阪急阪神不動産ではリノベーションのデザイン性と品質向上を目指し、
「阪急阪神不動産 リノベーション デザイン オブ ザ イヤー2024」を実施いたしました。
お客様皆様の評価に加え、社内審査員の評価、社員投票により、受賞物件を決定いたしました。
たくさんのご投票を頂き、ありがとうございました。
Gテーマカラーで異テイストをまとめた愛着のある住まい
お客様のお好みが幅広かったため、まずテーマカラーを決定しました。ベースにグレー、メインにダークブラウン、アクセントにブルー、ポイントにゴールドを選びました。ショールームでお客様が好まれた商品をヒントにデザインをまとめ、異なるテイストもテーマカラーに落とし込みました。
LDKは梁や天井高の圧迫感を軽減するため、間接照明で広がりを持たせ、縦型ブラインドや縦方向の木パネルで視覚的な高さを演出しました。収納も計画的にプランニングし、以前より多くの物を収納できるようにしました。
スケルトンリフォームで既存を残すことや仕様変更は難易度が高かったですが、お客様にとっても我々にとっても愛着のある空間に生まれ変わりました。ご友人を招く機会が増えたとの嬉しいお言葉もいただきました。
H素材感と眺望を楽しむラグジュアリーリビング
モノトーンとラグジュアリーを好むタワーマンションにお住まいのお客様。床はタイル、壁面には石をポイントで採用し、間接照明を効果的に使用して昼夜の眺望を楽しめる洗練されたラグジュアリーな空間を作りました。キッチンは位置を変えて景色を見ながら調理できるアイランドカウンターにし、壁面には天板と同材のセラミックを貼って一体感と高級感を演出。奥様の使い勝手を細かくヒアリングしてオーダーキッチンをプランニングし、機器類は全て外国製を採用し機能性も充実させました。リビングでは装飾品やTVボードのイメージを共有し、照明計画から造作家具のデザインまでお任せいただきました。愛犬が快適に過ごせるよう、床はタイル仕上げとし、床暖房も装備しました。費用を抑えて経年劣化した設備を交換するだけではなく、お客様のお好みに合わせてハイエンドな暮らしにアップグレードするリフォームを提案し、お客様に喜んでいただけました。
タワーマンションの眺望を活かしたプランが素晴らしいです。新旧の家具と内装を調和させて空間としてまとめる創造力が見事でした。
C音楽愛好家のための贅沢なオーディオルーム
元々のオーディオルームをリノベーションし、より贅沢な時間を過ごせるようにした事例です。室内の音響環境を向上させるため、天井と壁に吸音材を施工し、外部からの音を遮音するためにサイレンサー付きの給気口やレンジフード、インナーサッシを設置しました。
デザイン面では、スピーカー設置箇所をステージのように見せるために、左右の扉と壁を同じ木目でシンメトリーに仕上げました。吸音機能のある仕上げ材は細部まで丁寧に仕上げ、テレビを隠すブラインドやデッキ収納も造作しました。
リビングを広くするためにキッチンをあえて狭くし、既存のコンロや家具を活用してコストを圧縮しました。
お客様の要望に真摯に対応することの重要性を再認識しました。防音のセミナーにお客様と共に参加されたエピソードが印象的で、リノベーションの醍醐味を感じました。今回得た知見を次のお客様にも活かしていただきたいと思います。
ASpecial View Kitchen
高層階に位置し、海を一望できる眺望を活かしてゲストを招く家をテーマにリノベーションしました。
キッチンを中央から窓際に移動し、絶景を眺めながら調理できる空間に。
LDは柱梁を感じさせない工夫と半造作家具で空間に一体感を持たせました。目立つ柱を壁でふかし、壁掛けテレビを設置し、タイルと石目パネルで重厚感ある仕上がりに。ゲストが腰かけられる収納兼ベンチを計画し、上部から溢れる間接照明でリラックスした時間を演出します。
玄関は廊下を短くし、リビング扉をガラス建具に変更したことで、玄関を開けると絶景が目に飛び込む贅沢な空間に生まれ変わりました。
この家でのゲストと過ごす時間は至福のひとときとなるでしょう。
キッチンを窓際に配置する意欲的なプランに挑戦し、広々としたLDKがゲストに評価されて嬉しく思います。見学された棟内の方々からも関心を寄せていただけて良かったです。
Bエコと暮らしが共存したリノベーション
脱炭素社会を目指し、省エネ適合住宅リノベーションを実施しました。住宅省エネルギー性能証明書も発行され、住宅ローン控除など税制面でのメリットも享受できます。
まず、全窓にLow-E複層ガラスを採用し、夏の日射熱を60%カットし冷房効率を向上させ、冬は家からの熱流出を防ぎます。次に、水まわり設備を全て節水型にすることで、高い省エネ効果を実現しました。さらに、室内の照明は全てLEDを使用し、消費電力を削減しています。
間取りも工夫し、閉鎖的だったL型キッチンを対面キッチンに変更し、パントリーを設置しました。リビングに隣接する洋室と主寝室はウォークスルークローゼットで繋ぎ、風通しを良くし、家事効率の向上も図っています。
Dホテルライクな暮らし
住み替えを検討されていた際に気に入られた新築マンションと同じ設備を採用し、カラーも同じ仕様を意識しつつ、グレー・モノトーンを中心にホテルライクな仕上がりにしました。さらにキッチン上の間接照明や枠無しの建具といったリノベーションならではの提案を行い、よりお好みに合う、高級感のある空間を実現しました。
LDKの壁上部に小窓を設けて廊下を明るくし、書斎も適度に独立しつつ空間のつながりを保ちました。WICは廊下とLDKの両方からアクセスできる位置に設け、利便性も向上。
予算を適切に配分し、既存の壁を活用して住設機器の移設を避けることで、コストを抑えつつ理想のプランを実現。特によく使うキッチンには十分な予算を割り当て、デザインと機能性を両立しました。
E賑やかな子育てを終え、大人がゆったりと楽しむ住まい
物置化していた空間をモルテーニと造作家具で高級ブティックのようにリノベーション。収納には埋込ライトやフックを設置し、センターにドロアーを置いてバッグや小物を見せながら飾るショーケースを設けました。全身鏡として建具をミラー貼でオーダー製作するなど、モルテーニで製作できない箇所は造作家具で対応し、コスト削減と細部まで作りこまれた完成度の高い空間を両立しました。リノベーション後はクローゼットで過ごす時間が増え、洋服を探す時間が大幅に削減されたそうです。
寝室の壁にはリブパネルを用いて暖かさを強調し、天井やベッドボードに間接照明を取り入れ安らげる空間を演出しました。
このご自宅ならではの空間作りを工夫し、中庭からの採光や風を取り入れたプランを提案しました。
Fヴィンテージマンションで始まる新たな生活
池のほとりにあるヴィンテージマンションを、現代のライフスタイルに合わせた安全で快適な住まいにフルリノベーションしました。専有部内で撤去可能な箇所はすべて取り払い、間取りを一新しました。
見せ場はレイクビューを楽しめる広々としたLDKで、キッチンと横並びのダイニングは配膳や片付けがスムーズです。
リビングに設けた室内窓は中洋室と繋がり、空間全体を広く感じさせます。アイアン調の窓枠がアクセントとなり、空間を引き締めます。
間取りの改修だけでなく、インフラも更新し、床スラブの傾斜を二重床で改善。外部に面した壁には新規で断熱材を貼り、断熱性能も向上しました。
築50年を超える旧耐震基準の建物が、リノベーションにより新たな付加価値を提供しました。
【審査員コメント】
審査員長 常務取締役 古谷慎一 住宅事業本部長
お客様が気に入っておられたタイルを、職人の力を借りて上手く残せており、新しく貼ったタイルとも調和しています。全体の素材のトーンが良くまとまっており、特に照明計画が素晴らしいと感じました。お客様の思いが見事に実現されていると思います。
【審査員コメント】
審査員 常務取締役 西田要 住宅事業本部副本部長
既存のタイルを巧みに再利用し、シックな色合いで全体をまとめた点が際立っています。難しい要求を見事に実現したと思います。また、既製品を効果的に使い、コストを抑えた点も特に印象に残りました。