こんにちは。プランナーのKR田です。
今日はリノベーションでよく使用する仕上げのメンテナンスについてご紹介します。
恐らく実例のほうがイメージが湧くかと思うので私の自宅で試してみました。
まずは無垢材。
リノベーションで選択される方で採用率が高いのは無垢フローリングですが(人気がある分ネットでもメンテ方法が多々紹介されています)、今回はあえて造作材(枠や化粧柱、棚板等)のメンテナンスについてご紹介します。
※無塗装の素地材を対象にしている為、塗装やオイルで仕上されたものやシート素材には当てはまらないのでご注意ください。
それでは早速。
私がいつも使用しているのがこちら。
『尾山製材 木工用みつろうクリーム』
こちらの商品の1番の特徴は有機溶剤・合成樹脂・乳化剤を一切含んでいない自然成分のみという環境に優しいこと。
ですが個人的にはいくつか試した中で色艶の良さと塗りやすさが1番しっくり馴染んだという点が大きく以来愛用しています。
それでは早速試してみます。
塗り方はウエス(使わなくなったタオルでも可)にワックスを付けて対象部位を塗り込むような感じで拭く。
あとはひたすら繰り返し。
before
after
ほら、全然違うでしょう?と言いたかったのですが写真だとほぼわからないですね…
実際には薄ら飴色になり触れてみるとややしっとりしています。テカテカにならないところも良いですよね。
このように主な効果は素材に潤いを与え乾燥を防ぐことと、油分を纏うことで手垢などの汚れが付きにくくなることです。
それではここからはそれらを踏まえた番外編。
私個人的に真鍮という素材が好きで自宅にも何点か使用しています。
リノベーションを選択される方も経年変化に好意的な方が多く真鍮を希望される方が多いような気がします。
この真鍮ですが当初の仕上げ方にもよりますが初めは金ピカ→徐々に酸化し黒ずんできます。
人それぞれ好みはあるのでしょうが私はやや黒ずんでいる状態が好きです。
ここで一点ご紹介。
我が家の表札はとある作家さんにお願いして真鍮を切り文字状にしたものを使わせて頂いています。
これはこれで綺麗なのですが、表札に金ピカというのも主張が強くやや恥ずかしい(あくまでも個人的に)。それから1年後。
だいぶ黒ずんできましたね。
これくらい控えめなほうが好みということで、ここで冒頭ご紹介したみつろうクリームの出番です。
蜜蝋には防錆効果もあり、ここぞというタイミングで塗ることで、この絶妙な経年変化を長くキープすることが可能に。
先程同様写真ではほとんどわからないですね…
ちなみに、金ピカに戻したい時はピカールという別のアイテムがあるので、こちらは次回以降にご紹介させて頂きますね。
本当は今回、他にも色々なメンテナンス方法やアイテムのご紹介したかったのですが、蜜蝋クリームだけで結構なボリュームになったのでそれらは次回に持ち越したいと思います。
尚、冒頭にお伝えしたように今回は素地材を対象にご紹介しました。
ご紹介したように常にセルフメンテナンスが付き纏う為、余程好きという方以外(私も仕事柄実験的なつもりで採用)は初めからメンテナンスが軽減出来る仕上(クリア塗装等)や素材をおすすめします。
いざやってみるとクセになるというか案外楽しいですが、定期的にと思うと正直やや面倒ですからね…
とは言いつつせっかく実験しているので、今後も機会があれば○○編といった感じでご紹介させて頂きますね。
では。