今日は中古×リノベーションのお金の話をしようと思います。
突然ですが、「リノベーション」という選択肢が普及した最も大きな要因は何かご存じでしょうか?
ライフスタイルの変化、個性の追求、新築物件の高騰、色々と考えられますが、
実は、「住宅ローンが活用できるようになったこと」なんですね。
なぜかというと、ご存じ通りリノベーション工事は、部分的なリフォーム工事に比べてコストがかかります。
一般的な広さの家でも1000万円以上かかるケースは珍しくありません。
ひと昔前は、現金かリフォームローンしか選択肢がないので、やりたくてもお金面でのハードルが高くて断念するケースがありましたが、
住宅ローンが受け皿になることでいっきにハードルが下がったんですね。
要するに、1000万円というお金が、月々支払い*.*万円という感覚に変わり、家賃と比較して検討されるようになったんですね。
結果、比較的貯蓄がない若い層でも、物件の取得と合わせてならリノベーションできるようになりました。
まさにリノベーション業界の救世主が住宅ローンなのであります。
それでは住宅ローンの3つのメリットをご紹介します。
住宅ローンのメリットその①「借入条件が有利」
お金を借りたい場合、世の中には様々なローン商品があります。
例えば、マイカーローン、教育ローン、ブライダルローン、もちろんリフォームローンも。
住宅ローンはこれら他のローン商品と比べてもダントツに条件が良いです。
条件とは、大きく2つ、金利と返済期間です。
金利はここ十数年1%を下回るのは当たり前なくらい低金利です。しかも長期で借りられる。
一般的には35年間、完済年齢80歳まで組めます。(80歳 – 年齢 = 借入可能な年数)
リフォームローンでも長くて15年間、金利も倍以上違います。
当然、期間が長い&低金利だと毎月の返済は減り余裕が生まれますね。
住宅ローンのメリットその②「生命保険が付いてくる」
住宅ローンを借りる際は、原則団体信用生命保険の加入が必要です。
団体生命保険とは、借入額と同額の特別な生命保険に加入し、もし返済中に不幸が起こった場合は保険金でローンを返済する制度です。
住宅ローンは、他のローン比べて借入額が大きく、返済期間も長くなる傾向がありますので、
万が一に備えて加入するのが条件になります。(保険に加入できなければローン借りれない)
※一部団体信用生命保険の加入が任意の商品もあり
しかも保険料は金利に組み込まれているケースがほとんどで、ローン返済とは別途保険料を払う必要がないのが魅力的です!
つまり保険料負担のない、生命保険に加入するような感覚です!
借りる側にとっても安心できますし、お金を借す金融機関としても貸し倒れになるリスクも少なく、双方にとってメリットがあるのでこんなお得なことが成立するんですね。
住宅ローンのメリットその③「減税の対象となる」
ローンを借りているだけで、減税の対象になる数少ない商品が住宅ローンです。しかも減税額も大きいです。
既存住宅の場合は、現行ルールだと、毎年年末のローン残高の1%(借入対象限度額2000万円)、10年間で最大200万円が還付されます。
ただし還付金の原資はあくまで、自分が支払った所得税&住民税なので、支払った以上の還付はありませんので注意が必要です。
もちろんリノベーション工事の借入もローン控除の対象となります。
※住宅ローン控除制度には、他に細かな要件がたくさんありますので、利用できないケースもあります。
まとめ
・住宅ローンの活用が後押しし、中古リノベが爆発的に普及した
・お金を借りる際、住宅ローンは最も有利
・中古リノベは、住宅ローン制度をフル活用して行うべし