こんにちは。リノブルーム担当のAMIです。雪がちらほらと降ったり寒い日が続きますね。
さて、寒くなるとお家の断熱・防寒性が気になる方も増えるのではないでしょうか。
今回は断熱・防寒性でもご質問をいただく『躯体表し』についてお話します。
■『躯体表し』って何?
そもそも『躯体』って何?からお話していきます。
『躯体』とは?・・・床(天井)・壁・梁・柱といった、建物の構造上必要な部分。
※マンションの主な構造は鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造。
(新築・賃貸マンションでは、この躯体のコンクリートの上にボード等下地材やクロスを貼った状態がほとんどです。)
『躯体表し』とは、躯体に下地や仕上げ材が貼られていない、剥き出しの状態を指します。
■メリット・デメリット
■『躯体表し』のメリット
・リノベーションっぽいデザインに仕上がる
⇒躯体特有の質感が無骨な雰囲気になる。石や金属との相性も良く、デザイン性の高い空間に仕上がる。
・壁・天井の仕上げ分、価格を抑えられる
⇒床・天井の仕上げをしないので、この費用が発生しません。※塗装は別途費用有り
・天井が高くなる
⇒天井の下地・仕上げを行わないので、その分だけ天井を高くすることができ、解放感のある空間にすることができます。
■『躯体表し』のデメリット
・防音性・断熱性に劣る
⇒夏は暑く、冬は寒く。また結露も発生しやすくなります。また、二重天井をリノベーションで『躯体表し』にする際には、プラスターボードなどの下地を剥がすことになるため、防音性も低下することになります。
・配管・ダクトも表しになる
⇒壁・天井を仕上げ材で仕上げた場合と比較すると、デザインの合う・合わないが出やすいです。好みのデザインが合う場合はメリットとなりますが、合わなさそうな場合は、『躯体表し』を避けた方がよいです。
・解体してみないとどんな躯体か分からない
⇒躯体はグレーですが、ものによって白っぽいもの、黒っぽもの、また表面がツルツルとしてるものもあれば、ガサガサとしているものもあります。
また、工事施工中のメモ書きなどが見つかることや、壁や天井の仕上げの施工時の釘が刺さったまま。ということもあります。
※安全のため、ご相談の上処理します。
■デザインのバリエーション
一言で『躯体表し』といっても、様々なデザインがあります。
・躯体そのまま
⇒壁・天井を解体してそのまま使用するもの。危険な釘・木材のささくれなどはお客様と相談した上で撤去・処理しています。
・躯体に塗装
⇒お部屋の雰囲気に合わせて色やモルタルで塗装
塗装の色で多いのは透けない白です。一方で、躯体表しの雰囲気を残すために少し透ける位の濃さで仕上げることもあります。色の塗装と異なりモルタル塗装で仕上げると表面の質感も変わります。塗り方次第で、無骨さをおさえた仕上がりにもできます。
・『躯体表し』の範囲
⇒どこを『躯体表し』にするかによっても雰囲気は異なります。
主要室の天井のみ、壁1面のみ、梁部分のみ。など選ぶ場所によって仕上がりの雰囲気も異なります。
まとめ
『躯体表し』にすることで、『躯体表し』ならではの様々なメリットがありますが、一方でデメリットもあります。
両方を考慮した上で、どちらが自分に合うかを検討して選択することが大切です。
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