こんにちは、プランナーの多田です。
最近、2件同時に竣工した物件のご紹介です。
二つとも物件の広さも近く、角部屋という条件も同じです。
リノベーションのテイストの違いが分かりやすいので、同時にご紹介します。
一件目は宝塚市の仁川の物件です。
駅近でありながら物件周辺には高い建物が少なく、マンションの中層階でも甲山や宝塚の方まで遠望できます。
仁川や武庫川の河川敷も近く、レジャーやランニングをするにはもってこいの立地です。
さて、リノベーション前の室内の様子はというと、こんな感じ。
キッチンは対面ではあるものの収納容量を確保するために吊戸棚が付いているのですが、
ゆえにリビングダイニングとの一体感や解放感が少し薄いです。
お施主様はお料理好きでキッチンで過ごす時間も長いため、
ご相談当初から「明るくて解放感のあるキッチンを」とおっしゃっていただいておりました。
こんな感じになりました。
※カメラの性能の違いによる写真の出来の違いはご了承ください。。
キッチンは吊戸棚は付けずに、代わりに背面に大型のキャビネットと、コンロ横にも収納を設置しました。
(両方とも写真には写っていませんが。。)
また、システムキッチンの位置をリビングダイニング側に少し移動してキッチンスペースはゆったりとした空間に。
背面のタイルがアクセントになっています。
内装は明るさを重視。そして可愛らしい印象です。
「収納はたっぷりと!」というご要望から、一部屋分まるまるクローゼットにしました。
たくさんの洋服と着物箪笥を置くスペースも十分取れました。
(写真に写っていない後ろ側にほぼ同じ量の収納があります。)
枕棚には帽子やバッグもたっくさん置けます。
また寝室からも、洗面室からもアクセスできて使い勝手、風通しも良好です。
洗面室は、室内干しにも対応するために広々とスペースを取っています。
また風も通り抜けるように2WAY(入口を二か所)にしています。
天井に付いているのは、物干し竿を使う時だけ引っ張り降ろしてくる、その名も「ホシ姫サマ」。
角部屋なのですが、玄関はお部屋の中心部分になっているので玄関廊下に光と、ちょっとしたアクセントにと
アイアンの造作材とスリガラスを使って欄間を作りました。
プランはというと、廊下以外にも各室の繋がりをもたせているのでそれぞれにアクセスしやすくなっています。
今後事例紹介ページでご覧いただけます。
二件目は同じ宝塚市なのですが、阪急宝塚駅から徒歩5分程度の小規模なマンションの一室です。
宝塚駅からすぐの距離にありながら、マンション周辺は落ち着いていて静かな環境です。
阪急、JRからも大阪、梅田まで乗り換えなし、西宮北口経由で神戸方面へのアクセスが良いのもポイントです。
さて、リノベーションの方はというと。
まずは解体前、
もともとは約50㎡の専有面積内に個室が三つあるタイプなので、少し窮屈な印象です。
キッチンはなかなかレトロ!
この当時のマンションは外壁側に断熱材が入っていないことも多く、
こちらのマンションも外部に面する部分は結露とカビが大発生していました。
写真はありませんが、今回の工事では外部に面する部分には隙間なくみっちりと断熱材を施しているので
冬の寒さ、結露も安心です。
全て解体して、こんな感じになりました。
もともと3DKだったところをほぼワンルーム(みたい)にしているので、全体的にゆったりした空間になりました。
寒がりなお施主様なので、全ての開口部にインナーサッシ(二重サッシ)が採用されています。
先ほどの外壁側の断熱材と合わせて暖かい家になっています。
床はゴールデンチークのパーケット貼りです。昔学校の床で良く見ましたね。
アンティークな雰囲気が魅力的です。
天井コンクリートには元々天井材を吊るためにインサートというものが躯体に埋め込まれているのですが、
今回リビングは天井を作っていないので、そのインサートを利用したディスプレイも楽しい雰囲気に!
住みはじめたらここにはコレを吊って...と妄想するのも楽しいですね。
※あくまで天井材を吊るための部材なので無茶はできません。
ベッドコーナーとリビングは繋がりをもちながらも空間の仕切りとして設けた室内窓や、
真鍮のドアノブとチェッカーガラスをつかった特注のリビングドアも雰囲気が出てます。
内装は無垢の床や天井躯体の露わしに塗装など、先ほどの事例とはまた違ったテイストの仕上りになっています。
二件とも、コンパクトなお部屋にこだわりをたっぷりと詰め込んだリノベーションとなりました。
また、近日中に事例紹介ページにアップされる予定なのでお楽しみに。