収納は「住まい探し」や「住まいづくり」の際、誰でも当てはまる共通テーマですよね。
「とにかく収納量が欲しい」、「量よりも位置や使い勝手が大事」、「とにかく部屋をスッキリさせたい」などなど、人それぞれ考え方や要望が違うと思います!
最近は新築マンションや建売住宅などのいわゆる「既製品」でも、いろいろと収納にこだわったものも増えてきておりますね。
もちろんリノベーションなどの注文建築でも収納に関する悩みや要望はよく耳にします。
色んな収納アイデアがある中で、今日はリノベーションする際に人気の高い「ウォークスルー収納」をご紹介します!
(ちなみに文字数長いので、間取り表記ではWTCなんて略されたりします)
ひと昔前までは、憧れの収納と言えば「ウォークイン」でしたが、今やどこにでもあるありふれた存在になりつつあります。
その点「ウォークスルー」は、既製品についていることが少なく、自分で間取りから作らないと実現しにくい点が、リノベで人気のキーワードになっている理由ののひとつです。
ウォークスルーならではのメリットは大きく3つ。
①通り抜けができる
読んで字のごとく、通り抜けできるのが最大の特徴です。動線と収納を変えるだけで、日々のストレスから解放される自分にマッチした間取りが作れるかもしれません。
②風通しが良い
通り抜けできるのは人だけではありません。風や光を通すのもウォークインの魅力のひとつ。
ドアやカーテンなど「何で仕切るか」など、いろいろと細かい部分も自分仕様にカスタマイズすれば、よりお気に入りの空間にすることも可能です。
③使い勝手
収納内に動線を確保するので収納量は減ってしまうのですが、その分デッドスペースは少なくなり物が取り出しやすくなります。
収納を考えるときどうしても「しまう」ことに目が行きがちですが、「しまった物がいかに取り出しやすいか」も大事なポイントですよね。そういう意味では「量より質」という考え方ですね!
というわけで、今回は中古×リノベで実現した「ウォークスルー収納」のパターンをいくつかご紹介しますので参考にしてみてください。
リビング~収納~寝室パターン
普通にひと部屋分くらいの広さ!ハンガー多め収納多めで衣替え不要、リビングものやその他雑多なものも収納可能です。奥に見える部屋が寝室です。
寝室側からみたアングル。リビング側のバルコニーからウォークイン越しに風や光が入ってきます!
リビング側から。左手奥の白い建具がウォークイン入り口です。リビング内で使う物も収納できて便利。まさにウォークインの典型的な事例です。
寝室~収納~洗面室(リネン庫)パターン
写真手前に寝室があります。(写真切れていてスミマセン)
上下2段に分けてハンガー掛け収納がぎっしり、洋服好きには最高ですね!夫婦でスペースを半分に分けるなど、家族で使用ルール決めるとより使いやすくなりますよね。
ハンガー収納を通り抜けるとリネン庫へ。棚の向かい側が浴室なので絶妙な位置関係です!
さらに通り抜けると洗面化粧台までたどり着けます。ちょうど台の向かい側が洗濯機置場です。
ちなみにこのウォークスルーは、最終的にバルコニーへ出る掃き出し窓までつながっており、洗濯動線まで考えつくされた事例です!
3WAY動線パターン
出入口が3か所あるウォークスルーです!
まずはリビング横の和室と子ども部屋をつなぐ動線。衣類以外にもいろんな用途で使えるファミリークロークとして重宝されております。
次に子ども部屋側からの動線。ウォークスルーの中に稼働棚があり、絵本や子供用品などにも使えて便利です。
3番目の動線。玄関ホールからの出入り口。(ホールに設置している洗面台が見えております。)
この面の収納はハンガーパイプのみ。将来収納内がカスタマイズできるように、あえて作り込まず、子供の成長に合わせて変化できる余地を残しております。
ちなみにこの事例ではキッチンと浴室&脱衣室も通り抜けできるようになっております!
収納だっておしゃれにしたい!
寝室の中に大容量ウォークルーがあります!
通り抜け通路の両面が洋服の収納になっております。毎日のコーディネイトが楽しくなりますね!
ストライブのクロスがセレクトショップみたいで素敵です。しまうだけの収納から暮らしを楽しむ収納へ見事にリノベーションしておりますね。
この事例では玄関ホール→リビング→寝室→クローゼット→洗面室→ホールと全ての部屋が周遊できる間取りになっております!
いかがでしたでしょうか?
もし自分でウォークスルーをつくるとすれば、どの部屋を通り抜けしようか?てなん考えるだけでワクワクしてきませんか?
中古リノベでは器となる物件から自分で選べるので、可能性は無限にあります!
是非今後の住まいづくりの参考にしてくださいね。