産に生まれ変わるかもしれません。

◎活用しないで現状維持するなら...

「今は転用せずに現状維持したい」というケースでも、メンテナンスは行っておきたいものです。空家を定期的に見守ってくれる空家管理サービスや、伸びっぱなしの樹木の剪定などの管理も検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ

ひとくちに「空家活用」と言っても、建物の劣化具合や管理状態、周辺の環境によってどんな活用方法が適切かは異なるものです。
自身が所有している空家をどのように活用すればよいのかとお考えの方は、阪急阪神の空家サポートまでご相談ください。ご相談は無料です。
お問い合わせからご提案まで、専門的な観点から分かりやすく安心感のあるサポートをさせていただきます。

※2018年11月27日時点の情報になり、今後内容が変更となる可能性がございます。