簡単なリフォームやリペア工事では、「覆いドア(カバードア)」や、既存のドアの表面を貼り替える「貼り換えドア」などがあります。
リノベーションにおいて、ドア(建具)工事を行う場合、既存のドア撤去してすべてを新設することが一般的です。
『その家での暮らし全体に対処した、包括的な改修』になるため、間仕切り壁や天井高など基本的なお部屋の間取りや寸法が変わるので、既存の建具を利用できないことも多いからです。
リノベーションに合わせてカスタマイズできるオーダーメイドのドアも多数存在します。
素材やデザイン、サイズなどを自由に選択することができるため、リノベーションのテイストに合わせた個性的なドアを取り入れることができます。
「造作ドア」とは、建物や住宅などに設置するために、建築現場で職人が直接製作するドアのことを指します。
一般的には、標準的なドアのサイズや形状に合わせて製作されますが、デザインや素材などは自由に選択できるため、オリジナリティのあるドアを作り出すことができます。
造作ドアは、建築現場で製作されるため、現場の状況に合わせて微調整が可能で、サイズや形状の変更も柔軟に対応できます。
また、木材やガラス、金属などの素材を組み合わせて、建物や住宅のイメージに合ったドアを作り出すことができるため、高級感や個性を演出することができます。
ただし、製作に時間と手間がかかるため、コストが高くなる傾向があります。
造作ドアで使われる素材はどんなものがある?
造作ドアは、様々な素材を使用して製作されます。代表的な素材には以下のものがあります。
◆木材:
和風、洋風問わず、木の風合いを生かしたナチュラルな雰囲気が魅力です。種類も豊富で、オーク、ウォルナット、マホガニーなど多様な木材が使用されます。
◆ガラス:
光を取り入れることができ、開放感のあるデザインに最適です。フロストガラスやアンティークガラスなど、種類も豊富です。
◆金属:
鉄やアルミニウムなどの金属を使用した、スタイリッシュなデザインが人気です。特に鉄の場合、錆びた風合いがおしゃれな雰囲気を醸し出します。
◆合板:
耐久性が高く、比較的安価な合板を使用することもあります。ただし、素材感が弱く、あまり高級感はありません。
◆その他:
デニムのダメージ加工のように、ヴィンテージ感を出すために特殊なエイジング加工を施し、古材の雰囲気を作り出すことも可能です。
敢えてドアのないリノベーション事例も
ドアのない家もあります。部屋の解放感や明るさ、空間の広がりや動線の確保、コストコントロールなど、色々な観点で敢えて無くしているケースも珍しくありません。
一般的に、ドアがない家はオープンプランの住宅で見られます。
オープンプランとは、部屋と部屋の間に壁を設けず、一体感のある広々とした空間を作り出す設計スタイルです。
ドアがないため、部屋と部屋の間の移動がスムーズに行え、家族や来客とのコミュニケーションもより円滑に行えるというメリットがあります。
また、自然光が家の中によく入り、開放感のある空間を演出することができます。
ただし、プライバシーや音響の面で不便が生じることがあるため、ドアのない住宅には注意が必要です。
また、ドアがないことで家事や生活音が全体に広がってしまうため、家事や生活音に敏感な方には向かない場合もあります。
まとめ
以上のように、造作ドアは素材選びも重要で、使用する素材によって雰囲気やイメージが大きく変わってきます。
また、それぞれの素材には特性があるため、使用環境や目的に応じて適切な素材を選択することが重要です。
ご紹介した『造作建具』があるリノベーション事例を下記にご案内しておきますね。
建具以外にもこだわりポイントも満載ですので是非ご覧ください。
【造作建具のある事例】