すまいのスタディ

2019.02.05

もしも地震が起こったら...引っ越し前から考えておきたい日頃の"備え"

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大きな地震が立て続けに起こったことで防災への意識が高まっている昨今ですが、「備えあれば憂いなし」という言葉が示すように、日頃から被害をおさえる備えをすることが大切です。
今回は、地震が起こった際の防災ノウハウについてお伝えしていきます。

事前にしておきたい住まいの"備え"

大きな地震が起こった際は、たとえ家の中にいても危険が迫ることがありえます。引っ越しや模様替えを行う際など、家具を配置するタイミングを活用するなどして、もしものために備えておきましょう。

◎まずは引っ越し前に家具や物を整理すること

室内に家具や荷物が多すぎると、逃げ道がふさがれる恐れがあります。被害リスクを軽くするため、引っ越し先に持っていく家具や荷物をすっきりさせることが大事です。
「使わないかも...」「いらない」と判断できるものは、思い切って処分しましょう。

◎家具を固定しておく

地震の揺れが大きければ、重さのある家具であっても倒れることがありえます。食器棚、本棚、冷蔵庫など大きな家具が倒れたときに、下敷きになってしまったら...考えるだけでも恐ろしいですね。
備えとしては、家具を固定しておくと安心です。天井面と家具を突っ張り棒で固定する方法もあります。
また、テレビや冷蔵庫、電子レンジなど、壁にビスで固定するのが難しい家電には、市販の耐震シート(ジェルマット)が効果的です。

◎配置も見直そう

寝ているときなど、無防備なときの地震は怖いものですよね。ベッドや布団の近くには、重さや高さのある家具は置かないようにしましょう。
また、倒れた家具が避難経路となる窓やドアを塞がないようにすることも大切です。

◎ガラス飛散防止フィルムの活用

ガラス扉がついている家具は、地震で転倒したときにガラスが割れる可能性が高まります。割れたガラスが落ちて体に当たる、逃げる際に飛散したガラスで足をケガするなどの危険が想定されます。
ガラス素材の家具をもし配置するなら、地震時の対策を忘れずに。ガラスが割れても飛び散らないように、飛散防止フィルムを貼っておくのもおすすめです。家具に貼るのはもちろんですが、各部屋の窓ガラスにも貼っておくとさらに安心ですね。

◎災害時に大切な食料備蓄

地震が起こると、電気やガス、水道が使えなくなるなど、普段のように食事の準備ができないこともあります。最低3日分は水や非常食を常備しておくようにしましょう。
水は1人当たり1日3リットルあると安心と言われています。非常食は、缶詰やレトルト食品、乾パン、チョコレートなど、そのまま食べられるもののほか、カップ麺やパックごはん、フリーズドライ食品もあると便利です。
ただ、注意したいのが賞味期限切れです。食料備蓄をしているのを忘れたまま時が流れると、本当に必要になったときに、賞味期限が過ぎていて食べられない、なんてことも。
食料備蓄品を定期的にチェックし、賞味期限が間近になったら食べて消費、不足になったものを買い足す"ローリングストック法"で備蓄をしていくようにしましょう。

◎あると助かる防災グッズ

大きな地震が起こると、自宅の外に避難したり、地域の避難所に居を移したりと、家から移動することもありえます。そんなときに慌てないように日頃から以下のような防災グッズの準備をしておきましょう。

・運動靴
・ヘルメット
・軍手
・マスク
・懐中電灯
・乾電池
・ラジオ
・携帯電話の充電器(モバイルバッテリー)

これらの防災グッズや貴重品は、いざという時に家族の誰かがすぐに持ち出せるように、まとめておきましょう。

避難経路を確認しておこう

地震が起きたときに"どこからどう逃げるか"を確認しておくことも大切です。
特に、マンションは避難経路を頭に入れておかないと、いざという時に慌ててしまいがちです。玄関から出られなければ避難ハッチから出ることもあるので、あらかじめ確認しておきましょう。
バルコニーは避難経路です。バルコニーに荷物を置くと、もしものときに避難経路を塞いでしまうことになるため、日頃からバルコニーに荷物を置かないようにしましょう。

まとめ

全国で大きな地震が続く昨今、心配になっている方も多いかと思います。
もしものために、被害を最小限に防ぐための"備え"を日頃から行うことはとても大切です。
ついつい後回しにしてしまいがちな防災対策ですが、思い立った際に行っておきましょう。

※2019年2月5日時点の情報になり、今後内容が変更となる可能性がございます。