マンション購入時に意外と忘れがちなのが共益費。(管理費や修繕積立金など)
家探しで物件資料を見る際はつい価格にばかり目が行きがちですが、共益費をいくら払うかは毎月のランニングコストに大きく影響しますので、マンションを選ぶ際には大事なポイントになります。
特に修繕積立金は、長期にわたって住み続けるには必要不可欠なもので、きちんと修繕し続けることがマンションの寿命にも直結すると言われております。
でも毎月のランニングコストを考えると、なるべく安い方がお財布にはうれしいですよね。
高いとある意味安心ですが、高すぎるのは嫌だなと思うのが人情かと思います。
そこで修繕積立金の額がいくらぐらいだと一般的なのか基準をご紹介します。
修繕積立金の一般的な額は?
マンションとひとくくりにしても、年代や規模などによって個体差がありますので、一概にいくらが適正とは言いにくいのが現状です。
また同じマンション内でも部屋ごとに負担する修繕積立金の額は違います。
(広い部屋の積立金>狭い部屋の積立金)
そこで国が提示したガイドラインより一般的な平均値を見てみることにいたします。
一般的な中規模マンションだと、㎡当たりの平均値は202円となってます。
(例70㎡のマンションだと14140円台くらい)
ただし、個体差が大きいため、140円~265円まで幅があります。
(例70㎡のマンションだと9800円~18850円)
「いいな!」と思ったマンションが、標準的なランニングコストなのかどうか?チェックしたい時にこの表を使ってみると良いかもしれませんね。
【参照 マンションの修繕積立金に関するガイドライン/国土交通省】
機械式駐車場の有無は大きい
マンションではよくある機械式駐車場。狭い敷地でもたくさん車が停められる優れものですが、平面式に比べると維持コストは余分にかかります。
マンションが築浅の時期にはあまり話題にならないかもしれませんが、年数が経って利用者の状況も変わってくると必ず管理組合の話題になりますね。
一般的には、機械式だと1台あたり約6000円~8500 円くらいは、余分にかかる計算になりますので、気になる物件が修繕費が高い場合は、機械式かどうかを確認してみると良いかもしれませんね。
【参照 マンションの修繕積立金に関するガイドライン/国土交通省】
なお機械式駐車場であっても、将来のメンテナンスコスモも踏まえて毎月の駐車場代を設定している場合もあります。
マンション個別の事情によって異なる場合がありますのでご注意を。
建物の規模はランニングコストに影響大
マンションの修繕コストを考えるときに、意外と関係しているのは総戸数です。
理由は簡単で、戸数が多いと戸当たりが負担する額が減るからですね。
上記の表でも建物面積が5000㎡未満、5000㎡~10000㎡、10000㎡以上で単価設定に違いがあるのもそういう理由です。
(戸数多いマンション<戸数少ないマンション)
ちなみに、5000㎡未満はだいたい50戸未満と読み替えるとわかりやすいです。
あと、中古リノベーション事例としてはまだまだ少ないと思いますが、
20階建て以上のマンションはさらに単価が高くなっているので、いわゆるタワーマンションなどは特に修繕費がかかりやすいので要注意ですね。
(今後タワーマンションのリノベーションも増えていくかも!?)
以上。「修繕積立金の目安」のご紹介でした。是非ご自身で物件情報見る際に、参考にしてみてください。
とはいえ、中古物件は個別の事情によるところが大きいので、これだけで物件の良し悪しを判断するのは難しいです。
具体的に気になっている物件があれば是非個別にご相談くださいね。
まとめ
・マンション選びはランニングコストも大事
・修繕積立金の額をチェックする場合は、総戸数や駐車場方式も要チェック
・ガイドラインはひとつの指標、具体的に気になる物件があれば是非プロに相談を!